その道で一流になるためには、まず身体から!
- 2014/12/07
- 08:00

チンパン ブリージングストレッチを分かりやすく紹介するため、日々猿知恵を絞っている。

杏子(あんこ)
チンパンの問答相手。
「私の親は、『一流大学を出て、一流企業に入れ』とばかり言います。
一流企業に入らないと、立派な人間=一流の人間にはなれないんでしょうか?
理由なき反抗」
「いまは会社がドンドン潰れる時代だから、たとえ一流企業に入っても、将来はどうなるか分からないよね」
「この傾向は、今後ますます加速して行くであろう。人生に保険は無い。
相談者さんの親は、頭が20世紀のまんま。
まあ相談者さん自身も、勉強したくない言い訳に、こんなことを言っているとすれば論外だけど(笑)」
「古久澤先生は、『勉強するのは、しあわせになるため。自分の命を、人生を輝かせるため』とおっしゃっているもんね。
古久澤先生のメルマガとブログに学んで、ますますしあわせになろう!
「呼吸で人生をストレッチする!」
「夢をかなえる心のストレッチ」
ブログ「青い空と碧い海」
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ブログ「ふぐじろうのブリージングストレッチ日記」
ところで、ブリージングで言う『一流』って、どういう意味?
一流大学を出ているからって、一流会社で働いているからって、その人自身が一流の人間とは限らないもんね。
そう錯覚するのは、ブランド志向だよ」
「一流企業で役職についていた人でも、定年後は年賀状やお歳暮が激減することは珍しくない。
『自分にではなく、地位に来ていたんだな』とガッカリする人が多いという。
地位や肩書を外した、裸の自分で、どこまで勝負できるかが、ブリージング流『裸の王様』」
「結局、身体が原点ってことだね。
たとえば歌舞伎の坂東玉三郎さんは、一流の動き・身体であることは、誰も異論が無いよね。
やっぱり胴体が動けば一流ってこと?」
「しかし、見事に胴体を動かすのは、なかなか難しい。
身体に軸があって、仙骨を締められたら、それだけでも一流に近いところまで行ける可能性がある。
その上で胴体が動いたら、もう超一流。まさしく玉三郎さんがそんな感じ」
「軸を創るためには、屈伸や立禅と、ヨガの逆立ちだよね。

特にヨガの逆立ちは、軸が無いと出来ないし。

そしてスワイショウで、上半身の無駄な力みを捨てていく。

(現在は手を振る高さは、鳩尾の位置に統一されました)
極論としては、この3つの体操さえやっていれば、全部間に合うくらいだって、古久澤先生はおっしゃっているもんね。
健康になるし、動きもレベルアップするし、夢もかないやすくなるって。
まあ、本当にこればっかりだと、生徒が教室に来なくなるだろうけど(笑)」
「軸が出来ると、身体に動きの基準が出来るので、日常生活やスポーツでの動きの質が変わる。
軸があれば、自分の方向性が明確になるので、仕事や人間関係で無駄に悩むこともなくなる」
「無用なトラブルも、未然にかわせるようになるしね。
センターラインのある車道だと、対向車と衝突しにくいのと同じ理屈だよね」
「そして、氣功的には、軸が立つだけで氣が集まる。
大木の下で立禅を組むといいのは、大木という軸に氣がいっぱい集まってくるため。
健康=元氣、お金=景氣、人間関係=人氣も、全て氣=エネルギーの問題。
氣が豊富にあれば、乗り越えていける」
「軸はイメージだし、上下=天地に伸びて行くから、陰性だよね。
それに対して、仙骨を『締める』のは陽性ってこと?」
「そう解釈することも出来る。陰陽調和してこそ一流ということ。
ヨガの『弓のポーズ』は、仙骨を締めるポーズ。

弓のポーズは難しいから、ブリージングの一般クラスでは、仰向けのブリッジで代用している」
「ちょうど、弓のポーズを上下ひっくり返した形だよね。

両手で足首をつかんで、お尻を上下にバウンドさせると、仙骨がドンドン締まっちゃう。
・・・・ところで、仙骨が締まると、どんなご利益があるの?」
「武道の技なら、当てる瞬間のインパクトが強烈になる。仙骨の締めが無い技は、効きが甘い。
仙骨の締めは、仕事にも役立つ。営業とかで、仙骨の締めが甘い人は、契約のクロージングをなかなか取ることが出来ない」
「最後の詰めが甘くなっちゃうってわけか」
「アッチが弱くなってきたと言う自覚がある男性は、仰向けブリッジとバウンドをしっかりやると、どんどん回復してくる。
お金を稼ぐ力もついてくる。仙骨は金運でもあるから。
特に男性は、アッチの強さと、稼ぐ力は連動しているので、仙骨の締めを鍛えよう」
「なるほど~。確かに軸と仙骨の締めがあるだけでも、色んな分野で、他人を寄せ付けない存在になれそうだね。
ところで、以前、ブリージングの上級クラス=凛風会(りんぷうかい)でも、『一流になるには、<見立て>が大事だ』と言うテーマで講義があったよね。
たとえ今の自分が一流じゃなくても、自分が憧れている一流の人を常にイメージして、
『あの人だったら、こういう時、どうするだろう』
と考えて、自分も同じように振る舞うことで、だんだん一流に近づいていけるって。
まさしく氣功で言う『見立て』だよね」
「ある氣功の先生は、いつも夜中の2時~3時頃に目が覚めてしまう。
どうせ寝れないから、そのまま朝まで氣功をやることにした」
「その先生は、
『いま、こんな深夜に氣功をやっている人間は、世界中で私くらいだろう。
だから、いまこの瞬間、自分は氣功の世界で一流なんだ』
と想ったそうだよね。古久澤先生は、その話を聴いて共鳴するものがあったっておっしゃっていたよね」
「古久澤先生の師・伊藤昇先生も、朝稽古を重視されたという。
『他人が寝ている時間に、5年後・10年後の自分を創ることに、いま情熱を込めて取り組むことが大事だ。
その積み重ねが、数年間のうちに、巨大な差になる』
と弟子に説かれていた。
この言葉に触れて、何の感銘も覚えない人は、そもそも修行には向かないかも知れない。
京セラを創った稲盛和夫さんも、ある意味では見立てによって、京セラを一流にした人」
「どういうこと?」
「稲盛さんが裸一貫で会社を立ち上げたとき、業界では後発も後発だった。少しでも先頭集団に追いつこうと、最初から全力疾走した。
まわりからは、『会社経営は、マラソンのようなものだから、ペース配分を考えないと、続くわけがない』とアドバイスされた。
しかし、稲盛さんは
『経営に関して素人の自分が、そんなことを言っていたら、永久に先頭集団に追いつけない。
最初の5キロか10キロくらいまででもいいから、一流選手と伍して走って行こうとしなければ、勝負になりっこない』
と考えた。
周囲は、『いつまで続くものか』と見ていたけど、走っているうちに、いつの間にかそれが自分のペースになっていた。
氣づいたら京セラは一流企業の仲間入りをしていたとのこと」
「それも一種の『見立て』だよね。背伸びして振る舞うことで、いつの間にか力がついていたってことか」
「一流の定義は、分野によっても違う。
スポーツの世界は、ある意味で明確。
たとえばプロ野球は、打率3割なら一流バッター」
「3割打者と、3割打てない打者の差は、練習量の差?才能の差?」
「野村監督も現役時代、なかなか3割打てなくて苦しんだという。
どんなに練習しても、2割5分そこそこしか打てなかった」
「何が足りなかったの?」
「野村監督は器用なタイプではなかった。バッターはピッチャーの投球にヤマを張って打つが、その裏をかかれると、なかなか対応できなかった。
『自分の打撃技術はもう限界まで達しており、これ以上練習しても向上しないだろう』と言う結論に達したとのこと」
「諦めちゃったの?」
「ここで野村監督は発想を転換した。最初からピッチャーの投球をある程度予測出来たら、この壁を突破できるのではないか?
そこでスコアラーに頼んでデータを集め、ピッチャーごとの投球の癖を研究し始めた。当時はデータ分析などということをやっていた選手は誰もいなかった。
研究の甲斐あって、どうしても埋められなかった5分を埋めることが出来、野村監督は毎年3割打者として定着した。
野村監督と言えば、ID野球=データ野球の代名詞だけど、その出発点は選手時代のこの体験にあった」
「なるほど~。野球の練習=陽だけでは、どうやっても越えられない壁を、データ・情報=陰性という方法を加味することで突破したわけか。
まさしく陰陽の調和だね。
一流選手って、野球以外のこともやっている人が多いかも。
王監督は一本足打法を完成させるために、合氣道を学んだし、川上監督は常勝チームを創るために、座禅を組んだもんね」
「ただし、野球の練習そのものをやり込まないで、色んなものをつまみ食いしたって無駄。
単なる趣味・息抜きで終わってしまう。
野村監督たちが本業の野球でブレイクするのに役立てられたのは、『いまの自分に何が必要なのか』が明確になっていたため。つまり軸があったということ」
「ところで、人に生まれた以上は、みんなが一流を目指すべきなのかな?」
「チンパンも、若い頃はそう想っていた。
でも、人には色んな生き方があるからね。それに、目指したからって、必ず一流になれるとは限らない」
「一流になれなかったからって、その人生が無駄だったと笑う資格は、誰にもないもんね」
「あるプロ野球監督は、『超二流』の選手が一定数居るチームは強い と言っていたそうである。
一流じゃなくても、プロとして十分通用する技量を持ち、ベテランで野球のことを良く知っている選手が、超二流。
戦力として十分計算できるし、若手をまとめてくれる、いぶし銀のような存在」
「そう考えれば、二流の人生も素敵かも。
今年のNHK大河ドラマの主人公・黒田官兵衛も、『二流の人』だし。
官兵衛は、勇氣・知恵・人望・器量・・・・みんな人並み外れて持っていたけど、秀吉や家康のような天下人=一流には及ばなくて、天下を取れなかったもんね。
それでも、したたかに戦国を生き抜いちゃった」
「もっと言うと、『三流だって別にいいじゃん』とさえチンパンは想っている。
麻雀マンガ『天』(福本信行:作)には、『熱い三流なら上等よ!』というセリフがある。
死を目前にした、天才博打打ちの、赤木しげるが、後輩に送った言葉。
自分は天才じゃないけど、常に傷つくことを恐れず、チャレンジし続けた。
熱い三流であり続けたから、天才と言われる存在にまでなれた という教え」
「なるほど~。
同じ三流でも、失敗を恐れて逃げ続けている『熱くない三流』は、ダメってことだね」
「いや~、別に『熱くない三流』でもいいんじゃない?
パッとしない人生だけど、氣楽に生きて行きたいと言う人も、全然OK。
本音ではそう願っている人が、意外と多い氣もするしね」
「死ぬまでダラダラ生きて行くのも、また人生ってとこか」
「ただ、ダラダラ生きている癖に、口先だけで、
『いつか俺はすごいことをやる人間なんだ。本当の自分はこんなもんじゃないんだ』
と、振れて回っている人だけは、個人的には『ちょっとな~』と想う(笑)。
カッコ悪いし、聴かされる周りの人間もウザイだろうし」
「つまり『暑苦しい三流』だよね(笑)。
そういうタイプが、そのまんま歳を取ると、『俺は若い頃はすごかった』って自慢するんだろうね。
常に『いま!』じゃないんだよ」
「相談者さんも、好きなように生きればいい。
でも、『やるやる詐欺』にみたいな人間にだけは、正直なって欲しくない(笑)」
(虎徹のワン!ポイントコメント)
ブリージングスタッフ・ふぐじろう先生のペットの虎徹です~。

写真は、ワンちゃん歯磨き用のガムを噛んでいるボクです。
人間様がよくかじっている、スルメもこんな感じかも知れません。
スルメと言えば、『噛めば噛むほど、味が出る』と言われています。
一流とは、ある意味では、このスルメみたいなモノかも知れません。
じっくり付き合うほどに深みが出る、決して飽きの来ない存在こそが一流。
チューインガムは、最初だけ美味しいけど、すぐに味がなくなります。それが三流ってことかも?
頭の体操だと思って、みなさんも色々考えてみてくださいね~。
つづく
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