自律神経失調症に効く体操
- 2015/10/18
- 08:00
「不眠、顔の火照り、耳鳴りなどで医者に行ったら、『自律神経失調症』だと診断されました。
治療法は基本的に薬を飲み続けることだと言われましたが、体操とかで何とかならないでしょうか?
眠れぬ森の美女」
「自律神経失調症の人って、多いらしいよね~」
「病氣を一番大ざっぱに分けると、外側に原因がある場合と、内側に原因がある場合に区別できる。
外側の場合は、免疫と言うバリアが破られることで、病原菌や毒物が体内に侵入するから発病する」
「免疫は『あと出しのジャンケン』。
チョキという異物が入ってくると、免疫はグーという抗体を作り出して、チョキを粉々にする。
グーが入ってきたらパーでやっつける。パーにはチョキをと言う具合だよね。
上手く抗体を作り出せなかったりすると、異物にやられて病氣になっちゃう」
「完全に異物に侵入されてしまったら、薬に頼るのもやむなし。
西洋医学は、緊急医療としては、東洋医学よりも優れている面が多々ある」
「だって、西洋医学は軍事医学として発達したもんね。
普段から免疫力そのものを高める知恵は、東洋医学の方が得意かも知れないけど」
「東洋医学に含まれるブリージングメソッドにも、免疫力を高める技は多い。
免疫を司るのは、胸にある胸腺。
猫背などで胸が縮んでいると、胸腺が十分に働けないので、胸バウンドなどで開くことが大切。
胸腺は加齢と共に縮んでいくので、40代以降は腸が免疫のメインに切り替わっていく。
だから酵素断食で腸を浄化し、体操でお腹の縮みを取ることが重要」
「病氣の内側の原因が、自律神経の狂いってわけ?」
「そのとおり。もう一つはホルモン=内分泌の乱れ。ホルモンという化学物質が血中に放出されることで、身体の状態が変わる。
病氣・不幸とは『乱れ』のこと。乱れを整えて行けば、健康(幸)に向かえる」
「身体の王様は、血管でも筋肉でも骨でもなく、神経だもんね。
考えてみれば、神経=『神様の通り道』ってすごい言葉だよ」
「神経とは電源・電線のようなもの。
電源のスイッチを切ってしまえば、TVも洗濯機も、エアコンも止まってしまう。
その電化製品自体に何の故障が無くても、電源・電線がおかしかったら使い物にならない。
身体も同じで、器官や血管などに異常がなくても、自律神経の働きが異常だったら、様々な不調が生じる。
その不調・乱れを総称して、『自律神経失調症』と呼んでいる。
だからある意味では、内因性の病氣はみんな自律神経失調症」
古久澤先生のメルマガとブログに学んで、自律神経を整えよう!
「呼吸で人生をストレッチする!」
「夢をかなえる心のストレッチ」
ブログ「青い空と碧い海」
ブリージングスタッフ・ふぐじろう先生のメルマガとブログはこちらです。
メルマガ「小顔なんて簡単!」
ブログ「ふぐじろうのブリージングストレッチ日記」
「自律神経には、心身を緊張させる交感神経=アクセルと、リラックスさせる副交感神経=ブレーキがあるんだよね。
交感神経と副交感神経が、必要に応じてバランス良く働いていれば健康だけど、どちらかに偏ると、色んな不調が出るんだよね。
交感神経ばかり活性化すると、相談者さんみたいに不眠症になったり、動悸が早くなったり、高血圧になっちゃう。
精神的にはイライラしやすくなったり、ヒステリー氣味になりやすい」
「反対に副交感神経が過剰に働くようになると、アレルギーが出たり、無氣力になる。低血圧もそう。
一番手軽に自律神経のバランスを調整できるのが、手指の体操。手指は脳の状態を表すから。
親指は副交感神経につながっている。反対側の手で親指を反らせるストレッチがおススメ。

副交感神経が働き始めて、心身の過剰な興奮を鎮めてくれる」
「現代人は携帯やスマホなどで、親指ばっかり酷使しているもんね。
親指周辺が固まると、副交感神経も働きにくくなっちゃう。
肩こりや目の疲れ、頭痛の原因にもなるし」
「親指は経絡で言うと肺経。コミュニケーション=発信の経絡。
親指が緩むと、人に自分の主張を届ける力も高まる」
「交感神経を活性化するには、小指を使うことだよね。
四指を立てて、小指だけを曲げる体操や、小指だけでタオルをつかむ体操が手軽。
小指がしっかりしてくると、交感神経が働くから、無氣力も一掃されちゃう」
「小指の筋肉は腰までつながっているから、小指を活性化するだけで強い力も出せる。
モノゴトを最後までやり遂げる根氣もつく。指切りげんまんを小指でするのは、小指が約束の指だから」
「小指は心経・小腸経も走っているから、造血力も高まって、貧血も解消されるしね」
「指股を開く体操も、自律神経の刺激にいい。
右手の人差し指と中指の間に左手の五指を入れる。


そのまま左手を握ってゲンコツにする。人差し指と中指の指股がすごく開く」
「同じように、中指と薬指、薬指と小指の指股も開いていくんだよね。
開きにくい指股ほど、そこに対応する自律神経の流れが良くないってわけ。経絡も同じ。
手を整えるだけで、自律神経=脳もかなり調整できるってことか」
「足から自律神経を整えることも出来る。
足を肩幅に開いて、両手を肩の高さで前に上げながら、つま先立ちになる。この時、鼻から息を吸う。

両手を後ろに振りながら、踵立ちになる。この時、口から息を吐く」

「つま先立ち、踵立ち共に、ピタッ!と静止できるくらい安定するといいんだよね。
バランス感覚を司っているのは、眉間の奥にある間脳(かんのう)。
間脳は自律神経の親玉で、『生きる脳』でもあるし」
「80年代に、『戸塚ヨットスクール』と言う、民間の不良少年更生塾が注目を浴びていた。
不良少年がヨットに乗れるよう訓練することで、非行を治すという試みをやっていたからである」
「死亡事故を起こして、社会的な批判を浴びたけど、相当多くの不良少年を更生させた実績があるもんね。
不良少年の問題行動も、一種の自律神経の歪み。
足場の不安定なヨットの上で、何とかバランスを取ろうとすることで、間脳が刺激されて、自律神経が目覚めるから治っちゃう」
「そういうこと。沖ヨガの沖先生も、
『原始林の中に放り込めば、ノイローゼもアレルギーも、全部治る』
と教えていた。実際に沖先生自身がインドなどの山奥で修行して、色んな持病が改善された経験がある。
いきなり高い所から飛び降りさせたり、自律神経に強い刺激を与える行法が、沖ヨガには多い」
「一種のショック療法だよね。
でも、一般人はなかなかヨットで海に出る訳にもいかないし、肝試し的なことをやる訳にはいかないじゃん。
つま先立ち・踵立ちあたりから始めた方が無難かもね」
「前へ行く=つま先立ちは、交感神経=アクセル。
後ろへ行く=踵立ちは、副交感神経=ブレーキ。
この体操が前後五分に出来るようになると、自然に自律神経も整っていく。
前後の重心の狂いも修正される。
最初は30回くらいから初めて、やがては100回出来るようにしよう。
チンパンも毎晩歯を磨きながら、108回やっている。
足腰が強くなってきたら、たまに連続40分に挑戦してみるといい」
「手足が整ってきたら、次は胴体=背骨の狂いを整えて行くことだよね。
加齢と共に背骨の椎間板が潰れてきて、背骨が縮み、歪んで来る。
そうすると背骨から出ている自律神経が圧迫されちゃう。
異常な刺激を受けている自律神経から、全身に異常な命令が行っちゃうから、色んな不調が出てくるって訳。
これが生活習慣病だよね」
「正解。基本の胴体へのストレッチで、背骨の歪み・圧迫を整えて行けば、自律神経も正常に働くようになるので、勝手に不調は消えて行く理屈。
つまり体操だけでも、自律神経失調症の改善は、かなり期待できるということ」
「でも、三密(さんみつ)=身・口・意(しん・くう・い)のうち、身=身体しか使わないのもったいない。
口=言葉と、意=イメージを活用すれば、更に改善は早いよね。
ブリージングで特に重視しているのは、口=般若心経、意=自律訓練法(イメージング)」
「それは古久澤先生ご自身が、19歳のときに自律神経失調症に罹った時に、この2つのメソッドで復活できたからである」
「今でいう、うつ病のような精神状態になって、何をする氣力も起きなくなったんでしょ?
医者に行っても、『体力の限界を越えて、空手やウエイトトレーニングをやりすぎたことが原因でしょう』と言われるくらいで、解決策は教えてもらえなかったんだよね」
「仕方ないから自力で治そうと決意した古久澤先生は、色んなメソッドを実践された。
その中で相性が良かったのが、般若心経と自律訓練法だったとのこと」
「般若心経の読経は、側頭部の蝶形骨を振動させて、間脳を刺激するもんね。
だから、自律神経もホルモンバランスも整っちゃう。まさしく『音の整体』だね。
(『しあわせを引き寄せるカラダ』184P~185P)」
「般若心経に限らず、お経は音のバランスを考え抜かれてつくられているからね。
むかし、ブリージングのお客さんで、乳がんの手術をした人がいた。
手術は成功して、命は取り留めたんだけど、後遺症で腕が上がらなくなった。
相談された古久澤先生は、般若心経のコピーをあげて、毎日読経するようにアドバイスした」
「意味なんか分からなくても効いちゃうもんね。
って言うより、なまじ最初から意味が分かっていると、理性で効果が制限されちゃう。
意味も分からず数を唱えた方が、潜在意識に届いて、自然治癒力が発動しやすくなるもんね」
「毎日悲観的なことばかり考えていた生徒さんは、お経を唱えている間は無心になれた。
相当な回数を唱えているうちに、腕があっけなく上がるようになって、リハビリのパートナーがビックリしたという」
「ホルモンと自律神経が整ったからだよね。お経ってスゴイ。
お経に抵抗がある人は、百人一首とかの暗唱でもOK。実際にこれだけで肩こりが消えた人も居るし」
「この世で最強なのは、言葉だから当たり前。体操で身体を整えるのは、自分が発する言葉を技にするためでもある。
あるお坊さんは、脳梗塞の後遺症で言葉が喋れなくなった。
それでも、毎日のお勤めである読経は欠かさなかった。
もちろん、声が出ないので、頭の中でずっとお経を内言していたという。
毎日繰り返すうちに、脳の中に蓄えられた言葉・音の量が臨界点を超えたらしく、突然お経が読めるようになった。
もちろん、日常会話も出来るようになった。
そうした経験が2回もあったとのこと」
「意念=イメージの力ってすごいね。
そして毎日繰り返す事=定(てい)が、どれほど大きな力を持つか を教えてくれるエピソードだよね」
「定が出来ている人間は、何もかも失ったような大ピンチになっても、やり直せる力を持っているということ。
普段は自覚していなくても、土壇場になると発動する。
本当の強さとは、そういうものかも知れない」
「自律神経とホルモン次第で、身体も心もすごく変わっちゃうんだね~。
モノの感じ方さえ変わっちゃうんでしょ?」
「病氣じゃなくても、ホルモン等が変わってしまう場合もある。
高橋留美子が『可愛い花』という短編マンガで、その機微を描いている。
ヒロイン梨花子は、新婚ホヤホヤなのに旦那が海外赴任した。
それから周囲に奇妙なことが起こり始めた。
梨花子の行く先々に、氣持ち悪い花が置いてあるのである。その花は何ともいない悪臭を放っていた。
しかし、梨花子の女友達は、『可愛い花だ』『いい香りだ』と夢中になって花を誉めるのだった」
「梨花子の感覚がおかしくなっているってことは無いの?」
「そう疑った梨花子は、誰からこの花を貰ったのかを、周囲の女性たちに聞いてみた。
ところが花を配っている男性像が見事にバラバラ。
人氣の歌手やスポーツ選手、俳優にそっくりなど、まるで抱かれたい男ランキング」
「絶対に怪しいよ、その花。幻覚を見せているんじゃないの?」
「梨花子の夫は製薬会社の開発研究員。怪しい花を作り出したのは、その研究室の先輩だった。
女性の脳に性的な幻覚を与える、一種のフェロモン効果を作り出す花の開発に、たまたま成功した。
長らく梨花子に横恋慕していた先輩は、旦那の留守中に、花を使って梨花子を籠絡しようと企んだのであった」
「要するにストーカーだね(笑)。でも、なんで梨花子にだけ通じなかっただろう?」
「更に強力な幻覚花を開発した先輩は、とうとう梨花子の家に押しかけてくる。
『君は一生ボクの虜だ!』と自信満々で叫ぶ先輩の意図とは裏腹に、梨花子の脳は最大級に忌まわしい幻覚を見たのだった。
やがて旦那が帰国したこともあって、先輩は花と共に姿を消した。
花騒ぎが収まってから、梨花子は自分が妊娠していたことを知った」
「あ、妊娠でホルモンバランスや、自律神経が変質していたから、花の幻覚効果が効かなかったって訳か?
外側の免疫バリアが破られて、花のフェロモン物質が侵入しても、内部の変質が結果的に梨花子を守ったってことだね。
そしてお腹の子の安全も。命って不思議」
「別の命を自分の中で24時間守り、育み続けるんだから、ある意味、妊婦ほど強いものはない。
『花の香りの幻覚で、私の心を操れると信じていたあの男もまた、花に幻覚を、幻想を見せられていたのかも知れない』
と梨花子は想う」
「小賢しい人間の知恵・テクニックは、命の神秘には及ばないってことかも。
かえって小手先の知恵に振り回されて、自分を見失うのがオチだよ」
「妊婦のマタニティブルーもホルモンの影響。妊娠中に霊的体験をするも、ホルモンの変化と関係があるらしい。
ホルモンについては、いずれもっと勉強してから記事にしたい」
「まずは、手足の薬指の体操(反らす、折る、揉む、回すなど)をやることだよね~。ホルモンと自律神経の指だから」
(虎徹のワン!ポイントコメント)
ブリージングスタッフ・ふぐじろう先生のペットの虎徹です~。

写真は公園をお散歩中のボクです。

しっぽがソフトクリームのように巻かれていますね~。太極図を連想させます。
太極図とは、陰陽の氣がらせん状に絡み合っている図のことです。
中国哲学では万物は、太極から生まれるとも言われています。
自律神経も交感神経=陽、と副交感神経=陰 が、らせん状に絡み合って、調和している状態が健康。
この調和が乱れると病氣になります。
不調の時は、ボクのしっぽの写真をイメージして=意念、心身を整えるといいかも知れませんよ~。
つづく
治療法は基本的に薬を飲み続けることだと言われましたが、体操とかで何とかならないでしょうか?
眠れぬ森の美女」
「自律神経失調症の人って、多いらしいよね~」
「病氣を一番大ざっぱに分けると、外側に原因がある場合と、内側に原因がある場合に区別できる。
外側の場合は、免疫と言うバリアが破られることで、病原菌や毒物が体内に侵入するから発病する」
「免疫は『あと出しのジャンケン』。
チョキという異物が入ってくると、免疫はグーという抗体を作り出して、チョキを粉々にする。
グーが入ってきたらパーでやっつける。パーにはチョキをと言う具合だよね。
上手く抗体を作り出せなかったりすると、異物にやられて病氣になっちゃう」
「完全に異物に侵入されてしまったら、薬に頼るのもやむなし。
西洋医学は、緊急医療としては、東洋医学よりも優れている面が多々ある」
「だって、西洋医学は軍事医学として発達したもんね。
普段から免疫力そのものを高める知恵は、東洋医学の方が得意かも知れないけど」
「東洋医学に含まれるブリージングメソッドにも、免疫力を高める技は多い。
免疫を司るのは、胸にある胸腺。
猫背などで胸が縮んでいると、胸腺が十分に働けないので、胸バウンドなどで開くことが大切。
胸腺は加齢と共に縮んでいくので、40代以降は腸が免疫のメインに切り替わっていく。
だから酵素断食で腸を浄化し、体操でお腹の縮みを取ることが重要」
「病氣の内側の原因が、自律神経の狂いってわけ?」
「そのとおり。もう一つはホルモン=内分泌の乱れ。ホルモンという化学物質が血中に放出されることで、身体の状態が変わる。
病氣・不幸とは『乱れ』のこと。乱れを整えて行けば、健康(幸)に向かえる」
「身体の王様は、血管でも筋肉でも骨でもなく、神経だもんね。
考えてみれば、神経=『神様の通り道』ってすごい言葉だよ」
「神経とは電源・電線のようなもの。
電源のスイッチを切ってしまえば、TVも洗濯機も、エアコンも止まってしまう。
その電化製品自体に何の故障が無くても、電源・電線がおかしかったら使い物にならない。
身体も同じで、器官や血管などに異常がなくても、自律神経の働きが異常だったら、様々な不調が生じる。
その不調・乱れを総称して、『自律神経失調症』と呼んでいる。
だからある意味では、内因性の病氣はみんな自律神経失調症」
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「呼吸で人生をストレッチする!」
「夢をかなえる心のストレッチ」
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「自律神経には、心身を緊張させる交感神経=アクセルと、リラックスさせる副交感神経=ブレーキがあるんだよね。
交感神経と副交感神経が、必要に応じてバランス良く働いていれば健康だけど、どちらかに偏ると、色んな不調が出るんだよね。
交感神経ばかり活性化すると、相談者さんみたいに不眠症になったり、動悸が早くなったり、高血圧になっちゃう。
精神的にはイライラしやすくなったり、ヒステリー氣味になりやすい」
「反対に副交感神経が過剰に働くようになると、アレルギーが出たり、無氣力になる。低血圧もそう。
一番手軽に自律神経のバランスを調整できるのが、手指の体操。手指は脳の状態を表すから。
親指は副交感神経につながっている。反対側の手で親指を反らせるストレッチがおススメ。

副交感神経が働き始めて、心身の過剰な興奮を鎮めてくれる」
「現代人は携帯やスマホなどで、親指ばっかり酷使しているもんね。
親指周辺が固まると、副交感神経も働きにくくなっちゃう。
肩こりや目の疲れ、頭痛の原因にもなるし」
「親指は経絡で言うと肺経。コミュニケーション=発信の経絡。
親指が緩むと、人に自分の主張を届ける力も高まる」
「交感神経を活性化するには、小指を使うことだよね。
四指を立てて、小指だけを曲げる体操や、小指だけでタオルをつかむ体操が手軽。
小指がしっかりしてくると、交感神経が働くから、無氣力も一掃されちゃう」
「小指の筋肉は腰までつながっているから、小指を活性化するだけで強い力も出せる。
モノゴトを最後までやり遂げる根氣もつく。指切りげんまんを小指でするのは、小指が約束の指だから」
「小指は心経・小腸経も走っているから、造血力も高まって、貧血も解消されるしね」
「指股を開く体操も、自律神経の刺激にいい。
右手の人差し指と中指の間に左手の五指を入れる。


そのまま左手を握ってゲンコツにする。人差し指と中指の指股がすごく開く」
「同じように、中指と薬指、薬指と小指の指股も開いていくんだよね。
開きにくい指股ほど、そこに対応する自律神経の流れが良くないってわけ。経絡も同じ。
手を整えるだけで、自律神経=脳もかなり調整できるってことか」
「足から自律神経を整えることも出来る。
足を肩幅に開いて、両手を肩の高さで前に上げながら、つま先立ちになる。この時、鼻から息を吸う。

両手を後ろに振りながら、踵立ちになる。この時、口から息を吐く」

「つま先立ち、踵立ち共に、ピタッ!と静止できるくらい安定するといいんだよね。
バランス感覚を司っているのは、眉間の奥にある間脳(かんのう)。
間脳は自律神経の親玉で、『生きる脳』でもあるし」
「80年代に、『戸塚ヨットスクール』と言う、民間の不良少年更生塾が注目を浴びていた。
不良少年がヨットに乗れるよう訓練することで、非行を治すという試みをやっていたからである」
「死亡事故を起こして、社会的な批判を浴びたけど、相当多くの不良少年を更生させた実績があるもんね。
不良少年の問題行動も、一種の自律神経の歪み。
足場の不安定なヨットの上で、何とかバランスを取ろうとすることで、間脳が刺激されて、自律神経が目覚めるから治っちゃう」
「そういうこと。沖ヨガの沖先生も、
『原始林の中に放り込めば、ノイローゼもアレルギーも、全部治る』
と教えていた。実際に沖先生自身がインドなどの山奥で修行して、色んな持病が改善された経験がある。
いきなり高い所から飛び降りさせたり、自律神経に強い刺激を与える行法が、沖ヨガには多い」
「一種のショック療法だよね。
でも、一般人はなかなかヨットで海に出る訳にもいかないし、肝試し的なことをやる訳にはいかないじゃん。
つま先立ち・踵立ちあたりから始めた方が無難かもね」
「前へ行く=つま先立ちは、交感神経=アクセル。
後ろへ行く=踵立ちは、副交感神経=ブレーキ。
この体操が前後五分に出来るようになると、自然に自律神経も整っていく。
前後の重心の狂いも修正される。
最初は30回くらいから初めて、やがては100回出来るようにしよう。
チンパンも毎晩歯を磨きながら、108回やっている。
足腰が強くなってきたら、たまに連続40分に挑戦してみるといい」
「手足が整ってきたら、次は胴体=背骨の狂いを整えて行くことだよね。
加齢と共に背骨の椎間板が潰れてきて、背骨が縮み、歪んで来る。
そうすると背骨から出ている自律神経が圧迫されちゃう。
異常な刺激を受けている自律神経から、全身に異常な命令が行っちゃうから、色んな不調が出てくるって訳。
これが生活習慣病だよね」
「正解。基本の胴体へのストレッチで、背骨の歪み・圧迫を整えて行けば、自律神経も正常に働くようになるので、勝手に不調は消えて行く理屈。
つまり体操だけでも、自律神経失調症の改善は、かなり期待できるということ」
「でも、三密(さんみつ)=身・口・意(しん・くう・い)のうち、身=身体しか使わないのもったいない。
口=言葉と、意=イメージを活用すれば、更に改善は早いよね。
ブリージングで特に重視しているのは、口=般若心経、意=自律訓練法(イメージング)」
「それは古久澤先生ご自身が、19歳のときに自律神経失調症に罹った時に、この2つのメソッドで復活できたからである」
「今でいう、うつ病のような精神状態になって、何をする氣力も起きなくなったんでしょ?
医者に行っても、『体力の限界を越えて、空手やウエイトトレーニングをやりすぎたことが原因でしょう』と言われるくらいで、解決策は教えてもらえなかったんだよね」
「仕方ないから自力で治そうと決意した古久澤先生は、色んなメソッドを実践された。
その中で相性が良かったのが、般若心経と自律訓練法だったとのこと」
「般若心経の読経は、側頭部の蝶形骨を振動させて、間脳を刺激するもんね。
だから、自律神経もホルモンバランスも整っちゃう。まさしく『音の整体』だね。
(『しあわせを引き寄せるカラダ』184P~185P)」
「般若心経に限らず、お経は音のバランスを考え抜かれてつくられているからね。
むかし、ブリージングのお客さんで、乳がんの手術をした人がいた。
手術は成功して、命は取り留めたんだけど、後遺症で腕が上がらなくなった。
相談された古久澤先生は、般若心経のコピーをあげて、毎日読経するようにアドバイスした」
「意味なんか分からなくても効いちゃうもんね。
って言うより、なまじ最初から意味が分かっていると、理性で効果が制限されちゃう。
意味も分からず数を唱えた方が、潜在意識に届いて、自然治癒力が発動しやすくなるもんね」
「毎日悲観的なことばかり考えていた生徒さんは、お経を唱えている間は無心になれた。
相当な回数を唱えているうちに、腕があっけなく上がるようになって、リハビリのパートナーがビックリしたという」
「ホルモンと自律神経が整ったからだよね。お経ってスゴイ。
お経に抵抗がある人は、百人一首とかの暗唱でもOK。実際にこれだけで肩こりが消えた人も居るし」
「この世で最強なのは、言葉だから当たり前。体操で身体を整えるのは、自分が発する言葉を技にするためでもある。
あるお坊さんは、脳梗塞の後遺症で言葉が喋れなくなった。
それでも、毎日のお勤めである読経は欠かさなかった。
もちろん、声が出ないので、頭の中でずっとお経を内言していたという。
毎日繰り返すうちに、脳の中に蓄えられた言葉・音の量が臨界点を超えたらしく、突然お経が読めるようになった。
もちろん、日常会話も出来るようになった。
そうした経験が2回もあったとのこと」
「意念=イメージの力ってすごいね。
そして毎日繰り返す事=定(てい)が、どれほど大きな力を持つか を教えてくれるエピソードだよね」
「定が出来ている人間は、何もかも失ったような大ピンチになっても、やり直せる力を持っているということ。
普段は自覚していなくても、土壇場になると発動する。
本当の強さとは、そういうものかも知れない」
「自律神経とホルモン次第で、身体も心もすごく変わっちゃうんだね~。
モノの感じ方さえ変わっちゃうんでしょ?」
「病氣じゃなくても、ホルモン等が変わってしまう場合もある。
高橋留美子が『可愛い花』という短編マンガで、その機微を描いている。
ヒロイン梨花子は、新婚ホヤホヤなのに旦那が海外赴任した。
それから周囲に奇妙なことが起こり始めた。
梨花子の行く先々に、氣持ち悪い花が置いてあるのである。その花は何ともいない悪臭を放っていた。
しかし、梨花子の女友達は、『可愛い花だ』『いい香りだ』と夢中になって花を誉めるのだった」
「梨花子の感覚がおかしくなっているってことは無いの?」
「そう疑った梨花子は、誰からこの花を貰ったのかを、周囲の女性たちに聞いてみた。
ところが花を配っている男性像が見事にバラバラ。
人氣の歌手やスポーツ選手、俳優にそっくりなど、まるで抱かれたい男ランキング」
「絶対に怪しいよ、その花。幻覚を見せているんじゃないの?」
「梨花子の夫は製薬会社の開発研究員。怪しい花を作り出したのは、その研究室の先輩だった。
女性の脳に性的な幻覚を与える、一種のフェロモン効果を作り出す花の開発に、たまたま成功した。
長らく梨花子に横恋慕していた先輩は、旦那の留守中に、花を使って梨花子を籠絡しようと企んだのであった」
「要するにストーカーだね(笑)。でも、なんで梨花子にだけ通じなかっただろう?」
「更に強力な幻覚花を開発した先輩は、とうとう梨花子の家に押しかけてくる。
『君は一生ボクの虜だ!』と自信満々で叫ぶ先輩の意図とは裏腹に、梨花子の脳は最大級に忌まわしい幻覚を見たのだった。
やがて旦那が帰国したこともあって、先輩は花と共に姿を消した。
花騒ぎが収まってから、梨花子は自分が妊娠していたことを知った」
「あ、妊娠でホルモンバランスや、自律神経が変質していたから、花の幻覚効果が効かなかったって訳か?
外側の免疫バリアが破られて、花のフェロモン物質が侵入しても、内部の変質が結果的に梨花子を守ったってことだね。
そしてお腹の子の安全も。命って不思議」
「別の命を自分の中で24時間守り、育み続けるんだから、ある意味、妊婦ほど強いものはない。
『花の香りの幻覚で、私の心を操れると信じていたあの男もまた、花に幻覚を、幻想を見せられていたのかも知れない』
と梨花子は想う」
「小賢しい人間の知恵・テクニックは、命の神秘には及ばないってことかも。
かえって小手先の知恵に振り回されて、自分を見失うのがオチだよ」
「妊婦のマタニティブルーもホルモンの影響。妊娠中に霊的体験をするも、ホルモンの変化と関係があるらしい。
ホルモンについては、いずれもっと勉強してから記事にしたい」
「まずは、手足の薬指の体操(反らす、折る、揉む、回すなど)をやることだよね~。ホルモンと自律神経の指だから」
(虎徹のワン!ポイントコメント)
ブリージングスタッフ・ふぐじろう先生のペットの虎徹です~。

写真は公園をお散歩中のボクです。

しっぽがソフトクリームのように巻かれていますね~。太極図を連想させます。
太極図とは、陰陽の氣がらせん状に絡み合っている図のことです。
中国哲学では万物は、太極から生まれるとも言われています。
自律神経も交感神経=陽、と副交感神経=陰 が、らせん状に絡み合って、調和している状態が健康。
この調和が乱れると病氣になります。
不調の時は、ボクのしっぽの写真をイメージして=意念、心身を整えるといいかも知れませんよ~。
つづく
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