被害者意識を捨てれば、健康(幸)になれる
- 2015/09/13
- 08:00
「30代のOLです。
不調だらけでしたが、ブリージングメソッドを実践したところ、1年の間にドンドン不調が消えて行きました。
しかし、ブリージング歴2年目に入ると、目だった変化が無くなりました。
食事法・体操・半身浴を、1年目以上に厳格にやっているのに、まだ頑固な不調が残っています。
実は職場の上司との折り合いが悪く、そのストレスが大きなブレーキになっているのではないかと思います。
仕事の付き合いで、しばしば夜遅くまで飲食しなければならないことも響いている氣がします。
環境が悪いと、自分ひとりで体質改善のために努力しても、限界があるのでしょうか?
私が健康になれないのは、どう考えても周りが悪い」
「ブリージングストレッチに限らず、どんなメソッドでも、初心者時代の方が劇的に効く傾向があるよね。
刺激が<新鮮>だから。
ブリージングの生徒さんにも、朝食抜きを実践したら糖尿病の薬がやめられた人とか、基本の手指のストレッチを習慣にしたら、血圧が正常値に下がった人が居るもんね。
特に、それまで健康法らしきことを何もやってなかった人の方が、かえって効いちゃう。
長くやっている人ほど、『定常刺激』になってきて、劇的に効きにくくなり勝ち。
皮肉と言えば皮肉」
「だからこそ、工夫や勉強が必要になってくるということ。
チンパンも、ブリージング入会一年目は、自分でも驚くほど体質が改善された。
体重は10キロ近く落ち、健康診断も全部A判定というほど体調がよくなった。
いま思うと、当時は本当に力任せに、強引に体操をやっていた=ヘタクソだった。
食事も朝食抜き、昼フルーツだったけど、夜は好き放題食べていた。
半身浴に至っては、やったりやらなかったり」
「それでも劇的に効いたんだね。まあ、いまより10年分若かったこともあるかも知れないけど(笑)」
「しかし、2年目以降は体重が少しリバウンドしたり、花粉症などの新たな症状が出て来た。
人間関係や仕事でも、色々トラブルが起きた。
氣功的・ヨガ的には、身体を整えようと刺激を入れ続けることで、だんだん深部の歪み、老廃物が表面化してくるとも言える。
神秘的に言えば、カルマ=業が出てくる」
「確かに花粉症は身体が敏感になってきた証拠かもね=花粉症は腸の毒出し。
鈍感なのと強いのは、似て非なるものだし。
歳を取ってくると、毎年悩まされていた花粉症が出なくなっちゃう人も居るもんね。
それは『毒を出す力が無くなった』からかも?
もちろん、本当に腸がキレイになって、出す必要が無くなる場合もあるだろうけど」
「どんなメソッドでも、最初に出てくる表面の汚れは、取りやすい。
奥の汚れ、穢れ、歪みほど、年期が入っているので、浄化しづらい。
特に背骨=最大のDNAに働きかけるほど、色々出てくるようだ。
身体の不調とは限らず、仕事や人間関係のトラブルになって表面化する場合もある」
「でも、『症状即療法(しょうじょうそくりょうほう)』=症状として出ること自体が浄化になっている から、適切なケアをしつつ、淡々と続けることだよね。
もちろん、本当に深刻な身体の不調が出たら、病院に行ったり、薬を飲むのもアリ」
「おそらく相談者さんも、表面的な汚れは一掃できたので、奥の歪みが出てくる段階に達したのであろう。
イジワルではなく、『誰もが行く道』だから、腐らず続けるしかない。
チンパンも色々あったし、正直いまでも色々ある。
古久澤先生も色んなことがあったけれど、全部乗り越えて来られたそうである」
「次に、『周りの環境が悪い=人間関係のストレス、つきあいでの夜遅くの飲食』から健康になれない って主張については?
ある程度、正論って氣もするけど。
自分ひとりで、いくら健康にいいことをやっても、外部との関係性に問題があったら、いい結果は出にくいかも」
「日本国旗の日の丸の部分が自分だとすれば、外側の白地の部分が外部環境。
芯から健康になるためには、この両方を抑える必要がある。
解決法は2通りあって、ひとつは外部環境から影響を受けづらい自分を創ること。
もうひとつは、外部環境との関係性自体を良くすること」
「そのためにこそ、ブリージングでは数年前から氣功を導入し始めたんだもんね。
(注意:現在は、一般クラスでは氣功は行わず、古久澤先生とのマンツーマンか、『一年講座』でのみ氣功の指導が行われています)
確かに、スワイショウを習慣にするだけでも、外部から影響されにくくなっちゃうもんね。
肛門締めもいいよね。肛門を締める力がつくと、自分の中にマイナス・不幸が入ってこれなくなっちゃう」
「沖ヨガでも『毒を食べても、栄養に出来る強い身体にしなさい』と教えていた。
確かに理想論なんだけど、人間が本来持っている可能性・強さについて教えてくれる思想でもある。
余りにも不規則で暴飲暴食の生活を繰り返していたら、確かに病氣になる。
しかし、相談者さんのように、普段から節制している人が、多少付き合いで羽目を外したところで、致命的なマイナスになるとは考えにくい」
「人間はそんなに弱くないもんね。
ストレスも同じかも。
ストレスが多すぎると、心身の具合が悪くなるけど、ストレスが無さ過ぎるのもボケや早死にの原因になるって言うし」
「免疫について、たくさん本を書いている、医学博士の安保徹さんによると、
『免疫に深く関わるNK(ナチュラルキラー)細胞は、副交感神経優勢のリラックス状態にならないと活性化しない。
しかし、交感神経が優勢な時に、NK細胞は増えるので、ある程度のストレスは健康のためにも必要』
とのこと」
「この世には汚れや、邪氣が現実に存在するんだから、ゼロにしようとしても、無駄ってことだね」
「本当は人間ほど強いモノはない。
宮崎駿の大ヒットアニメに『風の谷のナウシカ』がある」
「超有名作品じゃん。最終戦争の後、世界は毒の瘴氣(しょうき)に満ちた、腐海(ふかい)に覆われているんだよね。
生き残った人間は、腐海を避けて、風の谷でほそぼそと暮らしてる。
ヒロイン・ナウシカは、命を賭けて戦って、風の谷を守るんだよね」
「映画はそういうストレートに分かりやすい話だったが、宮崎駿の原作マンガは、もっと複雑な構成になっている。
長すぎるので、詳しくは触れないけど、幾つかのどんでん返しも存在している」
「どんでん返しって?」
「実は人間は、長年汚染された環境の中で暮らすうちに、瘴氣に満ちた空氣・水・食べ物に適応する体質になっていた。
その環境に過剰適応したため、本当に清浄な空氣を吸うと、肺から血を吐いて死んでしまう。
だから人類は、腐海と調和して生きていくしかないと、ナウシカは知ってショックを受けた」
「まさしくSF的な逆転だね。
宮崎駿さんの本質・人間観は、単純なエコロジスト、ヒューマニストじゃないって分かるね。
人は汚れた世界の中で、自ら汚れながらも生きて行けるし、生きねばならないってとこか」
「漢方薬も、基本的には身体にいい成分ばかりで処方しているんだけど、ほんの少量だけ、あえて身体に悪い要素を混ぜる。
身体がその毒に反発することで、漢方薬の薬効がかえって高まるため」
「料理の隠し味のようなものだね。スイカに塩をかけると、一層甘さが引き立つようなものか。
人間も同じかも。余りにも清廉潔白で、正論しか言わない人は、かえってつき合いづらいよ。
多少いい加減でも、清濁併せのむ人の方が氣楽だし。
それに純粋培養的な人って、脆そう」
「だから、ある程度自分のライフスタイルの中に、わざと負荷を取り入れて行くことで、かえって心身を強くすることが出来る。
ブリージングメソッドの朝食抜き=酵素断食も、ある意味では負荷。
食欲という根源的な欲望に、あえてセーブをかけているから。
世間の常識で考えれば、『食べない・栄養を摂らない』のは健康にもよくない。
午前中という排泄力がピークの時間帯を空腹で過ごすことで、排便を促し、胃腸を浄化することが16時間酵素断食の目的。
同時に副次的な効果として、空腹に耐えられる『心の強さ』も養うことが出来る」
「確かに、食欲に自制が効くようになれば、他の欲望もコントロールしやすいかもね」
「西式健康法の山崎佳三郎先生(故人)も、ストレスの活用法について著書の中で説いている。
山崎先生は、潜在意識の開発法についても指導し、本も書いていた」
「西式は健康法なんだけど、最終的には潜在意識を開発して、悟りを目指すらしいもんね」
「山崎先生は著書『潜在意識トレーニング』(PHPより出版されていたが、現在絶版)で、
『上司に叱られた時は、「叱られることで自分のエネルギーが増える」とイメージせよ』
と書いている。
そういう意識を持つと、後頭部が上に引っ張られるような身体感覚が出てくる。
それは潜在意識にエネルギーが取り込まれている証拠だとのこと。
この辺りの身体感覚の話は、正直チンパンにもよく分からないけど」
「でも、確かに上司の叱責や、お客からのクレームを、自分のエネルギーに転化出来たら、こんなに強いことは無いよね」
「西式健康法自体が、水風呂に入ることで冷え症を治したり、逆療法をたくさん採用しているからね。
その心理面への応用とも言える。
山崎先生は、アントニオ猪木のプロレスについても、例に引いている。
猪木は相手のレスラーの技を全て受け、リングやロープに叩きつけられることで、エネルギーを自分の中に貯めているのだと。
そうやって相手の強さを十分に引き出して花を持たせ、お客も存分に楽しませた上で=陰性、最後にため込んだエネルギーを放出して、きっちり勝つ=陽性。
それがアントニオ猪木のプロレスだった」
「格が違うよね。今の猪木さんは、ビンタによる元氣・闘魂注入で、もっぱら逆療法・陽性の人だけど(笑)」
「超能力バトルSFマンガの古典『バビル2世』にも、猪木の試合に通じるエピソードがある」
「超能力少年・バビル2世が、世界征服をたくらむ超能力者・ヨミと戦う話だよね」
「二人とも、必殺技は自分の超能力=氣を、電撃のように相手にぶつける『エネルギー衝撃波』。
ヨミとの決戦で、バビル2世はヨミのエネルギー衝撃波を何度も食らわされる。
傍目には、バビル2世がヨミの超能力に翻弄されているように見えたが、超能力を使いすぎたヨミの髪がドンドン白髪になっていった。
いっぽう、バビル2世は、やられたように見せながら、ヨミのエネルギーを吸収していたのである」
「電池みたいだね(笑)。陰性の超能力」
「疲れ切ったヨミに、バビル2世の最大級のエネルギー衝撃波が炸裂。
ヨミの心臓は止まった。陽性=発信ばかりのヨミは、陰と陽を巧みに使い分けたバビル2世に敗れたのであった。
まあ、ヨミはすぐ生き返ってくるから、2人の戦いはずっと続くんだけど(笑)」
「仕事とかの議論にも通じる手法かもね。
感情になってわめき散らしている方は、一見優勢に見えるけど、黙って冷静に聴けている方が絶対に強いもん。
だまって聴いていた側から、議論の穴を、『寸鉄釘を刺す』形で指摘されたら、ギャフン!だよ」
「もちろん、『毒を栄養に転換する』は理想だけれど、現実の生活で100%実践したら、身体が持たないのが普通。
実際に、患者の毒をもらって、病氣になったり早死にした整体師や、セラピストはたくさん居る」
「整体の場合だったら、手袋をはめたり、マスクをするだけで、全然違うもんね。
花や観葉植物をお店に置けば、邪氣も吸ってくれるし。盛り塩もいいよね。
武道で言う防具みたいなものか」
「そうやって対策を講じつつ、自分自身の器、浄化力を高めていくのが基本」
「すると相談者さんの場合は、ど~すりゃいいの?
上司と折り合いが良くないのは、正直キツイだろうし」
「上司と部下の良し悪しは、結局は『相性』。
どうしても合わない、嫌だと言うなら、仕事を変えるか、可能ならば配置転換を願い出るしかない。
どちらも不可能なら、今の上司に耐えるしかない。そして少しでも氣楽に過ごせるように工夫する」
「素直に考えれば、解決策は二つに一つだよね。
相談者さん自身が、スワイショウをやり込めば、上司のことが余り氣にならなくなるだろうし、関係性も改善されるかも知れないよ。
スワイショウは、『仲良し力』も高めてくれるもん」
「五芒星(ごぼうせい)と言う氣功もいい。
足を大きく開き、つま先も外に開く。
両手を肩の高さで横にいっぱいに開き、指もまっすぐ伸ばす。足は肩幅の倍以上開く。
身体で大の字=星のマークをつくる。伸ばした腕は絶対に下げない」

「手を横に伸ばす力は、コミュニケーション力と比例するもんね。
イメージで腕が黄色=コミュニケーションの色 だと仮想すると、もっと効いちゃう」
「相談者さんは、毎日5分でも、この五芒星を習慣にすると、発する氣の感じが変わってくる筈。
体力的にきつければ、大の字に寝てやってもOK。
身体に横に伸びて行く氣の残像が残るので、周囲から『敵』と認識されづらくなって行く。
上司との関係性も、好転する可能性がある」
「古久澤先生の著書『しあわせを引き寄せるカラダ』にも書かれている通り、『全ては自分発』だもんね(114~115P)。
環境や他人は、『自分の鏡』。
鏡に向かって笑いかければ、鏡の中の自分も笑顔になるし、ムッとした顔をすれば、鏡の中の自分もムッとしちゃう。
鏡から先に笑ったり、怒ったりするわけじゃないもんね。
自分が発したものが、返ってきているだけ」
「『だから病氣も、災難も、突然向こうからやって来たのではなく、自分で「用意」したから、訪れるべくして訪れた』がブリージングの思想。
ここを抑えないと、体質改善も、病氣の予防も出来ない。不幸も防げない」
「だから『もとはこちら』の考え方が重要なんだよね。
『もとはそちら』=被害者意識を捨てない限り、しあわせになれないし、本当の能力も発動しないから」
「古久澤先生が、こうおっしゃったことがある。
『私はブリージングに通っている生徒さんを見ていて、歯がゆく感じることがあります。
氣づいていなくても、すごい資質・潜在能力を持っているのに、全然それを発揮しようとしない。
みなさんが分からなくても、私には分かる。
何をやっているんだと、正直腹立たしく感じることさえあります』
と」
「ブリージングの生徒に限らず、人はみんな本当はすごい潜在能力を持っているんだけど、残念ながら多くの人が、本当の自分に巡り合えないまま終わるんだよね」
「本当の自分を解き放つためにも、ブリージングでは氣功も研究・実践している。
そして精神的には、被害者意識を捨てること。
被害者意識が消えたときに、本当の自分が立ち上がる が、ブリージングの人間観。
相談者さんも、周りのせいにするのをやめましょう」
(虎徹のワン!ポイントコメント)
ブリージングスタッフ・ふぐじろう先生のペットの虎徹です~。

写真は今年の冬、雪道を黙々と歩むボクです。
後ろ姿がシブいですね~(笑)。
人も犬も、迷わず誰かを恨まず、自分の道を歩まなければいけません。
特に人間は、みんなが本当はすごい力を持っている筈なのに、被害者意識で自分の人生を貶めているのはもったいないです。
チンパン君が好きな『残酷な天使のテーゼ』じゃないけれど、
『だけど、いつか氣づくでしょう~。その背中には~。
はるか未来目指すための、羽根がある~こと~♪』
なのです。
早く自分の羽根に氣づいてください。
それにしてもいい歌ですね~。
チンパン君、こんどカラオケでデュエットしましょう!
つづく
不調だらけでしたが、ブリージングメソッドを実践したところ、1年の間にドンドン不調が消えて行きました。
しかし、ブリージング歴2年目に入ると、目だった変化が無くなりました。
食事法・体操・半身浴を、1年目以上に厳格にやっているのに、まだ頑固な不調が残っています。
実は職場の上司との折り合いが悪く、そのストレスが大きなブレーキになっているのではないかと思います。
仕事の付き合いで、しばしば夜遅くまで飲食しなければならないことも響いている氣がします。
環境が悪いと、自分ひとりで体質改善のために努力しても、限界があるのでしょうか?
私が健康になれないのは、どう考えても周りが悪い」
「ブリージングストレッチに限らず、どんなメソッドでも、初心者時代の方が劇的に効く傾向があるよね。
刺激が<新鮮>だから。
ブリージングの生徒さんにも、朝食抜きを実践したら糖尿病の薬がやめられた人とか、基本の手指のストレッチを習慣にしたら、血圧が正常値に下がった人が居るもんね。
特に、それまで健康法らしきことを何もやってなかった人の方が、かえって効いちゃう。
長くやっている人ほど、『定常刺激』になってきて、劇的に効きにくくなり勝ち。
皮肉と言えば皮肉」
「だからこそ、工夫や勉強が必要になってくるということ。
チンパンも、ブリージング入会一年目は、自分でも驚くほど体質が改善された。
体重は10キロ近く落ち、健康診断も全部A判定というほど体調がよくなった。
いま思うと、当時は本当に力任せに、強引に体操をやっていた=ヘタクソだった。
食事も朝食抜き、昼フルーツだったけど、夜は好き放題食べていた。
半身浴に至っては、やったりやらなかったり」
「それでも劇的に効いたんだね。まあ、いまより10年分若かったこともあるかも知れないけど(笑)」
「しかし、2年目以降は体重が少しリバウンドしたり、花粉症などの新たな症状が出て来た。
人間関係や仕事でも、色々トラブルが起きた。
氣功的・ヨガ的には、身体を整えようと刺激を入れ続けることで、だんだん深部の歪み、老廃物が表面化してくるとも言える。
神秘的に言えば、カルマ=業が出てくる」
「確かに花粉症は身体が敏感になってきた証拠かもね=花粉症は腸の毒出し。
鈍感なのと強いのは、似て非なるものだし。
歳を取ってくると、毎年悩まされていた花粉症が出なくなっちゃう人も居るもんね。
それは『毒を出す力が無くなった』からかも?
もちろん、本当に腸がキレイになって、出す必要が無くなる場合もあるだろうけど」
「どんなメソッドでも、最初に出てくる表面の汚れは、取りやすい。
奥の汚れ、穢れ、歪みほど、年期が入っているので、浄化しづらい。
特に背骨=最大のDNAに働きかけるほど、色々出てくるようだ。
身体の不調とは限らず、仕事や人間関係のトラブルになって表面化する場合もある」
「でも、『症状即療法(しょうじょうそくりょうほう)』=症状として出ること自体が浄化になっている から、適切なケアをしつつ、淡々と続けることだよね。
もちろん、本当に深刻な身体の不調が出たら、病院に行ったり、薬を飲むのもアリ」
「おそらく相談者さんも、表面的な汚れは一掃できたので、奥の歪みが出てくる段階に達したのであろう。
イジワルではなく、『誰もが行く道』だから、腐らず続けるしかない。
チンパンも色々あったし、正直いまでも色々ある。
古久澤先生も色んなことがあったけれど、全部乗り越えて来られたそうである」
「次に、『周りの環境が悪い=人間関係のストレス、つきあいでの夜遅くの飲食』から健康になれない って主張については?
ある程度、正論って氣もするけど。
自分ひとりで、いくら健康にいいことをやっても、外部との関係性に問題があったら、いい結果は出にくいかも」
「日本国旗の日の丸の部分が自分だとすれば、外側の白地の部分が外部環境。
芯から健康になるためには、この両方を抑える必要がある。
解決法は2通りあって、ひとつは外部環境から影響を受けづらい自分を創ること。
もうひとつは、外部環境との関係性自体を良くすること」
「そのためにこそ、ブリージングでは数年前から氣功を導入し始めたんだもんね。
(注意:現在は、一般クラスでは氣功は行わず、古久澤先生とのマンツーマンか、『一年講座』でのみ氣功の指導が行われています)
確かに、スワイショウを習慣にするだけでも、外部から影響されにくくなっちゃうもんね。
肛門締めもいいよね。肛門を締める力がつくと、自分の中にマイナス・不幸が入ってこれなくなっちゃう」
「沖ヨガでも『毒を食べても、栄養に出来る強い身体にしなさい』と教えていた。
確かに理想論なんだけど、人間が本来持っている可能性・強さについて教えてくれる思想でもある。
余りにも不規則で暴飲暴食の生活を繰り返していたら、確かに病氣になる。
しかし、相談者さんのように、普段から節制している人が、多少付き合いで羽目を外したところで、致命的なマイナスになるとは考えにくい」
「人間はそんなに弱くないもんね。
ストレスも同じかも。
ストレスが多すぎると、心身の具合が悪くなるけど、ストレスが無さ過ぎるのもボケや早死にの原因になるって言うし」
「免疫について、たくさん本を書いている、医学博士の安保徹さんによると、
『免疫に深く関わるNK(ナチュラルキラー)細胞は、副交感神経優勢のリラックス状態にならないと活性化しない。
しかし、交感神経が優勢な時に、NK細胞は増えるので、ある程度のストレスは健康のためにも必要』
とのこと」
「この世には汚れや、邪氣が現実に存在するんだから、ゼロにしようとしても、無駄ってことだね」
「本当は人間ほど強いモノはない。
宮崎駿の大ヒットアニメに『風の谷のナウシカ』がある」
「超有名作品じゃん。最終戦争の後、世界は毒の瘴氣(しょうき)に満ちた、腐海(ふかい)に覆われているんだよね。
生き残った人間は、腐海を避けて、風の谷でほそぼそと暮らしてる。
ヒロイン・ナウシカは、命を賭けて戦って、風の谷を守るんだよね」
「映画はそういうストレートに分かりやすい話だったが、宮崎駿の原作マンガは、もっと複雑な構成になっている。
長すぎるので、詳しくは触れないけど、幾つかのどんでん返しも存在している」
「どんでん返しって?」
「実は人間は、長年汚染された環境の中で暮らすうちに、瘴氣に満ちた空氣・水・食べ物に適応する体質になっていた。
その環境に過剰適応したため、本当に清浄な空氣を吸うと、肺から血を吐いて死んでしまう。
だから人類は、腐海と調和して生きていくしかないと、ナウシカは知ってショックを受けた」
「まさしくSF的な逆転だね。
宮崎駿さんの本質・人間観は、単純なエコロジスト、ヒューマニストじゃないって分かるね。
人は汚れた世界の中で、自ら汚れながらも生きて行けるし、生きねばならないってとこか」
「漢方薬も、基本的には身体にいい成分ばかりで処方しているんだけど、ほんの少量だけ、あえて身体に悪い要素を混ぜる。
身体がその毒に反発することで、漢方薬の薬効がかえって高まるため」
「料理の隠し味のようなものだね。スイカに塩をかけると、一層甘さが引き立つようなものか。
人間も同じかも。余りにも清廉潔白で、正論しか言わない人は、かえってつき合いづらいよ。
多少いい加減でも、清濁併せのむ人の方が氣楽だし。
それに純粋培養的な人って、脆そう」
「だから、ある程度自分のライフスタイルの中に、わざと負荷を取り入れて行くことで、かえって心身を強くすることが出来る。
ブリージングメソッドの朝食抜き=酵素断食も、ある意味では負荷。
食欲という根源的な欲望に、あえてセーブをかけているから。
世間の常識で考えれば、『食べない・栄養を摂らない』のは健康にもよくない。
午前中という排泄力がピークの時間帯を空腹で過ごすことで、排便を促し、胃腸を浄化することが16時間酵素断食の目的。
同時に副次的な効果として、空腹に耐えられる『心の強さ』も養うことが出来る」
「確かに、食欲に自制が効くようになれば、他の欲望もコントロールしやすいかもね」
「西式健康法の山崎佳三郎先生(故人)も、ストレスの活用法について著書の中で説いている。
山崎先生は、潜在意識の開発法についても指導し、本も書いていた」
「西式は健康法なんだけど、最終的には潜在意識を開発して、悟りを目指すらしいもんね」
「山崎先生は著書『潜在意識トレーニング』(PHPより出版されていたが、現在絶版)で、
『上司に叱られた時は、「叱られることで自分のエネルギーが増える」とイメージせよ』
と書いている。
そういう意識を持つと、後頭部が上に引っ張られるような身体感覚が出てくる。
それは潜在意識にエネルギーが取り込まれている証拠だとのこと。
この辺りの身体感覚の話は、正直チンパンにもよく分からないけど」
「でも、確かに上司の叱責や、お客からのクレームを、自分のエネルギーに転化出来たら、こんなに強いことは無いよね」
「西式健康法自体が、水風呂に入ることで冷え症を治したり、逆療法をたくさん採用しているからね。
その心理面への応用とも言える。
山崎先生は、アントニオ猪木のプロレスについても、例に引いている。
猪木は相手のレスラーの技を全て受け、リングやロープに叩きつけられることで、エネルギーを自分の中に貯めているのだと。
そうやって相手の強さを十分に引き出して花を持たせ、お客も存分に楽しませた上で=陰性、最後にため込んだエネルギーを放出して、きっちり勝つ=陽性。
それがアントニオ猪木のプロレスだった」
「格が違うよね。今の猪木さんは、ビンタによる元氣・闘魂注入で、もっぱら逆療法・陽性の人だけど(笑)」
「超能力バトルSFマンガの古典『バビル2世』にも、猪木の試合に通じるエピソードがある」
「超能力少年・バビル2世が、世界征服をたくらむ超能力者・ヨミと戦う話だよね」
「二人とも、必殺技は自分の超能力=氣を、電撃のように相手にぶつける『エネルギー衝撃波』。
ヨミとの決戦で、バビル2世はヨミのエネルギー衝撃波を何度も食らわされる。
傍目には、バビル2世がヨミの超能力に翻弄されているように見えたが、超能力を使いすぎたヨミの髪がドンドン白髪になっていった。
いっぽう、バビル2世は、やられたように見せながら、ヨミのエネルギーを吸収していたのである」
「電池みたいだね(笑)。陰性の超能力」
「疲れ切ったヨミに、バビル2世の最大級のエネルギー衝撃波が炸裂。
ヨミの心臓は止まった。陽性=発信ばかりのヨミは、陰と陽を巧みに使い分けたバビル2世に敗れたのであった。
まあ、ヨミはすぐ生き返ってくるから、2人の戦いはずっと続くんだけど(笑)」
「仕事とかの議論にも通じる手法かもね。
感情になってわめき散らしている方は、一見優勢に見えるけど、黙って冷静に聴けている方が絶対に強いもん。
だまって聴いていた側から、議論の穴を、『寸鉄釘を刺す』形で指摘されたら、ギャフン!だよ」
「もちろん、『毒を栄養に転換する』は理想だけれど、現実の生活で100%実践したら、身体が持たないのが普通。
実際に、患者の毒をもらって、病氣になったり早死にした整体師や、セラピストはたくさん居る」
「整体の場合だったら、手袋をはめたり、マスクをするだけで、全然違うもんね。
花や観葉植物をお店に置けば、邪氣も吸ってくれるし。盛り塩もいいよね。
武道で言う防具みたいなものか」
「そうやって対策を講じつつ、自分自身の器、浄化力を高めていくのが基本」
「すると相談者さんの場合は、ど~すりゃいいの?
上司と折り合いが良くないのは、正直キツイだろうし」
「上司と部下の良し悪しは、結局は『相性』。
どうしても合わない、嫌だと言うなら、仕事を変えるか、可能ならば配置転換を願い出るしかない。
どちらも不可能なら、今の上司に耐えるしかない。そして少しでも氣楽に過ごせるように工夫する」
「素直に考えれば、解決策は二つに一つだよね。
相談者さん自身が、スワイショウをやり込めば、上司のことが余り氣にならなくなるだろうし、関係性も改善されるかも知れないよ。
スワイショウは、『仲良し力』も高めてくれるもん」
「五芒星(ごぼうせい)と言う氣功もいい。
足を大きく開き、つま先も外に開く。
両手を肩の高さで横にいっぱいに開き、指もまっすぐ伸ばす。足は肩幅の倍以上開く。
身体で大の字=星のマークをつくる。伸ばした腕は絶対に下げない」

「手を横に伸ばす力は、コミュニケーション力と比例するもんね。
イメージで腕が黄色=コミュニケーションの色 だと仮想すると、もっと効いちゃう」
「相談者さんは、毎日5分でも、この五芒星を習慣にすると、発する氣の感じが変わってくる筈。
体力的にきつければ、大の字に寝てやってもOK。
身体に横に伸びて行く氣の残像が残るので、周囲から『敵』と認識されづらくなって行く。
上司との関係性も、好転する可能性がある」
「古久澤先生の著書『しあわせを引き寄せるカラダ』にも書かれている通り、『全ては自分発』だもんね(114~115P)。
環境や他人は、『自分の鏡』。
鏡に向かって笑いかければ、鏡の中の自分も笑顔になるし、ムッとした顔をすれば、鏡の中の自分もムッとしちゃう。
鏡から先に笑ったり、怒ったりするわけじゃないもんね。
自分が発したものが、返ってきているだけ」
「『だから病氣も、災難も、突然向こうからやって来たのではなく、自分で「用意」したから、訪れるべくして訪れた』がブリージングの思想。
ここを抑えないと、体質改善も、病氣の予防も出来ない。不幸も防げない」
「だから『もとはこちら』の考え方が重要なんだよね。
『もとはそちら』=被害者意識を捨てない限り、しあわせになれないし、本当の能力も発動しないから」
「古久澤先生が、こうおっしゃったことがある。
『私はブリージングに通っている生徒さんを見ていて、歯がゆく感じることがあります。
氣づいていなくても、すごい資質・潜在能力を持っているのに、全然それを発揮しようとしない。
みなさんが分からなくても、私には分かる。
何をやっているんだと、正直腹立たしく感じることさえあります』
と」
「ブリージングの生徒に限らず、人はみんな本当はすごい潜在能力を持っているんだけど、残念ながら多くの人が、本当の自分に巡り合えないまま終わるんだよね」
「本当の自分を解き放つためにも、ブリージングでは氣功も研究・実践している。
そして精神的には、被害者意識を捨てること。
被害者意識が消えたときに、本当の自分が立ち上がる が、ブリージングの人間観。
相談者さんも、周りのせいにするのをやめましょう」
(虎徹のワン!ポイントコメント)
ブリージングスタッフ・ふぐじろう先生のペットの虎徹です~。

写真は今年の冬、雪道を黙々と歩むボクです。
後ろ姿がシブいですね~(笑)。
人も犬も、迷わず誰かを恨まず、自分の道を歩まなければいけません。
特に人間は、みんなが本当はすごい力を持っている筈なのに、被害者意識で自分の人生を貶めているのはもったいないです。
チンパン君が好きな『残酷な天使のテーゼ』じゃないけれど、
『だけど、いつか氣づくでしょう~。その背中には~。
はるか未来目指すための、羽根がある~こと~♪』
なのです。
早く自分の羽根に氣づいてください。
それにしてもいい歌ですね~。
チンパン君、こんどカラオケでデュエットしましょう!
つづく
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