痔に効く・予防する体操
- 2014/11/09
- 06:00

チンパン ブリージングストレッチを分かりやすく紹介するため、日々猿知恵を絞っている。

杏子(あんこ)
チンパンの問答相手。
「痔を患っています。恥ずかしくって、なかなか医者に行く勇氣も出ません。
痔に効く体操や食事法ってありませんか?
痔・エンド」
「今回は諸事情で、朝6時の更新になりました。
ちなみに次回更新も、11月14日、朝6時の更新になりますので、ご注意ください。
相談者さんのように、痔で悩んでいるけど、医者に行くのをためらっている人は多いみたいだね」
「自覚は無くても、肛門の奥の方に痔が出来ている人は、意外に多いようだ。
日本人の3人に1人は、痔の氣があるという説さえある」
「古久澤先生の師・伊藤昇先生の『身体革命』にも、痔について書いてあるよね(80頁)。
体重が足の小指側にかかることが、痔の原因になるって」
「小指に体重がかかると、腰の力が抜ける。すると肛門の括約筋(かつやくきん)の拡大・縮小能力が衰える。
このため、肛門周辺の血行が悪くなる」
「血行障害の結果が痔。病氣は全て、氣血(きけつ)の滞りから生じるもんね。
『身体革命』には、妊婦さんも痔になりやすいって書いてあるし。赤ちゃんの重さで下腹部の血行が圧迫されるし、出産ですごく息む(いきむ)もんね。
妊婦さんは、いつも腰を反らせていて、小指に体重がかかりやすいし」
「だから親指に体重をかけることが、痔の予防・改善に役立つ。下駄を履くと、自然に親指に体重がかかる。
「足の親指と、他の四指を交互に反らせて、チョキをつくる体操もいいよね。
肝臓が疲れている人は、足がつりやすいけど(笑)」


「古久澤先生の著書『しあわせを引き寄せるカラダ』の、68~69頁に紹介されている、『膝こすり体操』も親指に重心を集めてくれる。
両足を肩幅に開いて立ち、両手を両膝に乗せる。そして左右の膝の内側をくっつける」

「野球で野手が構えているような姿勢だね。
左右の膝を交互にこすり合わせるように、床に近づけて行く。体重は親指にかかるよう意識=足の小指側が床から浮くくらいが目安。




30回もやると重心が身体の真ん中に集まりやすい身体になっちゃう。
O脚の改善や、膝痛・腰痛の予防にも役立つし」
「そしておススメなのが肛門締め。直腸の方向に引き上げるような感覚で、キュッ!と肛門を締める。
締めては緩める。これで肛門の締まりがよくなり、血行もスムーズになる。
肛門締めは、ヨガで言うクンバハカ。哲人・中村天風は、『肛門締めをやっているだけで、不幸が入ってこれなくなる』と教えていた」
「不幸は肛門から入ってくるって、主張してたんでしょ?まさしく痔は不幸だもんね(笑)。
『しあわせを引き寄せるカラダ』には、『100回ほど行えばいい』って書いてあるけど、あれは初心者向けの回数。
慣れたら、あっという間に1000回くらい出来るもんね。
ヨガの逆立ちも、肛門を引き締めてくれるんだよね」
「そのとおり。逆立ちすると、肛門は自然に引き締まる。
ひざまずいて、両手の指を組んで床に置く。肘と前腕で三角形をつくり、その間に頭を入れて額を床につける。

足を頭の方に近づけて行くと、自然に重心が頭に移り、頭頂部が床に着く。

背骨をまっすぐ伸ばしながら、更に頭頂部に重心をかけていくと、自然に足が床から浮き上がる。

息を吐きながら、ゆっくり膝を伸ばしていくと、逆立ちの完成。壁によりかかってやってもよい。


更に余裕がある人は、逆立ちしたまま開脚する。このとき肛門の締まりが少し緩む。

また脚を閉じると、肛門の締まりがより強烈に意識できる。
ゆっくりと開閉を繰り返すことで、肛門にメリハリがつく。
痔は『病だれに、お寺』と書くように、『お寺に行っても治らない病氣』と言われていた。昔はお寺が病院の役割も果たしていた為。
ヨガの逆立ちは、その痔にも効くと古来言われている。
逆立ちで肛門が締まるばかりではなく、頭頂部の百会(ひゃくえ)のツボが刺激されるためでもある」
「頭のテッペンは、内臓で言うと腸だもんね。
「痔は腸の不調から来る病氣とも言える。腸が不調になると、便秘・下痢になる。それが痔の原因になる。
逆立ちが出来ない人も、百会を刺激すれば、それに近い効果が得られる」
「足を床から浮かせなくても、逆立ちの準備姿勢でゆっくり前後に体重移動するだけでも、百会を刺激できるよね」
「そのとおり。痔=下の病氣は、頭=上を刺激することで改善を図るのがブリージングストレッチ」
「反対に上の病氣は、身体の下からアプローチして行く。
たとえば頭に氣が上がりっぱなしで、興奮が収まらない人、悩んでばかりいる人は、屈伸したり、いっぱい歩いたりすると、氣が下がるんだよね」
「正解。実は適当に歩き回るのも、痔には効く。
デスクワークなどで、長時間すわりっぱなしだと、肛門周辺の血行が滞るので、ますます痔が悪化する。
1時間座り仕事をしたら、オフィスを少し歩き回るだけでも、だいぶ違う」
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「痔に効く食事法は無いの?」
「ブリージングで実践している、16時間酵素断食と、フルーツが効く。
なぜなら、快便を促すからである。
痔になるキッカケは、便秘が多い。
便秘が長引くほど、ウンチの水分が腸に吸収されて固くなる。
排便のときに、その固いウンチが、肛門の粘膜を傷つける。その傷にばい菌がついたりして、痔が育っていく」
「あと、ひどい便秘のときほど、長い時間すごく息むもんね~。
あの下腹部への圧迫も、痔によくなさそう」
「息んでいるときの、肛門周辺の血管には、すごい圧力がかかる。
脳血管なら、切れてもおかしくないほどの圧力だという。
余りの圧力に、血管が肛門内部に飛び出す場合がある。いわゆるイボ痔の始まり」
「便秘の大きな要因は、過食だよね~。
炭水化物=ご飯と、タンパク質=肉、魚を一緒に食べると、消化が混乱する。
そこに果物=デザートを食べると、2~3日は腸の中に、肉が停滞しちゃう。
いまの日本人は、一日三食その調子だもんね。消化管が詰まって、便秘になっちゃうのも当然だよ」
「便秘は女性の方がなりやすい。だから痔患者は実は女性の方が多いんじゃないか?とも言われている」
「ブリージングストレッチの下半身の体操は、排泄を促す体操が多いから、便秘解消に役立つよね」
「そういうこと。もちろん、激しすぎる下痢も、肛門を傷つけるから、やはり痔の原因になりやすい。
息まず、適度に柔らかいウンチを、出せる腸が理想」
「それには食物繊維を摂るといいって言うよね。食物繊維と言えば、果物。
ブリージングで薦める、フルーツオンリーの食事を心がければ、自然に快便になっていくってことか」
「そのとおり。排泄=出口の問題は、食べ物・食べ方=入口に原因がある場合が多い。
たとえば、激辛カレーを食べた翌日、肛門がヒリヒリするのは、ウンチの中にスパイスが残っていて、それが肛門の粘膜を刺激するため」
「あまりに辛いものばかり食べていると、痔になりやすいって言うのは、そのためか」
「若いうちに肛門の奥深くにあって、氣づかなかった痔も、加齢と共に肛門の外に出てくる場合がある。
痔だけではなく、肛門も外に出てくる人もいる。いわゆる脱肛(だっこう)」
「老化で、締める力が衰えてきたからだよね。女性の場合は、膀胱脱、子宮脱と言って、膀胱や子宮が身体の外に出てくることもあるんだよね。
雑巾がけとかの、身体を締める体操をやるといいってこと?」

「それも有効。緩みすぎは、身体が陰性に傾いてきたということ。内臓下垂もしかり。
だから締める陽性の体操がいい。肛門締めも陽の力の養成。
食べ物としては、梅干しや、海藻類も陽性なので、身体を締めてくれる」
「冷えも肛門周辺の血行を悪くするから、半身浴も必須だよね(痛み・出血がひどい場合は、医者・体調と相談)。
結論としては、ブリージング3点セットが有効ってことでした~。
では最初にお知らせしたとおり、次回の記事更新は、11月14日(金)朝6時になります~」
(虎徹のワン!ポイントコメント)
ブリージングスタッフ・ふぐじろう先生のペットの虎徹です~。
ボクは普段は快便。スパッ!とキレのいいウンチをするので、お尻を拭いてもらう必要もありません。
でも、お腹の具合が悪い時は、やっぱり排泄も悪くなります。食べ物って大事ですね。

写真は、ふぐじろう先生がつくった、天ぷらを眺めているボクです。
美味しそ~。でも、犬が天ぷらを食べても、お腹を壊しちゃうかも?
食べるべきか、食べざるべきか、それが問題だ・・・・・・」
つづく
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