食を慎めば、運が良くなる
- 2015/07/26
- 08:00
「私は運が悪く、いつも損ばかりしています。給料も彼氏も、人並みに与えられません。
古久澤先生の著書『しあわせを引き寄せるカラダ』に、『運のいい人、悪い人は食生活で決まる』と書かれていますが(P108~109)、そこをもう少し詳しく教えてください。
ちなみに私のストレス解消法は食べることで、三食たっぷり食べ、間食もしています。
食べなきゃ持たない女」
「『しあわせを引き寄せるカラダ』で紹介されているのは、江戸時代の観相家、水野南北(みずの なんぼく)のエピソードだよね。
観相って言うのは、人相や骨格を見て、その人の性格や運命を占うこと。
南北が食生活の重要さに氣づいたのは、人相と占った人の運命が、しばしば食い違うことがあったから。
いい人相なのに貧乏や病氣になる人も居れば、貧相なのにお金持ちになる人も居るっていう現実に、南北は悩んじゃう。
研究を重ねた結果、『食は運命を左右する』っていう結論に到達。
その後は本当に百発百中の観相が出来るようになったんだよね」
「実は古久澤先生は占いにも大変詳しいけど、ブリージングは占いの館じゃないので(笑)、教室で余り占い師についての話はされない。
水野南北は数少ない例外。
観相の実力がダントツなだけでなく、食生活の改善を指導することで、多くの人々悪い運命や氣質、体質を好転させたからである」
「食生活の改善=小食にする、食を慎む ことは、その氣さえあれば万人に出来るもんね。
お金がかかるどころか、かえって節約になるし」
「お祓いしてもらったり、開運グッズを買ったり、パワースポットめぐりしたりなど=他力に依存するだけではなく、出来るだけ自力で運命改善しようとする考え方も、ブリージングの思想にマッチしている」
古久澤先生のメルマガとブログから、自力本願の健康法、運命改善法を学ぼう。
「呼吸で人生をストレッチする!」
「夢をかなえる心のストレッチ」
ブログ「青い空と碧い海」
ブリージングスタッフ・ふぐじろう先生のメルマガとブログはこちらです。
メルマガ「小顔なんて簡単!」
ブログ「ふぐじろうのブリージングストレッチ日記」
「でも食を慎むって、シンプルであると同時に難しいんだよね~(笑)。
やっぱり美味しいモノは食べたいし、ついつい食べ過ぎちゃうし」
「もちろん食べることは生きる楽しみのひとつだから、羽目を外す時は大いに飲み食いすればいい。
メリハリが大切。
チンパンも先日のブリージング宮古島セミナーでは、4日間たらふくご馳走を食べた」
「だって、旅行中に『私は節制しているから食べません』ってドヤ顔で言うヤツが一人だけ居たら、周りが不愉快だよ(笑)。
なんで一緒に来たの?って思っちゃう」
「でも、『さすがに食べ過ぎたので、身体をクリーニングしよう!』と思い、東京に帰った翌日から、3日間の酵素断食に入った。
酵素飲料と水、お茶だけで過ごした。
果物も食べなかった。塩氣を摂るために、生みそだけは舐めたけど」
「それで身体は持ったの?」
「普通に出勤して仕事をし、教室に通って体操もした。
時々だるくなったり、お腹が鳴ることもあったけど、そんな時はブリージング酵素飲料を噛むようにして飲んだ」
「酵素を飲むとサーッと空腹感が癒えて、元氣が出るから不思議だよね」
「4日目に復食。昼食にバナナを食べ、胃腸の働きを少し回復させた。
夜は梅干し入りのオムスビを2つだけ食べた」
「身体は変わった?」
「たった3日では、そんなに劇的に変わらなかった。宿便らしきものも出なかったし、体重も思ったほど落ちなかった。
酵素断食中に、水野南北の著書『食は運命を左右する』(たまいらぼ出版)と、南北の伝記『だまってすわれば』(神坂次郎著・新潮社文庫:絶版)を読み返した。
自分が断食していると、波長が合ってくるらしく、読んでいるうちに多くのことがストン!と肚に落ちた」
「若い頃の水野南北は、本名・熊太(くまた)って言う大阪に住むゴロツキ。飲む打つ買うで、毎日暴飲暴食。ヤクザ同士のケンカに明け暮れていたんだよね。
そんなある日、道ですれ違ったお坊さんに、『お前さんは死相が出ておる。半年以内に死ぬじゃろう』と予言されちゃう」
「『何をバカなことを!』と一笑にふした熊太だったが、実際に次々とケンカ相手から命を狙われるようになった。
神仏にすがろうと、熊太はお寺に入門。毎日粗食と奉仕活動に追われる日々を送った」
「そんなある日、ふと氣づいたら、とっくに予言の半年は過ぎていたんだよね。
托鉢に出かけた熊太は、町でお坊さんとバッタリ再会。
『こりゃあ不思議じゃ。お主の死相が消えておる。この半年の間に何か徳を積んだじゃろう?』
って聴かれるけど、熊太には全然心当たりがない。
『毎日お寺で粗食・小食で過ごしました』って答えたら、『それじゃ!』ってお坊さんは合点しちゃう。
何で小食にすると、徳を積んだことになるの?」
「だって、大食と言うことは、人の分まで自分が食べていると言うことだから。
その分、誰かの命を養う食が減る。
反対に、自分が食を慎んだ分、回りまわって誰かの食べる分が増える。
熊太は半年間、毎日世の中に対して、天に対して徳を積んだということこになる。
その徳の蓄積が、熊太の死相を消してくれた=運が良くなった。
実はお坊さんは、観相について、研究を重ねた人だった。
熊太はお坊さんに弟子入りして観相を学び、水野南北と名乗るようになった。
南北が食と人相・運命の関係を重視するようになったのは、この熊太時代の体験の影響も大きい筈」
「なるほどね~。でも、江戸時代ならともかく、飽食の現代日本でそういう話を聞いても、いまいちピンと来ないかも?」
「では、もし自分が子だくさんの親だったら?と仮想してみよう。
子どもたちが、みんなでオヤツを食べている。仲良く分け合って、『美味しい、おいしい』と食べているなら、絵に描いたようなしあわせな光景。
しかし、兄弟の中にジャイアンみたいなヤツが居て、
『お前のモノは俺のモノ、俺のモノも俺のモノ』とばかりに、他の兄弟のオヤツを取り上げて、『ガッハッハ!』と自分だけ腹いっぱい食べているのを見たら、親としてどう想うだろうか?」
「まともな親だったら、『我が子ながら、情けない、あさましい』って想っちゃうだろうね。
ゲンコツくらわしちゃうかも?」
「反対に、お兄ちゃんやお姉ちゃんが、自分の分のオヤツは半分しか食べず、残した分を幼い弟妹たちに分け与えているのを見たら、親はどう想うであろう?」
「他の子に内緒で、おこづかいをあげたくなっちゃうよ。エコヒイキになるけど、仕様がないよね」
「もし天に意志があるとすれば、やはり親と同じように感じる筈。
ゲンコツが天罰=運が悪くなる で、エコヒイキのお小遣いが運の上昇。
南北は生涯食を慎んだお陰で、観相の技も神に入るレベルまで高まり、財と名声を築いた。
天にエコヒイキされ続けたということ」
「そう考えると分かりやすいかも。
確かに現代日本は飽食社会だけど、食欲の抑えが効かない人は、他の欲望についてもコントロールしづらいだろうし。
一事が万事だもん。
自分に与えられた・許された以上の欲望を満たすために、他人の分まで奪おうとすれば、争いになるし、恨みも買っちゃう。
運が悪くなるのは当たり前。
現代日本だったら、お金をめぐるトラブル・遺恨が典型だよね」
「南北は、『人格が上品になるのも、下品になるのも、飲食の慎みの有無によって決まる』とも言っている。
人格と運命は直結している。人格がハチャメチャな人は、良くも悪くも波乱万丈の人生を送るであろう。
チンパンがブリージングに入会した頃、古久澤先生から、
『一番意志を強くしてくれるものは、小食と早起きの習慣をつけることだ』
というお話を伺ったことがある」
「その理由は?」
「小食は食欲、早起きは睡眠欲と言う、人間の最も根源的な欲望をコントロールしようとする行為。
それを続けて行けば、意志=自己管理力は、嫌でも高まっていくであろう。
食と睡眠の節制は、基本的に自分一人で出来る点もいい。
これがお金や仕事がらみの欲望だと、対人関係や見栄など色んな要素が絡んでくるから、その分コントロールしづらい」
「性欲のコントロールも難しそうだしね。
セルフコントロールの達人・イチロー選手でさえ、『性欲だけはコントロールできない』って言ってるくらいだし(笑)」
「食欲と性欲は裏表の関係にあると言うのが、ブリージングの考え方。
食欲が人一倍ある人は、性欲も相応に強い傾向がある」
「禁欲生活を強いられるお坊さんが、粗食・小食なのは、性欲をおさえる意味もあるのかもね。
食欲を節制する習慣を身に着ければ、間接的に他の欲望もコントロールしやすくなるってことか。
チンパン君も、今年の5月から食を節制しているもんね=平日ベジタリアン・平日ノンシュガー」
「食べる量は、普通の人の半分くらいになった。
それでも生きて行くのには十分足りると言うのが実感。足りるどころか、まだオツリが来るであろう」
「相談者さんは、『自分は損ばかりしていて、人並みのモノさえ与えられない』と被害者意識丸出しだけど、毎日食べまくっているんでしょ?
と言うことは、本当は必要以上に貰っているんだよね」
「飢えずに食べられるというのは、本当にありがたいこと。
飽食日本だと、ついそのことを忘れてしまう。
食べ物への感謝心を実感するためにも、自分がどれほど恵まれているかを知るためにも、時々断食するといいと想う」
「感謝心も無く食べまくっておいて、『痩せたい!』って言うのはゼイタクかも。
南北先生が言っているように、『自分のもと』である食べ物を大切にしていないよね」
「痩せたかったら原理的には簡単で、食べる量を人の半分にして、人の倍小まめに身体を動かせばいいのである。
生活習慣病とも縁遠くなっていく筈。
『まず食べなきゃ動く元氣が出ない!』と言うのはウソ」
「むしろ、たらふく食べた後の方が、動けないもんね。身体も固くなっちゃうし。
動いてから食べるか?食べてから動くか?の違いだよ」
「ただし身体を動かすと言っても、活性酸素が出るスポーツ的な運動より、掃除やストレッチと言った、静かで万遍なく身体を動かす動作がおススメ」
「現代日本人の身体の使い方は偏っているもんね。
仕事が激務だと言っても、パソコンを使う仕事がメインだし。
パソコンの前に座って、目と指先ばっかり酷使しているもんね。
そのストレス解消のためにまた食べちゃう。
人の倍食べて、身体を人一倍動かさなかったら、太るし、病氣まっしぐらだよ」
「もちろん、肉体労働をしている人は、たくさん食べても構わないと、水野南北も言っている。
デスクワークの何倍も身体を使う訳だから、食べる必然性がある。
現代ならアスリートもそれに入るであろう。
ヨガには、『給料は人の半分だけ貰って、人の倍働きなさい』と言う教えがある。
古久澤先生もサラリーマン経験があるけれど、採用面接の時に本当にそう言ったとのこと。
その言葉が、採用の決め手になったという」
「入ってみたら、会社は給料はちゃんと人と同じだけくれたけど(笑)、『人の倍会社に稼ぎをもたらそう!』って氣持ちで古久澤先生は働かれたんだよね。
だからその会社で伝説になるくらい、昇進が早かったらしいし」
「普通は、給料と休みが多くて、仕事は出来るだけ楽な方がいい と考える。まずどれだけ自分が貰えるか?という発想。
ヨガ的な考え方は、まず自分がどれだけ相手に与えられるか?と言う発想」
「呼吸と同じだよね。最初に吐くから、いっぱい吸えちゃう。
損しているようで、あとですごく得しているんだよね。つまり運が良くなっちゃう」
「豊臣秀吉は、織田信長の草履取りになって以来、信長が死ぬまで、粉骨砕身尽くし続けた。
社会の最下層から出てきたような男が、後年天下人になる基盤になった。
現代社会も同様。ホリエモンがあるインタビューで、無名の若者がビジネス界に進出する秘訣を聞かれた時、
『これだ!と見込める人に出会って、その人のために、損得勘定抜きで尽くすことだ』と答えている」
「ホリエモンって、傲慢、計算高いってイメージが強いけど、ちゃんとやるべきことはやっているんだろうね。
そうでなきゃ、十何年間もコンスタントに稼ぎ続けられないもんね」
「食の話に戻ると、別にブリージングは悟りの世界や聖人を目指している訳ではないので(笑)、ガチガチに食を制限する必要はない。
チンパンも週末は好きなように食べている」
「でも、素朴に考えたら、自分の命をつなぐ以上のものを食べているのなら、余剰エネルギーは『良きこと』『人を喜ばせるようなこと』に使うのが筋だよね」
「そのとおり。しかし、普通は食欲が満たされたら、次は性欲の充足に向かってしまう。
モテたい、素敵な恋人が欲しい・・・・」
「食欲か、しからずんば恋。ある意味人間って哀しいよね(笑)」
「更にそこに留まることなく、権力が欲しい、地位も名誉も欲しい、あれも欲しい、これもしたい・・・・。
自分の欲望が満たされないと人のせいにし、恨み、憎しみ、争いの世界へと発展(?)していく」
「これじゃ運は良くならないよね。
余分に食べたエネルギーを自分のためだけに使おうとし、人を苦しめるために使おうとしているんじゃ、食べ物が可哀想だよ。
食べ物=自分の命のもと を大事にしていないよね」
「こういう生き方から脱出するのは、容易なことではない。
食を慎み、大切にすることは、ささやかだけれど、その確実な一歩になると想う。
振り返ればチンパンも、生きてきて嫌な目に遭わされたことはたくさんある。
その人たちに対して、『もう全部水に流しました』とは、まだ正直言えない。
しかし同時に、『自分もずいぶん他人に酷いことをしてきたから、その負債が返ってきているんだ』とも思っている。
昔ほどではないだろうけど、いまでも人を傷つけたり、嫌な思いをすることをやっている筈」
「そこがエテ公のあさましさ(笑)」
「ヨガや氣功は、実技ばっかり稽古していても、徳を積むことをしないと、どこかでピタッと上達が止まる と言っている。
食を慎むことは、ある意味一番簡単・確実な徳を積む方法」
「断食を長年やっている人が、氣功をちょっと学んだら、すぐに小周天(しょうしゅうてん)=自分の正中線上に氣が流れること が回ることがあるって言うもんね。
腸=小丹田がキレイだってこともあるんだろうけど、食の節制という徳を積んでいる面も大きいかも?」
「『キレイでありたい、若々しくありたい』と言う<美意識>を持って、食を慎むのはとても見上げたこと。
ただし『自分』だけで完結しているのは、まだ小周天レベル。
水野南北の食の思想は、自分の食と世間、天地との関係までを射程に入れた、大周天的なスケール」
「だからブリージングでは、水野南北を重視しているんだよね。
しあわせになるためには、自分と世界との関係が必須だもん」
「南北は自分の命の『もと』として、先祖、親、食べ物を上げている。もとを大事にしなくなると、自分が滅びの方向に向かう」
「先祖や親との関係も重要だよね。先祖が居るから自分が生まれた訳だし、自分の身体は親から貰ったものだもんね。
どんな偉大な人間でも、
『自分の身体を自分で創って、生まれてきました』
なんて人は居ないもんね(笑)」
「孔子も、
『身体髪膚(しんたいはっぷ)、これを父母に受く。あえて毀傷せざるは孝の始めなり』=『身体は髪の毛から皮膚に至るまで親から貰ったものだから、傷つけないで大事に使うことが、親孝行の始まりなのだ』と教えている。
『自分の身体なんだから、どう使おうと自分の勝手だ』と言う考え方では不幸まっしぐら。
親や先祖の話は、長くなるのでまた別の機会に」
(虎徹のワン!ポイントコメント)
ブリージングスタッフ・ふぐじろう先生のペットの虎徹です~。

写真は、ご飯をいただいているボクです。おいちい~!
沖ヨガ創始者の沖正弘先生は、すごく小食だったそうです。
『先生は、なぜそんなに小食なんですか?』と弟子が尋ねたところ、
『脳が興奮しているヤツが大食いするんだ』と沖先生は答えたとのお話。
確かに食べ過ぎるのは、身体の欲求というよりも、脳の満足のためなんでしょうね。
飲み食いは絶好の暇つぶしにもなりますし。
断食して、食の供給が絶たれると、『死にたい!』と穏やかならぬことを言い出す人も居るらしい。
普段食べてごまかしていた、『カラッポの自分』『むなしい自分』と向き合わなきゃいけなくなるからかも知れません。
どう食べるかは、どう生きるか?という問題につながっていくのかも知れません。
えっ、お前は何のために食べているんだって?
ボクの役目は、ふぐじろう先生を癒し、元氣にすることですよ(笑)。
元氣になったふぐじろう先生が、ブリージングでバリバリ働くことで、健康の輪がドンドン広がっていくというわけです。
という訳で、遠慮なくいただきま~す!
つづく
古久澤先生の著書『しあわせを引き寄せるカラダ』に、『運のいい人、悪い人は食生活で決まる』と書かれていますが(P108~109)、そこをもう少し詳しく教えてください。
ちなみに私のストレス解消法は食べることで、三食たっぷり食べ、間食もしています。
食べなきゃ持たない女」
「『しあわせを引き寄せるカラダ』で紹介されているのは、江戸時代の観相家、水野南北(みずの なんぼく)のエピソードだよね。
観相って言うのは、人相や骨格を見て、その人の性格や運命を占うこと。
南北が食生活の重要さに氣づいたのは、人相と占った人の運命が、しばしば食い違うことがあったから。
いい人相なのに貧乏や病氣になる人も居れば、貧相なのにお金持ちになる人も居るっていう現実に、南北は悩んじゃう。
研究を重ねた結果、『食は運命を左右する』っていう結論に到達。
その後は本当に百発百中の観相が出来るようになったんだよね」
「実は古久澤先生は占いにも大変詳しいけど、ブリージングは占いの館じゃないので(笑)、教室で余り占い師についての話はされない。
水野南北は数少ない例外。
観相の実力がダントツなだけでなく、食生活の改善を指導することで、多くの人々悪い運命や氣質、体質を好転させたからである」
「食生活の改善=小食にする、食を慎む ことは、その氣さえあれば万人に出来るもんね。
お金がかかるどころか、かえって節約になるし」
「お祓いしてもらったり、開運グッズを買ったり、パワースポットめぐりしたりなど=他力に依存するだけではなく、出来るだけ自力で運命改善しようとする考え方も、ブリージングの思想にマッチしている」
古久澤先生のメルマガとブログから、自力本願の健康法、運命改善法を学ぼう。
「呼吸で人生をストレッチする!」
「夢をかなえる心のストレッチ」
ブログ「青い空と碧い海」
ブリージングスタッフ・ふぐじろう先生のメルマガとブログはこちらです。
メルマガ「小顔なんて簡単!」
ブログ「ふぐじろうのブリージングストレッチ日記」
「でも食を慎むって、シンプルであると同時に難しいんだよね~(笑)。
やっぱり美味しいモノは食べたいし、ついつい食べ過ぎちゃうし」
「もちろん食べることは生きる楽しみのひとつだから、羽目を外す時は大いに飲み食いすればいい。
メリハリが大切。
チンパンも先日のブリージング宮古島セミナーでは、4日間たらふくご馳走を食べた」
「だって、旅行中に『私は節制しているから食べません』ってドヤ顔で言うヤツが一人だけ居たら、周りが不愉快だよ(笑)。
なんで一緒に来たの?って思っちゃう」
「でも、『さすがに食べ過ぎたので、身体をクリーニングしよう!』と思い、東京に帰った翌日から、3日間の酵素断食に入った。
酵素飲料と水、お茶だけで過ごした。
果物も食べなかった。塩氣を摂るために、生みそだけは舐めたけど」
「それで身体は持ったの?」
「普通に出勤して仕事をし、教室に通って体操もした。
時々だるくなったり、お腹が鳴ることもあったけど、そんな時はブリージング酵素飲料を噛むようにして飲んだ」
「酵素を飲むとサーッと空腹感が癒えて、元氣が出るから不思議だよね」
「4日目に復食。昼食にバナナを食べ、胃腸の働きを少し回復させた。
夜は梅干し入りのオムスビを2つだけ食べた」
「身体は変わった?」
「たった3日では、そんなに劇的に変わらなかった。宿便らしきものも出なかったし、体重も思ったほど落ちなかった。
酵素断食中に、水野南北の著書『食は運命を左右する』(たまいらぼ出版)と、南北の伝記『だまってすわれば』(神坂次郎著・新潮社文庫:絶版)を読み返した。
自分が断食していると、波長が合ってくるらしく、読んでいるうちに多くのことがストン!と肚に落ちた」
「若い頃の水野南北は、本名・熊太(くまた)って言う大阪に住むゴロツキ。飲む打つ買うで、毎日暴飲暴食。ヤクザ同士のケンカに明け暮れていたんだよね。
そんなある日、道ですれ違ったお坊さんに、『お前さんは死相が出ておる。半年以内に死ぬじゃろう』と予言されちゃう」
「『何をバカなことを!』と一笑にふした熊太だったが、実際に次々とケンカ相手から命を狙われるようになった。
神仏にすがろうと、熊太はお寺に入門。毎日粗食と奉仕活動に追われる日々を送った」
「そんなある日、ふと氣づいたら、とっくに予言の半年は過ぎていたんだよね。
托鉢に出かけた熊太は、町でお坊さんとバッタリ再会。
『こりゃあ不思議じゃ。お主の死相が消えておる。この半年の間に何か徳を積んだじゃろう?』
って聴かれるけど、熊太には全然心当たりがない。
『毎日お寺で粗食・小食で過ごしました』って答えたら、『それじゃ!』ってお坊さんは合点しちゃう。
何で小食にすると、徳を積んだことになるの?」
「だって、大食と言うことは、人の分まで自分が食べていると言うことだから。
その分、誰かの命を養う食が減る。
反対に、自分が食を慎んだ分、回りまわって誰かの食べる分が増える。
熊太は半年間、毎日世の中に対して、天に対して徳を積んだということこになる。
その徳の蓄積が、熊太の死相を消してくれた=運が良くなった。
実はお坊さんは、観相について、研究を重ねた人だった。
熊太はお坊さんに弟子入りして観相を学び、水野南北と名乗るようになった。
南北が食と人相・運命の関係を重視するようになったのは、この熊太時代の体験の影響も大きい筈」
「なるほどね~。でも、江戸時代ならともかく、飽食の現代日本でそういう話を聞いても、いまいちピンと来ないかも?」
「では、もし自分が子だくさんの親だったら?と仮想してみよう。
子どもたちが、みんなでオヤツを食べている。仲良く分け合って、『美味しい、おいしい』と食べているなら、絵に描いたようなしあわせな光景。
しかし、兄弟の中にジャイアンみたいなヤツが居て、
『お前のモノは俺のモノ、俺のモノも俺のモノ』とばかりに、他の兄弟のオヤツを取り上げて、『ガッハッハ!』と自分だけ腹いっぱい食べているのを見たら、親としてどう想うだろうか?」
「まともな親だったら、『我が子ながら、情けない、あさましい』って想っちゃうだろうね。
ゲンコツくらわしちゃうかも?」
「反対に、お兄ちゃんやお姉ちゃんが、自分の分のオヤツは半分しか食べず、残した分を幼い弟妹たちに分け与えているのを見たら、親はどう想うであろう?」
「他の子に内緒で、おこづかいをあげたくなっちゃうよ。エコヒイキになるけど、仕様がないよね」
「もし天に意志があるとすれば、やはり親と同じように感じる筈。
ゲンコツが天罰=運が悪くなる で、エコヒイキのお小遣いが運の上昇。
南北は生涯食を慎んだお陰で、観相の技も神に入るレベルまで高まり、財と名声を築いた。
天にエコヒイキされ続けたということ」
「そう考えると分かりやすいかも。
確かに現代日本は飽食社会だけど、食欲の抑えが効かない人は、他の欲望についてもコントロールしづらいだろうし。
一事が万事だもん。
自分に与えられた・許された以上の欲望を満たすために、他人の分まで奪おうとすれば、争いになるし、恨みも買っちゃう。
運が悪くなるのは当たり前。
現代日本だったら、お金をめぐるトラブル・遺恨が典型だよね」
「南北は、『人格が上品になるのも、下品になるのも、飲食の慎みの有無によって決まる』とも言っている。
人格と運命は直結している。人格がハチャメチャな人は、良くも悪くも波乱万丈の人生を送るであろう。
チンパンがブリージングに入会した頃、古久澤先生から、
『一番意志を強くしてくれるものは、小食と早起きの習慣をつけることだ』
というお話を伺ったことがある」
「その理由は?」
「小食は食欲、早起きは睡眠欲と言う、人間の最も根源的な欲望をコントロールしようとする行為。
それを続けて行けば、意志=自己管理力は、嫌でも高まっていくであろう。
食と睡眠の節制は、基本的に自分一人で出来る点もいい。
これがお金や仕事がらみの欲望だと、対人関係や見栄など色んな要素が絡んでくるから、その分コントロールしづらい」
「性欲のコントロールも難しそうだしね。
セルフコントロールの達人・イチロー選手でさえ、『性欲だけはコントロールできない』って言ってるくらいだし(笑)」
「食欲と性欲は裏表の関係にあると言うのが、ブリージングの考え方。
食欲が人一倍ある人は、性欲も相応に強い傾向がある」
「禁欲生活を強いられるお坊さんが、粗食・小食なのは、性欲をおさえる意味もあるのかもね。
食欲を節制する習慣を身に着ければ、間接的に他の欲望もコントロールしやすくなるってことか。
チンパン君も、今年の5月から食を節制しているもんね=平日ベジタリアン・平日ノンシュガー」
「食べる量は、普通の人の半分くらいになった。
それでも生きて行くのには十分足りると言うのが実感。足りるどころか、まだオツリが来るであろう」
「相談者さんは、『自分は損ばかりしていて、人並みのモノさえ与えられない』と被害者意識丸出しだけど、毎日食べまくっているんでしょ?
と言うことは、本当は必要以上に貰っているんだよね」
「飢えずに食べられるというのは、本当にありがたいこと。
飽食日本だと、ついそのことを忘れてしまう。
食べ物への感謝心を実感するためにも、自分がどれほど恵まれているかを知るためにも、時々断食するといいと想う」
「感謝心も無く食べまくっておいて、『痩せたい!』って言うのはゼイタクかも。
南北先生が言っているように、『自分のもと』である食べ物を大切にしていないよね」
「痩せたかったら原理的には簡単で、食べる量を人の半分にして、人の倍小まめに身体を動かせばいいのである。
生活習慣病とも縁遠くなっていく筈。
『まず食べなきゃ動く元氣が出ない!』と言うのはウソ」
「むしろ、たらふく食べた後の方が、動けないもんね。身体も固くなっちゃうし。
動いてから食べるか?食べてから動くか?の違いだよ」
「ただし身体を動かすと言っても、活性酸素が出るスポーツ的な運動より、掃除やストレッチと言った、静かで万遍なく身体を動かす動作がおススメ」
「現代日本人の身体の使い方は偏っているもんね。
仕事が激務だと言っても、パソコンを使う仕事がメインだし。
パソコンの前に座って、目と指先ばっかり酷使しているもんね。
そのストレス解消のためにまた食べちゃう。
人の倍食べて、身体を人一倍動かさなかったら、太るし、病氣まっしぐらだよ」
「もちろん、肉体労働をしている人は、たくさん食べても構わないと、水野南北も言っている。
デスクワークの何倍も身体を使う訳だから、食べる必然性がある。
現代ならアスリートもそれに入るであろう。
ヨガには、『給料は人の半分だけ貰って、人の倍働きなさい』と言う教えがある。
古久澤先生もサラリーマン経験があるけれど、採用面接の時に本当にそう言ったとのこと。
その言葉が、採用の決め手になったという」
「入ってみたら、会社は給料はちゃんと人と同じだけくれたけど(笑)、『人の倍会社に稼ぎをもたらそう!』って氣持ちで古久澤先生は働かれたんだよね。
だからその会社で伝説になるくらい、昇進が早かったらしいし」
「普通は、給料と休みが多くて、仕事は出来るだけ楽な方がいい と考える。まずどれだけ自分が貰えるか?という発想。
ヨガ的な考え方は、まず自分がどれだけ相手に与えられるか?と言う発想」
「呼吸と同じだよね。最初に吐くから、いっぱい吸えちゃう。
損しているようで、あとですごく得しているんだよね。つまり運が良くなっちゃう」
「豊臣秀吉は、織田信長の草履取りになって以来、信長が死ぬまで、粉骨砕身尽くし続けた。
社会の最下層から出てきたような男が、後年天下人になる基盤になった。
現代社会も同様。ホリエモンがあるインタビューで、無名の若者がビジネス界に進出する秘訣を聞かれた時、
『これだ!と見込める人に出会って、その人のために、損得勘定抜きで尽くすことだ』と答えている」
「ホリエモンって、傲慢、計算高いってイメージが強いけど、ちゃんとやるべきことはやっているんだろうね。
そうでなきゃ、十何年間もコンスタントに稼ぎ続けられないもんね」
「食の話に戻ると、別にブリージングは悟りの世界や聖人を目指している訳ではないので(笑)、ガチガチに食を制限する必要はない。
チンパンも週末は好きなように食べている」
「でも、素朴に考えたら、自分の命をつなぐ以上のものを食べているのなら、余剰エネルギーは『良きこと』『人を喜ばせるようなこと』に使うのが筋だよね」
「そのとおり。しかし、普通は食欲が満たされたら、次は性欲の充足に向かってしまう。
モテたい、素敵な恋人が欲しい・・・・」
「食欲か、しからずんば恋。ある意味人間って哀しいよね(笑)」
「更にそこに留まることなく、権力が欲しい、地位も名誉も欲しい、あれも欲しい、これもしたい・・・・。
自分の欲望が満たされないと人のせいにし、恨み、憎しみ、争いの世界へと発展(?)していく」
「これじゃ運は良くならないよね。
余分に食べたエネルギーを自分のためだけに使おうとし、人を苦しめるために使おうとしているんじゃ、食べ物が可哀想だよ。
食べ物=自分の命のもと を大事にしていないよね」
「こういう生き方から脱出するのは、容易なことではない。
食を慎み、大切にすることは、ささやかだけれど、その確実な一歩になると想う。
振り返ればチンパンも、生きてきて嫌な目に遭わされたことはたくさんある。
その人たちに対して、『もう全部水に流しました』とは、まだ正直言えない。
しかし同時に、『自分もずいぶん他人に酷いことをしてきたから、その負債が返ってきているんだ』とも思っている。
昔ほどではないだろうけど、いまでも人を傷つけたり、嫌な思いをすることをやっている筈」
「そこがエテ公のあさましさ(笑)」
「ヨガや氣功は、実技ばっかり稽古していても、徳を積むことをしないと、どこかでピタッと上達が止まる と言っている。
食を慎むことは、ある意味一番簡単・確実な徳を積む方法」
「断食を長年やっている人が、氣功をちょっと学んだら、すぐに小周天(しょうしゅうてん)=自分の正中線上に氣が流れること が回ることがあるって言うもんね。
腸=小丹田がキレイだってこともあるんだろうけど、食の節制という徳を積んでいる面も大きいかも?」
「『キレイでありたい、若々しくありたい』と言う<美意識>を持って、食を慎むのはとても見上げたこと。
ただし『自分』だけで完結しているのは、まだ小周天レベル。
水野南北の食の思想は、自分の食と世間、天地との関係までを射程に入れた、大周天的なスケール」
「だからブリージングでは、水野南北を重視しているんだよね。
しあわせになるためには、自分と世界との関係が必須だもん」
「南北は自分の命の『もと』として、先祖、親、食べ物を上げている。もとを大事にしなくなると、自分が滅びの方向に向かう」
「先祖や親との関係も重要だよね。先祖が居るから自分が生まれた訳だし、自分の身体は親から貰ったものだもんね。
どんな偉大な人間でも、
『自分の身体を自分で創って、生まれてきました』
なんて人は居ないもんね(笑)」
「孔子も、
『身体髪膚(しんたいはっぷ)、これを父母に受く。あえて毀傷せざるは孝の始めなり』=『身体は髪の毛から皮膚に至るまで親から貰ったものだから、傷つけないで大事に使うことが、親孝行の始まりなのだ』と教えている。
『自分の身体なんだから、どう使おうと自分の勝手だ』と言う考え方では不幸まっしぐら。
親や先祖の話は、長くなるのでまた別の機会に」
(虎徹のワン!ポイントコメント)
ブリージングスタッフ・ふぐじろう先生のペットの虎徹です~。

写真は、ご飯をいただいているボクです。おいちい~!
沖ヨガ創始者の沖正弘先生は、すごく小食だったそうです。
『先生は、なぜそんなに小食なんですか?』と弟子が尋ねたところ、
『脳が興奮しているヤツが大食いするんだ』と沖先生は答えたとのお話。
確かに食べ過ぎるのは、身体の欲求というよりも、脳の満足のためなんでしょうね。
飲み食いは絶好の暇つぶしにもなりますし。
断食して、食の供給が絶たれると、『死にたい!』と穏やかならぬことを言い出す人も居るらしい。
普段食べてごまかしていた、『カラッポの自分』『むなしい自分』と向き合わなきゃいけなくなるからかも知れません。
どう食べるかは、どう生きるか?という問題につながっていくのかも知れません。
えっ、お前は何のために食べているんだって?
ボクの役目は、ふぐじろう先生を癒し、元氣にすることですよ(笑)。
元氣になったふぐじろう先生が、ブリージングでバリバリ働くことで、健康の輪がドンドン広がっていくというわけです。
という訳で、遠慮なくいただきま~す!
つづく
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