身体からアプローチすれば、性格は変えられる
- 2015/07/19
- 08:00
「ギャンブルが好きで、どうしてもやめられません。
人と張り合いたがる傾向もあるため、人間関係が険悪になることもしばしばあります。
こんな性格を変えるには、どうすればいいでしょう?
賭博黙示録ハイジ」
「相談者さんは典型的な腰椎(ようつい)3番型だね。
5本ある腰椎のうち、どの骨に潜在意識の焦点があっているかで、ある程度体質や氣質が決まってきちゃう」
「この分類法は、野口整体や身体均整法から出てきたもので、身体メソッドの世界では有名な説。
あまり詳しくない読者も居るかも知れないので、ブリージングな観点から整理しよう。
最初にことわっておくと、あくまで『傾向』なので、必ずそうなるという意味ではない。
古久澤先生のメルマガとブログは、身体と心を統一的にとらえた記事が満載!
「呼吸で人生をストレッチする!」
「夢をかなえる心のストレッチ」
ブログ「青い空と碧い海」
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愛知県でブリージングストレッチを指導している倉田先生が、教室のHPを始めました!
ブリージングストレッチ愛知
まず腰椎1番=腰骨の一番上 に潜在意識がフォーカスした人は、腰椎1番型。
体型的には首が長く、体型もスラッとしたタイプが多い」
「そして性格的には理屈っぽくなりやすいよね。腰椎1番は脳と関係が深い骨だから。
いわゆる知的なタイプ。頭を使う仕事が向いてる。
西洋人は何でも理屈で割り切ろうとする傾向があるから、腰椎1番型の人種だよね」
「そのとおり。腰椎1番型が主流のために、西洋では科学が発達し、近代文明が築かれたとも言える。
ただし、腰椎1番型は何でも理屈で考えるために、窮屈になりやすいリスクもある。
変にまじめで融通が利かない人、合理的で冷たい人という印象も与えやすい。
生き方も固くなりやすいので、本人もストレスを溜めやすい」
「現代日本は情報化社会で、身体を動かさないで、机に座ってパソコンとにらめっこする仕事が増えたよね。
かなり腰椎1番型の社会になっている。うつ病や心身症が多いのも納得かも」
「身体の動きで言うと、腰椎1番は胴体を反らせる動きが得意。
バレーは胴体を反らせる動きが多い。つまり天に伸びあがっていく動き。
しかし、反る動きに偏りすぎると、反り腰になって腰を痛めるリスクもある」
「腰椎2番型は横の動きが得意なんだよね。いわゆるシフトウエイト=体重移動。胴体で言うと、伸ばす・縮めるの動き。
中国人が典型。太極拳も横への動きが多いもんね。
中国人と言えば食通文化で有名。中国料理はものすごくバラエティ豊か。
腰椎2番は消化器と関係が深い骨だもんね」
「フランス人も食い道楽なので、腰椎2番型。ごちそうが大好き。
腰椎2番はコミュニケーションも得意。すぐに人と仲良くなり、友達も多い」
「手を横に伸ばす力は、仲良し力だもんね。仲良し同士は手をつなぐことをイメージすれば、分かりやすいよね」
「だから横への動きが苦手な人は、独立独歩型になりやすい。悪くすると嫌われ者になってしまう。
一般的に女性の方が横の動きは得意。つまり男よりもコミュニケーション力に長けている」
「特に女性は水平方向の人間関係が得意だよね。目上の人であっても、仲良くなると友達会話になることが多いし。
いっぽう男性は年齢とか役職に応じた、縦方向=上下関係の人間関係にこだわるもんね」
「だから年下とか後輩に無礼な態度を取られた時に、激怒するのはたいてい男性。
最近の日本は、縦方向の人間関係も、だいぶ緩くなってきたけど。
ネット上の人間関係は、頭=言葉だけの付き合いなので、腰椎1番型。
同時にある意味では腰椎2番型の世界とも言える」
「ハンドルネームという仮面をかぶってつきあっているから、現実社会での年齢や役職、収入なんて関係ないもんね。
その意味ではフラットな世界。
『釣りバカ日誌』の浜ちゃんとスーさんみたいなもんだよ。
会社では浜ちゃんは平社員で、スーさんは社長。
でも釣りの時は浜ちゃんが師匠だから、スーさんはペコペコしているもんね」
「浜ちゃんは世界中どこへ行っても、周りの人と仲良くなってしまうので、腰椎2番型の典型。
もちろん、腰椎2番型には2番型の欠点がある。
食べることが生きがいなので、過食で消化器を悪くしやすい。肥満の問題もある」
「ごちそうが大好きだもんね」
「同時に2番型は『言葉のごちそう』も大好き。
つまり、いつも誉められていたい。耳に心地よい言葉が聴きたい」
「恋人から『愛してる』って言われたがるのも、2番タイプが多いってことだね」
「言葉のごちそうを求めること自体は、決して悪いことではない。
しかし行き過ぎると、依存型、八方美人になる。八方美人も一種の依存」
「そしておそらく相談者さんが該当する、腰椎3番型は闘争タイプだよね。
だからギャンブル=勝負事が大好き。格闘家にも多いよね」
「腰椎3番は身体の動きで言うと、捻りに関係する。人間は身体が捻じれると闘争的になる」
「ヨーイ、ドン!で走る前の姿勢は、みんな身体を捻じっているもんね。
ボクサーのファイテングポーズも半身になって=捻じり、構えるし」
「与太者が『肩で風を切って歩く』と言うように、身体が捻じれると、肩を横に大きく振らないと歩けなくなる。
こういう姿勢が固着すると、ますますケンカっぱやくなる。
大抵捻じれて前に出た方の手で、相手に殴り掛かる。
モンローウオークで有名な、女優マリリンモンローも、腰を振って歩いていた。
色っぽいけど、やっぱり身体が捻じれていた証拠」
「マリリンモンローも、腰椎3番型だったってわけか。
腰椎3番は内臓で言うと泌尿器だから、放っておくと泌尿器に不調が出やすいもんね。
頻尿の人や、おしっこが遠い人は、大抵腰椎3番を中心に身体が捻じれているもんね」
「泌尿器は捻じれと関係が深い臓器。
オシッコを我慢している子どもは、身体をモジモジと捻じる。
我慢は身体を捻じらせるとも言える」
「つまり、我慢ばかりしていると、反動で闘争的になるってこと?
最後にキレちゃう人も居るもんね。周りに対してキレない場合は、自分を破壊して病氣、自殺する場合もあるかも」
「かつて高倉健に代表されるヤクザ映画は、我慢の限界に達して『死んでもらいます』とドスを振るう姿に、観客は熱狂した。
腰椎3番型の娯楽だったとも言える。
その世界のトップスターだった高倉健は、やはり腰椎3番型の要素が強い俳優だったと思う」
「国で言うと、韓国人も3番型だよね。
演説とかでも『怒ってるんですか?』って感じるくらい熱狂するし。いい悪いじゃなくて、民族的にそういう体質なんだろうね」
「つまり『熱い』ということ。捻れると熱とパワーが発生するので、発信力も高まる。
しかし、そのパワーが強すぎて、自分の心身も破壊されるリスクがある。
だから何等かの形で浄化・クリーニングしないと持たない。
韓国の場合は、キムチ=発酵食品を食べて、腸を浄化している点が大きいと思う」
「腸は下丹田だもんね。食生活にはちゃんと必然性があるってことか。
キムチの酵素のお蔭で、韓国人は肌もキレイだしね。
昔の日本人も、味噌・梅干し・タクアンなどの発酵食品をいっぱい摂っていたから、すごく肌がキレイだった。
幕末の日本に来た西洋人がビックリしたって、記録に残っているくらいだし。
残念ながら食生活の変化で、いまはアトピーだらけになっちゃったけど(笑)」
「腰椎4番型は、大地に向かってしゃがむ動きが得意。股関節とも関係が深い。
内臓で言うと生殖器。
性格的には地味で堅実だけど、パッと人をひきつけるような華は少ない。
精神的には耐える力が強い。3番型が陽性なら、4番型は陰性。
日本人は本来4番型だった。だから日常動作や、芸道・武道も重心を下げる動きが多い」
「耐えるのと、我慢って違うの?」
「もちろん。我慢は今しかない。現在の力関係、利害関係で怒りや不満を抑え込んでいるだけ。
だから我慢しなくていい状況になると、一転してワガママになる場合が多い。
耐えるのは、ベクトルが未来にある。
『明日はきっと良くなるから、今日の悲しみや苦しみを飲み込んで微笑もう』という精神」
「弥勒菩薩の微笑みは、そういう意味なんだろうね。
ウサギとカメの、カメのようなものかも?」
「残念ながらいまの日本人は、我慢かワガママかのどちらかしかないタイプが増えている。
『やりたいことだけやって、自由に生きるのが一番』と言うのは、ただのワガママ」
「だって刹那的だもんね。やりたい放題やって、その場は氣分が良くても、本質的に残るのは空しさだけだよ」
「自分は本当は何をやりたいのか?から逆算して、今やれること、できること、やらなければいけないことを明確にし、着実に実行することが重要。
そのためには、未来に視点を置いた『耐える』力が必要。
日本人のDNAには、本来この能力が備わっている」
「3.11の時だって、被災地で大規模な略奪や暴動が起きなかったもんね。
普段眠っていても、イザという時には発動するんだよ」
「高倉健は3番の要素だけでなく、4番も強かったと想う。
ヤクザ映画時代から『耐える』イメージが強かった。
耐えて耐え抜いた後に、怒りを爆発させるから、観客はカタルシスを憶えた。
怒りに神聖ささえ感じたほど。
ヤクザ映画時代の後も、『何かに耐えている男』の役柄が多い。
あの人は、昔の日本人そのものだった」
「腰椎5番型は、胴体を丸める動きが得意。内臓で言うと呼吸器。
身体を動かすことが得意だから、アスリートに向いている。アウトドアで遊んだり、お祭りも大好き。
寅さんのような放浪者タイプも5番」
「古久澤先生も、腰椎5番タイプだもんね。
民族的には、黒人に腰椎5番タイプが多いよね」
「5番型と1番型は陰陽関係。つまり『丸める・反る』で前後運動になる。
5番型だけだと、活動的・行動的すぎて、やり過ぎたり、消耗も激しい。
1番型だけだと、考えすぎて動けなくなる」
「前後がバランスよく揃っているのが、いいって訳だね。
古久澤先生も、1番と5番の両方あるもんね。
どっちも経営者には、必須の要素だもん。
こうして腰椎と性格の関係をざっと見てきた訳だけど、結局相談者さんはど~すりゃいいの?」
「確かに分類だけして終わっては、ただの血液型占いの類いと変わらない。
まず、腰椎何番型と言うのは絶対的なものではなく、変化し得るものだということ。
人によって変わりやすい人と、変わりにくいタイプがあるけれど」
「それに、ひとつの型だけでなく、色んな型にまたがっている人も多いもんね。
チンパン君も腰椎3番型だけど、理屈や本好きだから、1番の要素も強いよね」
「数年前に、腰椎4番型も見え隠れする と古久澤先生に言われたことがある。
2番の要素は無さそう」
「だって全然グルメじゃないもんね(笑)。
社交的でもないし。
ブリージングのイベント関係以外では、余り出かけないし、スポーツもやらないから5番もないよね」
「ざっと見たように、どのタイプにも長短があるので、必要に応じて全部のタイプを使い分けられるのがベスト。
スーパー僧侶の空海などは、それが出来たと言われている。
「それぞれの腰椎が、胴体各種の動きとつながっているんだよね。
だからその身体の動きが上手になれば、腰椎にも効かせられる。
ひいては性格や体質も変えられるってこと?」
「大正解。だから相談者さんへの回答としては『体操してください』に尽きる(笑)。
もちろん、これだけで終わりだと少々冷たいので、腰椎3番の生き方について考えてみよう。
腰椎3番は闘争タイプなので、怒りや憎しみの感情が強い」
「でも、それだけ相手への関心が深いとも言えるよね」
「そのとおり。人は眼中にない相手のことなんか、憎んだりしない。意識にさえ昇らないだろう。
『愛の反対は、憎しみではなく、無関心です』
と言ったのは、かの聖人・マザーテレサ。
実はマザーテレサも3番型。しかし怒り・破壊のエネルギーを、愛に転化・昇華させて、あれだけの仕事が出来た。
近年映画化された『ああ、無常』の主人公・ジャンバルジャンも、腰椎3番タイプ」
「真面目な男だったんだけど、極貧の中で、家族のためにたった1個のパンを盗んだために、犯罪者になっちゃうんだよね。
そこからは転落の人生。優等生がぐれると、歯止めが効かなくなっちゃうようなもんだね」
「おそらく相談者さんも純粋な人なのだろう。そうじゃないと、争ってばかりの自分に悩んだりしないから。
しかし、神父の導きで改心したジャンバルジャンは、愛と善の人として生きようと決意し、その後の人生の中で貫き通した。
その決意と持続力は、中途半端な善人よりも遥かに強かった筈」
「まさしく3番力(さんばんりょく)だね(笑)。
けどさ~、マザーテレサや、ジャンバルジャンは例として立派すぎない?得意のマンガネタはないの(笑)?」
「あるとも(笑)。
梶原一騎原作の『タイガーマスク』なんかいい例。
反則専門の悪役レスラー・タイガーマスクの正体は、元みなし子の伊達直人。
身体を張って稼いだファイトマネーや賞金は、全国の孤児を救うために寄付している。
虎の仮面をかぶって戦いながら、陰では誰にも知られることなく、愛と善行を施し続けた」
「まさしく聖なる3番型だね。だから時代を超えたヒーローになれたんだろうね。
考えてみれば、梶原先生の主人公って、みんな3番タイプだもんね。
男女の恋愛もテーマにした『愛と誠』でも、
『愛とは戦いだ』って言ってたくらいだし(笑)」
「やたら勝ち負けにこだわる3番にもイヤ~なタイプと、笑えるタイプがあるので、相談者さんはそっちを目指せばいいと思う。
『釣りバカ日誌』のハマちゃんも、出世競争にはまったく関心が無いけれど、釣り勝負の勝ち負けになると、一転して3番になる」
「でも、笑えるもんね。相談者さんも、『釣りバカ日誌』を読破するか、DVDを全部見たら、『笑える3番』の参考になるかも?
ギャンブルだって、自分の稼ぎの範囲でやっているんなら、後ろめたく思う必要は全然ないし」
「愛憎の念が激しい人ほど、自分の感情に振り回される傾向が強い。
医療マンガの『ブラックジャック』に、こういうエピソードがある。
ある大病院の大御所・関谷医師は、名医として有名だが、最近病院内で妙な噂が立っていた。
手術中にぼんやりすることが多い。あやうく医療ミスを犯しそうになることもあった。
一度は手術中にメスを振り上げたことさえあると言う」
「おっかね~。文字通り何とかに刃物だよ」
「スタッフは必死で隠していたが、噂は伝わっていくもの。
関谷医師の手術を受けることになったある患者は、ブラックジャックに代わりに手術をしてくれるよう頼んだ。
しかし、ブラックジャックは断った。
そんな大病院に乗り込んでいく訳にはいかないこと。
自分の手術代はベラボーに高いので、その患者には払えないだろうというのが理由。
やむを得ずその患者は、病院の他の医師に相談した。
スタッフたちも関谷医師の状態は承知しているので、他のベテラン医が執刀することを患者に伝えたのだった」
「よかったね。一安心じゃん」
「ところが手術前日の夜中に、患者の部屋に関谷医師が押しかけてきた。
病院中が寝静まっている間に自分が手術するという」
「すげ~強引な展開だね。さすがマンガ(笑)」
「手術室に運び込まれて怯える患者だったが、そこにはブラックジャックの姿があった。
自分は執刀はしないが、関谷医師の助手をするという。
実はブラックジャックは事前に関谷医師の家を訪ねて語り合っていたのであった。
関谷医師は狂人ではないと、ブラックジャックは言った」
「じゃあ、なんで手術中におかしくなるの?」
「関谷医師には、長年自分を支えてくれた糟糠(そうこう)の妻が居た。
その妻が倒れて急死したとき、自分は手術中だった。
死に目に会うことも、何もしてやることも出来なかった。
その悔恨の念が手術中によみがえり、異常な言動を取りそうになるのが真相だった」
「強い愛情が、怒りに転化されちゃう訳か。やっぱり関谷医師も3番だよ。
で、手術は成功したの?」
「関谷医師はやはり手術中に様子がおかしくなりかかったが、そのたびにブラックジャックが適切に声をかけ、無事成功した。
本来の関谷医師は、ブラックジャックも『名医』と認めるほどの腕前。
『君のお蔭で悩みが吹っ切れたよ』とブラックジャックに感謝する関谷医師だった。
『ところで、君は手術中に悩んだことはないかね?』と関谷医師はブラックジャックに尋ねた」
「ブラックジャックは何て答えたの?」
「『そうですねえ・・・・・ヤクザのチャンバラですな。
無我夢中で切りつけますよ。とてもそんな余裕なんか持てないんですよ』
と答えるブラックジャックだった」
「カッコイイ~!」
「『ハハハ、そうか。ワシも君を見習いたいな』と笑う関谷医師。
ブラックジャックは今回は執刀しなかったが、名医の心の闇=病みを治したのであった。
愛がエネルギーなら、怒り・憎しみもまたエネルギー。
どちらにベクトルを向けるかで、3番の生き方は大きく変わるということ」
(虎徹のワン!ポイントコメント)
ブリージングスタッフ・ふぐじろう先生のペットの虎徹です~。

写真はお散歩中に他の犬と出っくわして、3番を出して威嚇しているボクです。
でも普段のボクはラブリーな笑顔で過ごしています。

人も犬も一つの性格だけで生きているとは限りません。
今回出てきたブラックジャックは何番型なんでしょうね?
負けず嫌いの手術の鬼だから、3番はバッチリ入っていると思います。
頭が切れるから1番もありそう。
腕っぷしは強いけど、スポーツをやるイメージは全然ないので(笑)、5番はないかも。
グルメじゃないし、人付き合いも悪いので2番はないでしょう。
手術代が高い=お金に執着?なのは、何番かはちょっとわかりません。
こうやって、架空の人物や有名人も腰椎型で考えてみると、頭のストレッチになって楽しいですよ~。
(つづく)
人と張り合いたがる傾向もあるため、人間関係が険悪になることもしばしばあります。
こんな性格を変えるには、どうすればいいでしょう?
賭博黙示録ハイジ」
「相談者さんは典型的な腰椎(ようつい)3番型だね。
5本ある腰椎のうち、どの骨に潜在意識の焦点があっているかで、ある程度体質や氣質が決まってきちゃう」
「この分類法は、野口整体や身体均整法から出てきたもので、身体メソッドの世界では有名な説。
あまり詳しくない読者も居るかも知れないので、ブリージングな観点から整理しよう。
最初にことわっておくと、あくまで『傾向』なので、必ずそうなるという意味ではない。
古久澤先生のメルマガとブログは、身体と心を統一的にとらえた記事が満載!
「呼吸で人生をストレッチする!」
「夢をかなえる心のストレッチ」
ブログ「青い空と碧い海」
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愛知県でブリージングストレッチを指導している倉田先生が、教室のHPを始めました!
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まず腰椎1番=腰骨の一番上 に潜在意識がフォーカスした人は、腰椎1番型。
体型的には首が長く、体型もスラッとしたタイプが多い」
「そして性格的には理屈っぽくなりやすいよね。腰椎1番は脳と関係が深い骨だから。
いわゆる知的なタイプ。頭を使う仕事が向いてる。
西洋人は何でも理屈で割り切ろうとする傾向があるから、腰椎1番型の人種だよね」
「そのとおり。腰椎1番型が主流のために、西洋では科学が発達し、近代文明が築かれたとも言える。
ただし、腰椎1番型は何でも理屈で考えるために、窮屈になりやすいリスクもある。
変にまじめで融通が利かない人、合理的で冷たい人という印象も与えやすい。
生き方も固くなりやすいので、本人もストレスを溜めやすい」
「現代日本は情報化社会で、身体を動かさないで、机に座ってパソコンとにらめっこする仕事が増えたよね。
かなり腰椎1番型の社会になっている。うつ病や心身症が多いのも納得かも」
「身体の動きで言うと、腰椎1番は胴体を反らせる動きが得意。
バレーは胴体を反らせる動きが多い。つまり天に伸びあがっていく動き。
しかし、反る動きに偏りすぎると、反り腰になって腰を痛めるリスクもある」
「腰椎2番型は横の動きが得意なんだよね。いわゆるシフトウエイト=体重移動。胴体で言うと、伸ばす・縮めるの動き。
中国人が典型。太極拳も横への動きが多いもんね。
中国人と言えば食通文化で有名。中国料理はものすごくバラエティ豊か。
腰椎2番は消化器と関係が深い骨だもんね」
「フランス人も食い道楽なので、腰椎2番型。ごちそうが大好き。
腰椎2番はコミュニケーションも得意。すぐに人と仲良くなり、友達も多い」
「手を横に伸ばす力は、仲良し力だもんね。仲良し同士は手をつなぐことをイメージすれば、分かりやすいよね」
「だから横への動きが苦手な人は、独立独歩型になりやすい。悪くすると嫌われ者になってしまう。
一般的に女性の方が横の動きは得意。つまり男よりもコミュニケーション力に長けている」
「特に女性は水平方向の人間関係が得意だよね。目上の人であっても、仲良くなると友達会話になることが多いし。
いっぽう男性は年齢とか役職に応じた、縦方向=上下関係の人間関係にこだわるもんね」
「だから年下とか後輩に無礼な態度を取られた時に、激怒するのはたいてい男性。
最近の日本は、縦方向の人間関係も、だいぶ緩くなってきたけど。
ネット上の人間関係は、頭=言葉だけの付き合いなので、腰椎1番型。
同時にある意味では腰椎2番型の世界とも言える」
「ハンドルネームという仮面をかぶってつきあっているから、現実社会での年齢や役職、収入なんて関係ないもんね。
その意味ではフラットな世界。
『釣りバカ日誌』の浜ちゃんとスーさんみたいなもんだよ。
会社では浜ちゃんは平社員で、スーさんは社長。
でも釣りの時は浜ちゃんが師匠だから、スーさんはペコペコしているもんね」
「浜ちゃんは世界中どこへ行っても、周りの人と仲良くなってしまうので、腰椎2番型の典型。
もちろん、腰椎2番型には2番型の欠点がある。
食べることが生きがいなので、過食で消化器を悪くしやすい。肥満の問題もある」
「ごちそうが大好きだもんね」
「同時に2番型は『言葉のごちそう』も大好き。
つまり、いつも誉められていたい。耳に心地よい言葉が聴きたい」
「恋人から『愛してる』って言われたがるのも、2番タイプが多いってことだね」
「言葉のごちそうを求めること自体は、決して悪いことではない。
しかし行き過ぎると、依存型、八方美人になる。八方美人も一種の依存」
「そしておそらく相談者さんが該当する、腰椎3番型は闘争タイプだよね。
だからギャンブル=勝負事が大好き。格闘家にも多いよね」
「腰椎3番は身体の動きで言うと、捻りに関係する。人間は身体が捻じれると闘争的になる」
「ヨーイ、ドン!で走る前の姿勢は、みんな身体を捻じっているもんね。
ボクサーのファイテングポーズも半身になって=捻じり、構えるし」
「与太者が『肩で風を切って歩く』と言うように、身体が捻じれると、肩を横に大きく振らないと歩けなくなる。
こういう姿勢が固着すると、ますますケンカっぱやくなる。
大抵捻じれて前に出た方の手で、相手に殴り掛かる。
モンローウオークで有名な、女優マリリンモンローも、腰を振って歩いていた。
色っぽいけど、やっぱり身体が捻じれていた証拠」
「マリリンモンローも、腰椎3番型だったってわけか。
腰椎3番は内臓で言うと泌尿器だから、放っておくと泌尿器に不調が出やすいもんね。
頻尿の人や、おしっこが遠い人は、大抵腰椎3番を中心に身体が捻じれているもんね」
「泌尿器は捻じれと関係が深い臓器。
オシッコを我慢している子どもは、身体をモジモジと捻じる。
我慢は身体を捻じらせるとも言える」
「つまり、我慢ばかりしていると、反動で闘争的になるってこと?
最後にキレちゃう人も居るもんね。周りに対してキレない場合は、自分を破壊して病氣、自殺する場合もあるかも」
「かつて高倉健に代表されるヤクザ映画は、我慢の限界に達して『死んでもらいます』とドスを振るう姿に、観客は熱狂した。
腰椎3番型の娯楽だったとも言える。
その世界のトップスターだった高倉健は、やはり腰椎3番型の要素が強い俳優だったと思う」
「国で言うと、韓国人も3番型だよね。
演説とかでも『怒ってるんですか?』って感じるくらい熱狂するし。いい悪いじゃなくて、民族的にそういう体質なんだろうね」
「つまり『熱い』ということ。捻れると熱とパワーが発生するので、発信力も高まる。
しかし、そのパワーが強すぎて、自分の心身も破壊されるリスクがある。
だから何等かの形で浄化・クリーニングしないと持たない。
韓国の場合は、キムチ=発酵食品を食べて、腸を浄化している点が大きいと思う」
「腸は下丹田だもんね。食生活にはちゃんと必然性があるってことか。
キムチの酵素のお蔭で、韓国人は肌もキレイだしね。
昔の日本人も、味噌・梅干し・タクアンなどの発酵食品をいっぱい摂っていたから、すごく肌がキレイだった。
幕末の日本に来た西洋人がビックリしたって、記録に残っているくらいだし。
残念ながら食生活の変化で、いまはアトピーだらけになっちゃったけど(笑)」
「腰椎4番型は、大地に向かってしゃがむ動きが得意。股関節とも関係が深い。
内臓で言うと生殖器。
性格的には地味で堅実だけど、パッと人をひきつけるような華は少ない。
精神的には耐える力が強い。3番型が陽性なら、4番型は陰性。
日本人は本来4番型だった。だから日常動作や、芸道・武道も重心を下げる動きが多い」
「耐えるのと、我慢って違うの?」
「もちろん。我慢は今しかない。現在の力関係、利害関係で怒りや不満を抑え込んでいるだけ。
だから我慢しなくていい状況になると、一転してワガママになる場合が多い。
耐えるのは、ベクトルが未来にある。
『明日はきっと良くなるから、今日の悲しみや苦しみを飲み込んで微笑もう』という精神」
「弥勒菩薩の微笑みは、そういう意味なんだろうね。
ウサギとカメの、カメのようなものかも?」
「残念ながらいまの日本人は、我慢かワガママかのどちらかしかないタイプが増えている。
『やりたいことだけやって、自由に生きるのが一番』と言うのは、ただのワガママ」
「だって刹那的だもんね。やりたい放題やって、その場は氣分が良くても、本質的に残るのは空しさだけだよ」
「自分は本当は何をやりたいのか?から逆算して、今やれること、できること、やらなければいけないことを明確にし、着実に実行することが重要。
そのためには、未来に視点を置いた『耐える』力が必要。
日本人のDNAには、本来この能力が備わっている」
「3.11の時だって、被災地で大規模な略奪や暴動が起きなかったもんね。
普段眠っていても、イザという時には発動するんだよ」
「高倉健は3番の要素だけでなく、4番も強かったと想う。
ヤクザ映画時代から『耐える』イメージが強かった。
耐えて耐え抜いた後に、怒りを爆発させるから、観客はカタルシスを憶えた。
怒りに神聖ささえ感じたほど。
ヤクザ映画時代の後も、『何かに耐えている男』の役柄が多い。
あの人は、昔の日本人そのものだった」
「腰椎5番型は、胴体を丸める動きが得意。内臓で言うと呼吸器。
身体を動かすことが得意だから、アスリートに向いている。アウトドアで遊んだり、お祭りも大好き。
寅さんのような放浪者タイプも5番」
「古久澤先生も、腰椎5番タイプだもんね。
民族的には、黒人に腰椎5番タイプが多いよね」
「5番型と1番型は陰陽関係。つまり『丸める・反る』で前後運動になる。
5番型だけだと、活動的・行動的すぎて、やり過ぎたり、消耗も激しい。
1番型だけだと、考えすぎて動けなくなる」
「前後がバランスよく揃っているのが、いいって訳だね。
古久澤先生も、1番と5番の両方あるもんね。
どっちも経営者には、必須の要素だもん。
こうして腰椎と性格の関係をざっと見てきた訳だけど、結局相談者さんはど~すりゃいいの?」
「確かに分類だけして終わっては、ただの血液型占いの類いと変わらない。
まず、腰椎何番型と言うのは絶対的なものではなく、変化し得るものだということ。
人によって変わりやすい人と、変わりにくいタイプがあるけれど」
「それに、ひとつの型だけでなく、色んな型にまたがっている人も多いもんね。
チンパン君も腰椎3番型だけど、理屈や本好きだから、1番の要素も強いよね」
「数年前に、腰椎4番型も見え隠れする と古久澤先生に言われたことがある。
2番の要素は無さそう」
「だって全然グルメじゃないもんね(笑)。
社交的でもないし。
ブリージングのイベント関係以外では、余り出かけないし、スポーツもやらないから5番もないよね」
「ざっと見たように、どのタイプにも長短があるので、必要に応じて全部のタイプを使い分けられるのがベスト。
スーパー僧侶の空海などは、それが出来たと言われている。
「それぞれの腰椎が、胴体各種の動きとつながっているんだよね。
だからその身体の動きが上手になれば、腰椎にも効かせられる。
ひいては性格や体質も変えられるってこと?」
「大正解。だから相談者さんへの回答としては『体操してください』に尽きる(笑)。
もちろん、これだけで終わりだと少々冷たいので、腰椎3番の生き方について考えてみよう。
腰椎3番は闘争タイプなので、怒りや憎しみの感情が強い」
「でも、それだけ相手への関心が深いとも言えるよね」
「そのとおり。人は眼中にない相手のことなんか、憎んだりしない。意識にさえ昇らないだろう。
『愛の反対は、憎しみではなく、無関心です』
と言ったのは、かの聖人・マザーテレサ。
実はマザーテレサも3番型。しかし怒り・破壊のエネルギーを、愛に転化・昇華させて、あれだけの仕事が出来た。
近年映画化された『ああ、無常』の主人公・ジャンバルジャンも、腰椎3番タイプ」
「真面目な男だったんだけど、極貧の中で、家族のためにたった1個のパンを盗んだために、犯罪者になっちゃうんだよね。
そこからは転落の人生。優等生がぐれると、歯止めが効かなくなっちゃうようなもんだね」
「おそらく相談者さんも純粋な人なのだろう。そうじゃないと、争ってばかりの自分に悩んだりしないから。
しかし、神父の導きで改心したジャンバルジャンは、愛と善の人として生きようと決意し、その後の人生の中で貫き通した。
その決意と持続力は、中途半端な善人よりも遥かに強かった筈」
「まさしく3番力(さんばんりょく)だね(笑)。
けどさ~、マザーテレサや、ジャンバルジャンは例として立派すぎない?得意のマンガネタはないの(笑)?」
「あるとも(笑)。
梶原一騎原作の『タイガーマスク』なんかいい例。
反則専門の悪役レスラー・タイガーマスクの正体は、元みなし子の伊達直人。
身体を張って稼いだファイトマネーや賞金は、全国の孤児を救うために寄付している。
虎の仮面をかぶって戦いながら、陰では誰にも知られることなく、愛と善行を施し続けた」
「まさしく聖なる3番型だね。だから時代を超えたヒーローになれたんだろうね。
考えてみれば、梶原先生の主人公って、みんな3番タイプだもんね。
男女の恋愛もテーマにした『愛と誠』でも、
『愛とは戦いだ』って言ってたくらいだし(笑)」
「やたら勝ち負けにこだわる3番にもイヤ~なタイプと、笑えるタイプがあるので、相談者さんはそっちを目指せばいいと思う。
『釣りバカ日誌』のハマちゃんも、出世競争にはまったく関心が無いけれど、釣り勝負の勝ち負けになると、一転して3番になる」
「でも、笑えるもんね。相談者さんも、『釣りバカ日誌』を読破するか、DVDを全部見たら、『笑える3番』の参考になるかも?
ギャンブルだって、自分の稼ぎの範囲でやっているんなら、後ろめたく思う必要は全然ないし」
「愛憎の念が激しい人ほど、自分の感情に振り回される傾向が強い。
医療マンガの『ブラックジャック』に、こういうエピソードがある。
ある大病院の大御所・関谷医師は、名医として有名だが、最近病院内で妙な噂が立っていた。
手術中にぼんやりすることが多い。あやうく医療ミスを犯しそうになることもあった。
一度は手術中にメスを振り上げたことさえあると言う」
「おっかね~。文字通り何とかに刃物だよ」
「スタッフは必死で隠していたが、噂は伝わっていくもの。
関谷医師の手術を受けることになったある患者は、ブラックジャックに代わりに手術をしてくれるよう頼んだ。
しかし、ブラックジャックは断った。
そんな大病院に乗り込んでいく訳にはいかないこと。
自分の手術代はベラボーに高いので、その患者には払えないだろうというのが理由。
やむを得ずその患者は、病院の他の医師に相談した。
スタッフたちも関谷医師の状態は承知しているので、他のベテラン医が執刀することを患者に伝えたのだった」
「よかったね。一安心じゃん」
「ところが手術前日の夜中に、患者の部屋に関谷医師が押しかけてきた。
病院中が寝静まっている間に自分が手術するという」
「すげ~強引な展開だね。さすがマンガ(笑)」
「手術室に運び込まれて怯える患者だったが、そこにはブラックジャックの姿があった。
自分は執刀はしないが、関谷医師の助手をするという。
実はブラックジャックは事前に関谷医師の家を訪ねて語り合っていたのであった。
関谷医師は狂人ではないと、ブラックジャックは言った」
「じゃあ、なんで手術中におかしくなるの?」
「関谷医師には、長年自分を支えてくれた糟糠(そうこう)の妻が居た。
その妻が倒れて急死したとき、自分は手術中だった。
死に目に会うことも、何もしてやることも出来なかった。
その悔恨の念が手術中によみがえり、異常な言動を取りそうになるのが真相だった」
「強い愛情が、怒りに転化されちゃう訳か。やっぱり関谷医師も3番だよ。
で、手術は成功したの?」
「関谷医師はやはり手術中に様子がおかしくなりかかったが、そのたびにブラックジャックが適切に声をかけ、無事成功した。
本来の関谷医師は、ブラックジャックも『名医』と認めるほどの腕前。
『君のお蔭で悩みが吹っ切れたよ』とブラックジャックに感謝する関谷医師だった。
『ところで、君は手術中に悩んだことはないかね?』と関谷医師はブラックジャックに尋ねた」
「ブラックジャックは何て答えたの?」
「『そうですねえ・・・・・ヤクザのチャンバラですな。
無我夢中で切りつけますよ。とてもそんな余裕なんか持てないんですよ』
と答えるブラックジャックだった」
「カッコイイ~!」
「『ハハハ、そうか。ワシも君を見習いたいな』と笑う関谷医師。
ブラックジャックは今回は執刀しなかったが、名医の心の闇=病みを治したのであった。
愛がエネルギーなら、怒り・憎しみもまたエネルギー。
どちらにベクトルを向けるかで、3番の生き方は大きく変わるということ」
(虎徹のワン!ポイントコメント)
ブリージングスタッフ・ふぐじろう先生のペットの虎徹です~。

写真はお散歩中に他の犬と出っくわして、3番を出して威嚇しているボクです。
でも普段のボクはラブリーな笑顔で過ごしています。

人も犬も一つの性格だけで生きているとは限りません。
今回出てきたブラックジャックは何番型なんでしょうね?
負けず嫌いの手術の鬼だから、3番はバッチリ入っていると思います。
頭が切れるから1番もありそう。
腕っぷしは強いけど、スポーツをやるイメージは全然ないので(笑)、5番はないかも。
グルメじゃないし、人付き合いも悪いので2番はないでしょう。
手術代が高い=お金に執着?なのは、何番かはちょっとわかりません。
こうやって、架空の人物や有名人も腰椎型で考えてみると、頭のストレッチになって楽しいですよ~。
(つづく)
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