猫背を治すと、人生が好転する
- 2015/06/07
- 08:00
「かなりの猫背なんですが、ブリージングストレッチで治せないでしょうか?
吾輩は猫背である」
「いま世間では『猫背解消』がキーワードになっているみたいだね。
猫背を治すためにわざわざお金を払って、整体を受ける人まで居るくらいだし」
「ひと昔前では考えられない事態。
そもそも、なぜ猫背が拙いか、パッと言えるかね?」
「え~っと、まず猫背だと肺が圧迫されて呼吸が浅くなっちゃう。
顎が前に突き出して、頸椎に負担がかるから、高血圧や脳梗塞のリスクも高まるよね」
「正解。猫背だと、肩も前に出て落っこちやすくなる」
「肩が落ちるって、いいことなんじゃないの?」
「何事にも陰陽がある。肩が後ろに来て落ちるならOK。
骨格にも重力にも適応した肩になっている。健康にもいいし、なで肩ながら強い力を発揮できる。
しかし、肩が前に出て落っこちるのは、猫背で肩背部が張った結果。
重力の負担がモロに肩にかかるので、肩こりしやすい」
「猫背の精神的なデメリットを言えば、悲観的な氣持ちになりやすいことだよね」
「大正解。人は猫背にならないと、絶対に悲観的な心境にはなれない。
『形には力がある』がブリージングのキーワード。
猫背は『不幸を引き寄せる体型』なので、先天的なモノや大ケガの後遺症などでないならば、治した方がいい」
古久澤先生のメルマガとブログに学んで、猫背とオサラバしよう。
「呼吸で人生をストレッチする!」
「夢をかなえる心のストレッチ」
ブログ「青い空と碧い海」
ブリージングスタッフ・ふぐじろう先生のメルマガとブログはこちらです。
メルマガ「小顔なんて簡単!」
ブログ「ふぐじろうのブリージングストレッチ日記」
「そう言えばチンパン君も、ブリージング入会当時は、すごい猫背だったよね。
でもブリージングメソッドを続けるうちに、いつの間にか治っちゃった。
子どもの頃から猫背だったの?」
「結構猫背だった。でも『あしたのジョー』みたいで、ちょっとイイじゃんと子ども心に想っていた(笑)。
矢吹丈も猫背だったから」
「アンタ、バカぁ?
でも、確かにボクサーって猫背が多いよね。
上体を少し丸めて、両手でガードするのが基本だもんね」
「加えて身体を半身にするので、身体が捻じれやすい。
左足を前に出すオーソドックススタイルは、泌尿器系や消化器系の疾患になりやすい。
右足を前に出すサウスポースタイルだと、呼吸器系や循環器系をやられやすい」
「あと、人間は身体が捻れると、闘争的になっちゃうしね。
まあ、闘争的じゃないとボクサーは務まらないけど(笑)。」
「このように競技によって、身体の歪むパターンが共通しやすい。
仕事も同じ」
「ところで、猫背矯正にはどんな体操がいいの?」
「おなじみの正座での仰向け寝がおススメ。

正座で仰向けに寝たとき、肩に触れてみると、どんな肩こりの人でもプニュプニュに柔らかくなっている」
「肩が重力から解放されたからだよね。人はこの姿勢を取った時、絶対に猫背になれないし。
続いて息を吸いながら大きく万歳。肋骨と一緒に下垂していた胃腸も上がっちゃう」
「現代日本人は、過食で胃腸が下垂している人だらけ。
実は猫背になるのは、弱った胃をかばうため。
だから日本人は世界に冠たる猫背民族。
朝食抜きの16時間断食で胃をカラにし、この体操で胃を引き上げれば、そのまま猫背矯正になる
お腹のインナーマッスルである、腸腰筋もストレッチされる」
「胃が下垂すると、肩も前に引っ張られるもんね。
胃の筋肉と肩の筋肉はつながっているから。だから肩こりの原因になっちゃう」
「膝が床から浮く人も、胃が下垂している。つまり食べ過ぎ。
もちろん最初は浮いてOK。チンパンも浮いている。
正座がきつすぎるなら、割座(足先をお尻の外に出す)でやってもいい。

あるいは片足ずつ交互に割座にしても可。

膝同士が離れてしまう人は、腰が固い。内腿の内転筋の意識も無いということ。
膝が離れないように、膝の上をひもで縛ってやってもいい」
「経絡で言うと、この体操は身体の前面を走る胃経に効いているよね。
万歳した腕を下す時は、胃経に詰まった邪氣を出すイメージで息を吐くといいんだよね。
そして万歳するときは、胃経に清々しい氣が入ってくるイメージで息を吸う。
この繰り返しで、経絡が浄化されちゃう」
「仰向け正座万歳を繰り返すことで、腰痛が改善される場合も少なくない」
「だって、猫背の人は腰が丸まりすぎているもんね。老人体型が典型。
正座仰向けで、丸まった腰が伸びるからだよね」
「しかし、厄介なことに最近は『反り腰なのに猫背』という混合型も増えている。
反り腰は坐骨神経痛などの原因にもなる。混合型だと、猫背の症状も加わって出るので複雑」
「他に猫背矯正の体操は無いの?」
「おなじみの膝での前腕踏みが効く。
四つんばいで右前腕を床に置き、左膝で踏む。
左腕で上体を支える。


前腕は手首~肘の中間までは胸と喉の筋肉につながっている。
そして肘の中間から肘まではお腹=胃腸 と関係が深い」
「胸が固いと猫背になるし、胃腸が弱っていると猫背になる。
つまり前腕ほぐしが、そのまま猫背矯正になるってことか」
「他に、基本の四つんばいで、右手を肩と並行に真横に伸ばし、体重をかけて行くストレッチが猫背矯正に効く。
左手で上体を支えて、右に胴体を捻じって天井を向く。

息を吐きながら、左頬と右胸を床に着けて行く。

更に息を吐きながら左右に身体を小さく揺らす」
「この体操は、右肺を開く体操だよね。同時に胸を開くことが猫背矯正にもなるってこと?」
「そういうこと。猫背の人は肩背部が張って、胸が縮んでいる。
この体操は右胸を開いてくれる。体操後に内観すると、左右の胸で明らかに呼吸に差が出ている。
左胸の方が圧倒的に息が入ってくる。
右胸も同じように体操したら、いよいよ胸郭呼吸法に入っていく」
「古久澤先生の著書・『しあわせを引き寄せるカラダ』の58~61ページに紹介されている体操だね。
円筒形の長枕を、肩甲骨の間の背骨に縦に当てて、仰向けに寝ちゃう。


手頃な枕が無い場合は、バスタオルを円筒状に丸めてもOK。
両肘を直角に曲げて万歳。肘から先を床に着ける。
両足も足裏をくっつける=合席(がっせき)。両膝も床に着くのが目標だけど、無理は禁物。

あとは、この姿勢で5分ほどじっと呼吸しているだけ」
「セットした長枕が胸骨を押し上げ、胸が自然に開いていくので、猫背が矯正されて行く」
「女性の場合は、バストアップも期待できるよね。胸郭が開くんだから当然」
「そのとおり。男性の場合も胸が厚く、たくましくなる。
ボディビルのような鉄でつくった筋肉ではなく、自分の体重と呼吸でつくった筋肉なので柔らかく、弾力に富んでいる。
ピンと来る人が居るかも知れないけれど、この姿勢は赤ちゃんが寝ている時の姿勢。
赤ちゃんはこの姿勢を取った時が、一番息を深く据えることを本能で知っている」
「この姿勢は股関節をマックスに解放するから、マイナスの感情も発散されちゃうよね。
左の股関節には悲しみが、右の股関節には怒りが封印されている」
「だから1日を終えるときに、この姿勢で5分間じっとしているだけで、セルフヒーリングになる。
目に蒸しタオルを当てると、日中に視覚から入ったストレスも浄化されるので、ほぼ完璧。
特にスポーツをやらない大人は、股関節を大きく開くことは、日常生活においてまずやらない。
だからこの呼吸法を大いにやって欲しい」
「体操初心者は、いきなり胸郭呼吸法をやると、氣が上がって興奮しやすくなるかも?
だから足の体操を少しやってからにした方が、安全だよね」
「この呼吸法は、胸に息を入れるのがポイント。
世間では腹式呼吸が良いとされるが、医学的には息は肺にしか入らない」
「呼吸に合わせて、横隔膜が動くから、お腹で呼吸しているように見えるだけだよね」
「そのとおり。
現代人は肩や喉で息をしている。これを上下型の呼吸と言う。一番質が悪い」
「だって、呼吸が浅くなって、すぐキレちゃうもんね。
訓練すべきは、前後型=前後にお腹が動く の腹式呼吸でもなく、まず左右型=左右に胸が動く の胸式呼吸だよね」
「正解。もちろん、胸式呼吸が十分できるようになったら、横隔膜のコントロールに進むけどね。
まずは胸。息を吸った時と吐いた時で、9センチは胸郭差があるのが目標」
「理想的には11センチ差。
そのくらい呼吸が強くなると、ストレスにすごく強くなるもんね。
周囲への影響力は強まっちゃうし。
でもお腹に息を入れないって、なかなか難しいよね~」
「チンパンもまだ上手く出来ない。
パートナーが居るときは、まず胸骨を中心に胸を軽く叩いて刺激してもらう。
片手を胸に当てて、もう片方の手をゲンコツにして、上からトントン叩く。直接叩くと刺激が強すぎるため

叩くと、そこに意識が集まってくる。
次に肋骨の一番下側を押させてもらい、息を吸ったときにお腹が動かないようにする。

一人でやるときは、ひもで縛ってもいい」

「古久澤先生は、『この呼吸法を毎日やっていると、ウエストがくびれてくる』っておっしゃっているもんね」
「外見が美しくかっこよくなるだけでなく、普通の人よりバツグンに呼吸量が増える。
軽自動車とベンツのエンジンくらいの差が出るという。
呼吸法と言うと、『吐く』ことを重視する人が多い。
身体を浄化するとき、元氣にするときは、口から息を吐いて、鼻から吸う」
「武道とか滝行の時も口から息を吐くよね。
そういえば、ブリージングストレッチの基本も、口から息を吐くじゃん?」
「身体をクリーニングするためだから当然。
現代人の身体は、コリ、老廃物、邪氣だらけで、いわば緊急事態。
だから口から息を吐かないと間に合わない。
しかし、締めくくりの胸郭呼吸法は、『吐く』より『吸う』ことがメイン。
クリーニングであると同時に、トレーニングの性質も少し帯びてきている
身体を浄化・元氣にしたい人は、口で吐いて鼻で吸う。
心や感情を安定させたい人は、鼻で吐いて鼻で吸う」
「呼吸法は、基本の締めくくりだもんね。
氣功で言えば、捨法(しゃほう)であるスワイショウは邪氣捨ての技。
立禅は外部からプラスの氣を取り込む補法(ほほう)。
基本の呼吸法と、胸郭呼吸法の関係に似ているかも?」
「そう解釈できないこともない。
呼吸は本当に奥深い。チンパンも10年以上ブリージングをやってきたけど、まだまだ分からないことだらけ。
いつかまた触れたいと思っている。
そろそろ梅雨の季節。梅雨は湿氣で呼吸が浅くなりがちなので、呼吸法で意識的に補うといい。
今日の体操を習慣にするだけで、猫背は確実に改善に向かっていく」
「背中を整えるのは、自分のためだけじゃないもんね。
不世出の名横綱・双葉山の背中は本当に見事だったらしいよね。
その姿を見ただけで、自殺を思いとどまった人も居たって言うし。
背中だけで人を元氣に出来る日本人が、つい数十年前まで居たんだね」
(虎徹のワン!ポイントコメント)
ブリージングスタッフ・ふぐじろう先生のペットの虎徹です~。

写真は仰向けに寝て、胸をナデナデしてもらっているボクです。
撫でたり、軽く叩いて貰うと、そこに神経が集まってくるのは、人間も犬も同じ。
仰向け寝のリラックスした姿勢で、新鮮な空氣を胸いっぱいに吸い込んで元氣チャージ。
今日も遊ぶぞ~!
つづく
吾輩は猫背である」
「いま世間では『猫背解消』がキーワードになっているみたいだね。
猫背を治すためにわざわざお金を払って、整体を受ける人まで居るくらいだし」
「ひと昔前では考えられない事態。
そもそも、なぜ猫背が拙いか、パッと言えるかね?」
「え~っと、まず猫背だと肺が圧迫されて呼吸が浅くなっちゃう。
顎が前に突き出して、頸椎に負担がかるから、高血圧や脳梗塞のリスクも高まるよね」
「正解。猫背だと、肩も前に出て落っこちやすくなる」
「肩が落ちるって、いいことなんじゃないの?」
「何事にも陰陽がある。肩が後ろに来て落ちるならOK。
骨格にも重力にも適応した肩になっている。健康にもいいし、なで肩ながら強い力を発揮できる。
しかし、肩が前に出て落っこちるのは、猫背で肩背部が張った結果。
重力の負担がモロに肩にかかるので、肩こりしやすい」
「猫背の精神的なデメリットを言えば、悲観的な氣持ちになりやすいことだよね」
「大正解。人は猫背にならないと、絶対に悲観的な心境にはなれない。
『形には力がある』がブリージングのキーワード。
猫背は『不幸を引き寄せる体型』なので、先天的なモノや大ケガの後遺症などでないならば、治した方がいい」
古久澤先生のメルマガとブログに学んで、猫背とオサラバしよう。
「呼吸で人生をストレッチする!」
「夢をかなえる心のストレッチ」
ブログ「青い空と碧い海」
ブリージングスタッフ・ふぐじろう先生のメルマガとブログはこちらです。
メルマガ「小顔なんて簡単!」
ブログ「ふぐじろうのブリージングストレッチ日記」
「そう言えばチンパン君も、ブリージング入会当時は、すごい猫背だったよね。
でもブリージングメソッドを続けるうちに、いつの間にか治っちゃった。
子どもの頃から猫背だったの?」
「結構猫背だった。でも『あしたのジョー』みたいで、ちょっとイイじゃんと子ども心に想っていた(笑)。
矢吹丈も猫背だったから」
「アンタ、バカぁ?
でも、確かにボクサーって猫背が多いよね。
上体を少し丸めて、両手でガードするのが基本だもんね」
「加えて身体を半身にするので、身体が捻じれやすい。
左足を前に出すオーソドックススタイルは、泌尿器系や消化器系の疾患になりやすい。
右足を前に出すサウスポースタイルだと、呼吸器系や循環器系をやられやすい」
「あと、人間は身体が捻れると、闘争的になっちゃうしね。
まあ、闘争的じゃないとボクサーは務まらないけど(笑)。」
「このように競技によって、身体の歪むパターンが共通しやすい。
仕事も同じ」
「ところで、猫背矯正にはどんな体操がいいの?」
「おなじみの正座での仰向け寝がおススメ。

正座で仰向けに寝たとき、肩に触れてみると、どんな肩こりの人でもプニュプニュに柔らかくなっている」
「肩が重力から解放されたからだよね。人はこの姿勢を取った時、絶対に猫背になれないし。
続いて息を吸いながら大きく万歳。肋骨と一緒に下垂していた胃腸も上がっちゃう」
「現代日本人は、過食で胃腸が下垂している人だらけ。
実は猫背になるのは、弱った胃をかばうため。
だから日本人は世界に冠たる猫背民族。
朝食抜きの16時間断食で胃をカラにし、この体操で胃を引き上げれば、そのまま猫背矯正になる
お腹のインナーマッスルである、腸腰筋もストレッチされる」
「胃が下垂すると、肩も前に引っ張られるもんね。
胃の筋肉と肩の筋肉はつながっているから。だから肩こりの原因になっちゃう」
「膝が床から浮く人も、胃が下垂している。つまり食べ過ぎ。
もちろん最初は浮いてOK。チンパンも浮いている。
正座がきつすぎるなら、割座(足先をお尻の外に出す)でやってもいい。

あるいは片足ずつ交互に割座にしても可。

膝同士が離れてしまう人は、腰が固い。内腿の内転筋の意識も無いということ。
膝が離れないように、膝の上をひもで縛ってやってもいい」
「経絡で言うと、この体操は身体の前面を走る胃経に効いているよね。
万歳した腕を下す時は、胃経に詰まった邪氣を出すイメージで息を吐くといいんだよね。
そして万歳するときは、胃経に清々しい氣が入ってくるイメージで息を吸う。
この繰り返しで、経絡が浄化されちゃう」
「仰向け正座万歳を繰り返すことで、腰痛が改善される場合も少なくない」
「だって、猫背の人は腰が丸まりすぎているもんね。老人体型が典型。
正座仰向けで、丸まった腰が伸びるからだよね」
「しかし、厄介なことに最近は『反り腰なのに猫背』という混合型も増えている。
反り腰は坐骨神経痛などの原因にもなる。混合型だと、猫背の症状も加わって出るので複雑」
「他に猫背矯正の体操は無いの?」
「おなじみの膝での前腕踏みが効く。
四つんばいで右前腕を床に置き、左膝で踏む。
左腕で上体を支える。


前腕は手首~肘の中間までは胸と喉の筋肉につながっている。
そして肘の中間から肘まではお腹=胃腸 と関係が深い」
「胸が固いと猫背になるし、胃腸が弱っていると猫背になる。
つまり前腕ほぐしが、そのまま猫背矯正になるってことか」
「他に、基本の四つんばいで、右手を肩と並行に真横に伸ばし、体重をかけて行くストレッチが猫背矯正に効く。
左手で上体を支えて、右に胴体を捻じって天井を向く。

息を吐きながら、左頬と右胸を床に着けて行く。

更に息を吐きながら左右に身体を小さく揺らす」
「この体操は、右肺を開く体操だよね。同時に胸を開くことが猫背矯正にもなるってこと?」
「そういうこと。猫背の人は肩背部が張って、胸が縮んでいる。
この体操は右胸を開いてくれる。体操後に内観すると、左右の胸で明らかに呼吸に差が出ている。
左胸の方が圧倒的に息が入ってくる。
右胸も同じように体操したら、いよいよ胸郭呼吸法に入っていく」
「古久澤先生の著書・『しあわせを引き寄せるカラダ』の58~61ページに紹介されている体操だね。
円筒形の長枕を、肩甲骨の間の背骨に縦に当てて、仰向けに寝ちゃう。


手頃な枕が無い場合は、バスタオルを円筒状に丸めてもOK。
両肘を直角に曲げて万歳。肘から先を床に着ける。
両足も足裏をくっつける=合席(がっせき)。両膝も床に着くのが目標だけど、無理は禁物。

あとは、この姿勢で5分ほどじっと呼吸しているだけ」
「セットした長枕が胸骨を押し上げ、胸が自然に開いていくので、猫背が矯正されて行く」
「女性の場合は、バストアップも期待できるよね。胸郭が開くんだから当然」
「そのとおり。男性の場合も胸が厚く、たくましくなる。
ボディビルのような鉄でつくった筋肉ではなく、自分の体重と呼吸でつくった筋肉なので柔らかく、弾力に富んでいる。
ピンと来る人が居るかも知れないけれど、この姿勢は赤ちゃんが寝ている時の姿勢。
赤ちゃんはこの姿勢を取った時が、一番息を深く据えることを本能で知っている」
「この姿勢は股関節をマックスに解放するから、マイナスの感情も発散されちゃうよね。
左の股関節には悲しみが、右の股関節には怒りが封印されている」
「だから1日を終えるときに、この姿勢で5分間じっとしているだけで、セルフヒーリングになる。
目に蒸しタオルを当てると、日中に視覚から入ったストレスも浄化されるので、ほぼ完璧。
特にスポーツをやらない大人は、股関節を大きく開くことは、日常生活においてまずやらない。
だからこの呼吸法を大いにやって欲しい」
「体操初心者は、いきなり胸郭呼吸法をやると、氣が上がって興奮しやすくなるかも?
だから足の体操を少しやってからにした方が、安全だよね」
「この呼吸法は、胸に息を入れるのがポイント。
世間では腹式呼吸が良いとされるが、医学的には息は肺にしか入らない」
「呼吸に合わせて、横隔膜が動くから、お腹で呼吸しているように見えるだけだよね」
「そのとおり。
現代人は肩や喉で息をしている。これを上下型の呼吸と言う。一番質が悪い」
「だって、呼吸が浅くなって、すぐキレちゃうもんね。
訓練すべきは、前後型=前後にお腹が動く の腹式呼吸でもなく、まず左右型=左右に胸が動く の胸式呼吸だよね」
「正解。もちろん、胸式呼吸が十分できるようになったら、横隔膜のコントロールに進むけどね。
まずは胸。息を吸った時と吐いた時で、9センチは胸郭差があるのが目標」
「理想的には11センチ差。
そのくらい呼吸が強くなると、ストレスにすごく強くなるもんね。
周囲への影響力は強まっちゃうし。
でもお腹に息を入れないって、なかなか難しいよね~」
「チンパンもまだ上手く出来ない。
パートナーが居るときは、まず胸骨を中心に胸を軽く叩いて刺激してもらう。
片手を胸に当てて、もう片方の手をゲンコツにして、上からトントン叩く。直接叩くと刺激が強すぎるため

叩くと、そこに意識が集まってくる。
次に肋骨の一番下側を押させてもらい、息を吸ったときにお腹が動かないようにする。

一人でやるときは、ひもで縛ってもいい」

「古久澤先生は、『この呼吸法を毎日やっていると、ウエストがくびれてくる』っておっしゃっているもんね」
「外見が美しくかっこよくなるだけでなく、普通の人よりバツグンに呼吸量が増える。
軽自動車とベンツのエンジンくらいの差が出るという。
呼吸法と言うと、『吐く』ことを重視する人が多い。
身体を浄化するとき、元氣にするときは、口から息を吐いて、鼻から吸う」
「武道とか滝行の時も口から息を吐くよね。
そういえば、ブリージングストレッチの基本も、口から息を吐くじゃん?」
「身体をクリーニングするためだから当然。
現代人の身体は、コリ、老廃物、邪氣だらけで、いわば緊急事態。
だから口から息を吐かないと間に合わない。
しかし、締めくくりの胸郭呼吸法は、『吐く』より『吸う』ことがメイン。
クリーニングであると同時に、トレーニングの性質も少し帯びてきている
身体を浄化・元氣にしたい人は、口で吐いて鼻で吸う。
心や感情を安定させたい人は、鼻で吐いて鼻で吸う」
「呼吸法は、基本の締めくくりだもんね。
氣功で言えば、捨法(しゃほう)であるスワイショウは邪氣捨ての技。
立禅は外部からプラスの氣を取り込む補法(ほほう)。
基本の呼吸法と、胸郭呼吸法の関係に似ているかも?」
「そう解釈できないこともない。
呼吸は本当に奥深い。チンパンも10年以上ブリージングをやってきたけど、まだまだ分からないことだらけ。
いつかまた触れたいと思っている。
そろそろ梅雨の季節。梅雨は湿氣で呼吸が浅くなりがちなので、呼吸法で意識的に補うといい。
今日の体操を習慣にするだけで、猫背は確実に改善に向かっていく」
「背中を整えるのは、自分のためだけじゃないもんね。
不世出の名横綱・双葉山の背中は本当に見事だったらしいよね。
その姿を見ただけで、自殺を思いとどまった人も居たって言うし。
背中だけで人を元氣に出来る日本人が、つい数十年前まで居たんだね」
(虎徹のワン!ポイントコメント)
ブリージングスタッフ・ふぐじろう先生のペットの虎徹です~。

写真は仰向けに寝て、胸をナデナデしてもらっているボクです。
撫でたり、軽く叩いて貰うと、そこに神経が集まってくるのは、人間も犬も同じ。
仰向け寝のリラックスした姿勢で、新鮮な空氣を胸いっぱいに吸い込んで元氣チャージ。
今日も遊ぶぞ~!
つづく
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