妊産婦のためのブリージングストレッチ
- 2014/11/02
- 08:00

チンパン ブリージングストレッチを分かりやすく紹介するため、日々猿知恵を絞っている。

杏子(あんこ)
チンパンの問答相手。
「妊娠していますが、ブリージングストレッチは続けて構わないんでしょうか?やってはいけない体操、特にやった方がいい体操があったら、教えてください。
医者には赤ちゃんが栄養不足にならないよう、三食しっかり食べるように言われていますが、妊娠中も16時間酵素断食を続けて構わないんでしょうか?
半身浴もやっぱり40分やらないといけないんでしょうか?
骨盤バンドや、妊婦帯は、やっぱりつけない方がいいんでしょうか?
初出産で不安な妊婦」
「ブリージングストレッチ三点メソッド=体操・16時間酵素断食・半身浴 は、妊娠中も続けて構わないよね?」
「そのとおり。ブリージングの生徒さんには、出産直前まで教室に通い続けた人が、少なからずいる。
もちろん、うつ伏せになったりして、お腹を圧迫する体操だけはやらなかったけどね。
それ以外の基本の体操=クリーニング体操は、全部やっても大丈夫」
「だってスポーツとは違うもんね。スポーツは速く激しく動くから、もともと女性の骨格向けじゃないもんね。
飛び跳ねる動きも多いから、足首も痛めやすいし」
「特に妊娠中は、足首を大事にしよう。女性の足首は生殖器。内踝(うちくるぶし)が子宮、外踝(そとくるぶし)が卵巣を表す。
妊娠中の足首の捻挫が、流産の原因になる場合もある」
「積極的に足首を整えるといいんだよね。手と足指で握手して、足首を回す体操が有効。
足指同士が開きづらくて、握手しにくい人ほど、内臓が癒着しているんだよね。

妊娠中は赤ちゃんの重みとかで、内臓も圧迫されやすいから、しっかり整えたいよね。
足首回しは、足先を自分に向けて回す、自分から離す方向で回すので、氣持ちいい方を大目にやればOK」
「骨格的には足首は股関節とも関係が深いからね。股関節は出産のカギともなる関節。出産時は股関節がマックスに開いて赤ちゃんが生まれる訳だから」
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「女性の場合は、手首の状態も子宮を表すから、手首の体操もしっかりやりたいよね。
四つんばいの手首折りとか(体重をかけて横に微振動)」

「手首の内側周辺には、内関(ないかん)と言うツボがある。このツボは悪阻(つわり)に効くと言われている。
実際に鍼灸師(しんきゅうし)は、このツボに鍼を打つ.」
「四つんばいになって、前腕を床につけ、膝で手首の内側を踏む体操で代用できるよね。
素人がツボの位置を厳密に捉えるのは難しいけど、膝なら面で刺激できるから簡単」

「正解。ツボは人によって場所が微妙に異なるし、同じ人間でも、その日の体調によってツボは動くからね。
鍼を刺すのは危険が伴うけど、この体操は自分の体重を鍼の代わりに使って、刺激するから安全。
最も、悪阻も必要があって起きている現象。子宮は子宝を育む宮殿という意味」
「その宮殿をキレイにするために起こっているのが、悪阻ってわけか。症状即療法(しょうじょうそくりょうほう)だね。
でも、あまりにも悪阻がキツイと、氣力・体力が衰えちゃうから、普段からこういう体操で身体を整えておけば、悪阻も必要最小限で済みそう」
「お腹が大きくなってきて、この姿勢を取るのがきつい人は、仰向けに寝て、パートナーや家族に、手首の内側を踏んでもらうといい。
体重をかけるときも、抜くときも、ゆっくり行ってもらうのがポイント。

東洋医学では、生理を小さな妊娠、排卵を小さな出産と観る。
生理のときは骨盤が開き、出産のときは骨盤が閉じている」
「つまり、普段から骨盤の開閉運動がスムーズに行くように整えておけば、生理も順調になる。
ひいては安産しやすくなるってことだね。
だから女性には足腰の体操、骨盤調整の体操が必須なんだよね」
「そういうこと。もっと言うと、ウンチをつくるときも骨盤が開き、排便のときも骨盤が閉じている。
怒られるかも知れないけど、東洋医学では、出産も排便も、同じ『排泄』という括りで捉える」
「だって、出産後のお母さんの肌がとてもキレイになるのは、赤ちゃんがみんな毒を持って出て行ってくれたから。
その分赤ちゃんは、アレルギーとかになりやすいんだよね」
「母体から赤ちゃんが受け継ぐ毒を、胎毒(たいどく)とも言う。赤ちゃんが成長するにつれて、アレルギーが消えて行くケースが多いようだけれど。
骨盤の開閉をスムーズにするには、合蹠合操(がっせきたいそう)がいい。別名・安産体操。
仰向けに寝て、足裏をくっつけて合席になる。手は下腹部に当てる。
股関節が解放され、骨盤が閉じた姿勢。

息を吐きながら、足を前に伸ばす。ただし足裏同士が離れない位置まで。
股関節が閉じ、骨盤が開いた姿勢。

次に息を吸いながら、踵を肛門近くまで引き付ける。
このとき内腿にある内転筋が使われる。
以上の動作を繰り返す。回数は無理に多くやる必要はない。30回も出来たら上等」
「この体操で、内転筋も鍛えられるんだよね。
内転筋は骨盤底の筋肉ともつながっているし」
「正解。骨盤底の筋肉は、骨盤を適度な弾力で引き締めてくれる。
つまり内転筋を鍛えれば、骨盤底の筋肉も活性化するから、骨盤の開閉力もアップする。
だから骨盤バンドなどで、外部から無理に締める必要はなくなる」
「骨盤バンドは、骨盤の動きを不自然に締め付けることになっちゃうもんね。
カチューシャだって、頭蓋骨の動きを妨げるって言うし。全身の骨格は呼吸に合わせて微妙に開閉しているもんね」
「合席体操は、股関節の詰まりも取ってくれる。骨盤は骨格の土台だけれど、股関節はその骨盤の土台となる存在。
股関節は、精力の源となる場所でもあるしね」
「更に合体操で、骨盤内部の血液循環がよくなるから、お腹もあたたかくなるもんね。
保温用の妊婦帯も不要になるよね」
「そのとおり。合席体操は、妊婦さん以外の女性にも薦めたい。子宮筋腫の人などは特に。
子宮は女性の身体の中で、一番体温が高く、陽性な場所。
そこに筋腫が出来るのはまずい。筋腫は水毒。子宮の冷えで水が固まってコブになったのが筋腫。
だから合蹠体操(がっせきたいそう)でしっかり温めよう」
「子宮はお宮さんだもんね。神社と同じ。神社の鳥居が赤いのは子宮の色だから。
そして産道は参道。全部つながっているもんね」
「体操が好きじゃない人は、代わりに掃除をやってもいい。全身を万遍なく使うから、結構いい運動になる。
特にトイレ掃除は、骨盤を微細に動かさないと、あの狭い場所で便器をキレイに出来ない。
安産力が高まる。武道だったら蹴りも上手くなる。
16時間酵素断食は、骨盤の開閉力を高めるためでもある。
朝は骨盤がマックスに締まる時間帯。そこに朝食を食べると、骨盤が緩んで、締まりが中途半端になる。
毎日三食も過食(色んな種類のものを一度に食べる)すれば、腸の中が宿便だらけになる。子宮の周りがウンチだらけになってしまうのは、あまりよろしくない」
「でも、絶対に朝食を食べるなってことじゃないもんね。別に戒律じゃないから」
「人間の身体はみんな違う。妊娠中に食欲が異常増進する人も居れば、食欲が激減する人も居る。
相談者さんが納得した上で、朝食を食べると決めるなら、別に非難するつもりはない。
『食べても大丈夫ですよ』と保証してくれと言われても困るんだけど(笑)。
16時間酵素断食は、最大公約数の人に当てはまるパターンを、<型>として提唱したものだから」
「半身浴にしても同じだよね。エネルギーの塊である赤ちゃんをお腹に抱えた妊婦さんは、お風呂でのぼせやすくなるって言うもんね。
本来は40分半身浴だけど、体調と相談して適当にやってくださいってことだよね」
「しかし、その適当というのがなかなか難しい」
「特に妊婦さんって、神経質になりやすいもんね。ホルモンバランスが変わるせい?」
「それもあるけど、お腹が大きくなると、反り腰になる。人間は反り腰になると神経質になる。
腰椎1番が、胴体を『反る』動きに深くかかわってくる。腰椎1番は、脳神経とも関係が深い。
だから反り腰になると、頭が運動会になりやすいという訳」
「解決するには、腰・胴体を丸める動きが一番だけど、妊婦さんは丸まりにくい。
ど~すりゃいいの?」
「ここで役立つのが手・腕の体操。脳神経とつながっているから。
手・腕の緊張を取ると、脳もリラックスしやすい。
だから前後スワイショウが効く。

(現在は腕を振る高さは、鳩尾の位置までに統一されました)
立位で手首をブラブラ振る体操もいい」
「イチロー選手がよくやってるヤツだね」
「他にも色々あるけど、妊娠中には目を酷使しない方がいい。骨盤の動きが悪くなるから。
出来るだけスマホやパソコンの使用は避けよう。
特に出産後、数日間は厳禁」
「産後の肥立ちが悪くなるからだよね。
昔は薄暗い部屋で出産していたのも、別に女性差別じゃなくて、母体保護のためだったんだよね」
「他にも話したいことは、いろいろあるけど、長くなるのでここまで。
女性は強し。更に母は強し。
恐れるなかれと相談者さんにエールを送ります」
(虎徹のワン!ポイントコメント)
ブリージングスタッフ・ふぐじろう先生のペットの虎徹です~。

写真は、胎児のように丸まっているボクです。赤ちゃんの頃を想いだすような・・・・・。
人間は二本足で立つようになって、お産が重くなったようです。でもチンパン君も言っているように、骨盤の開閉運動を整えることによって、可能な限り安産に出来る筈です。
ブリージングメソッドは骨盤を整えるのに、すごく役立つメソッド。
しっかり実践して、玉のようなお子様をば、出産されるよう祈ってます~」
つづく
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