
チンパン ブリージングストレッチを分かりやすく紹介するため、日々猿知恵を絞っている。

杏子(あんこ)
チンパンの問答相手。
「ブリージングに入会して1年。ガタガタだった身体も健康になりました。
すっかりブリージングストレッチにほれ込んで、知人たちにも『いいよ』と薦めています。
しかし、ある人から『ヨガと何が違うの?』と聞かれて、説得力のある答えを返せませんでした。
ブリージングストレッチと、他のメソッドとの違いを、分かりやすく教えてください。
将来は指導者志望」
「前半はブリージングストレッチのルーツは、リフレッシュカラテの準備体操だったってところまでの話だったよね」
「そのとおり。リフレッシュカラテでは、体操の後に、空手の突き・蹴りを稽古した。
ミット打ちも行ったという」
「ミット打ちも、体操とつなげる形で行ったんでしょ?
『変形猫のポーズ』がそう。
四つんばいで左手を前に出し、右手は顎の下に置く。
膝はくっつけて 床と90度。すると骨盤も床に垂直になる。

そのまま骨盤を右側に倒して、床とギリギリの位置をまで降ろす
左手が骨盤に引っ張られてズルズル下がってこないように、その位置でキープ。

すると左側の骨盤と肋骨が引き離されるんだよね」
「右側も同じように行う。
そのあとでミット打ちをやると、音が変わったという。
しばらくやっていると、だんだん力んで来るので、また『修正猫のポーズ』で回路を整える。
創る・使う・整える というサイクルを守って上達する体系になっていたとのこと。
古久澤先生のメルマガとブログはアスリートにも役立つ情報が満載!
「呼吸で人生をストレッチする!」
「夢をかなえる心のストレッチ」
ブログ「青い空と碧い海」
『変形猫のポーズ』は健康法として見ても、背中側の肋骨が上がるので、腎臓や肝臓、大腸などにいい影響を与える。
リフレッシュカラテでは、ミット打ちばかりでなく、グローブをつけてスパーリング=実際に打ち合う稽古もやったそうである。
もちろん、ガチンコで叩きのめしあうのではなく、その日のテーマを決めて行った。
そして、最後にイメージング=自律訓練法で、稽古を締めたという」
「面白そ~。でも、きつそ~(笑)」
「確かにきつすぎて、年輩の人が入会してきても、なかなかついて来れなかったという。
リフレッシュカラテは、2年ほど続いたけど、諸事情で閉会。
そのリフレッシュカラテの準備体操が、ブリージングストレッチの母体になったという訳。
だから今ブリージングの基礎クラスでやっているような、手足=末端の動きとか、ほぐし的な動きは、最初はなかった。胴体の動きがメイン」
「年輩の方や、運動が苦手な人でも出来るように、末端やクリーニング系の動きを、たくさん入れて行ったってことか。
健康法を求めるのは、そういうタイプが主流だもんね。
そうやって、現在の形になって行った訳だね」
「確かにブリージングの基本は、ヨガのポーズをベースにしたものが多い。
しかし、ヨガをつくったインド人と比べて、ハッキリ言って日本人は手足が短い。
湿氣の多い氣候と、塩氣の多い食べ物のお蔭で、身体も固い」
「そうした条件を無視して、根性でヨガのポーズをそのままやろうとすると、身体を痛めちゃう。
実際に、ヨガで腰を痛めた人は多いもんね。
だからブリージングでは、ヨガのポーズをやりやすい形に崩しちゃった。
たとえば、教室で必ずやる仰向けのブリッジは、ヨガの『弓のポーズ』を上下ひっくり返したもの。

重力に逆らわない分、楽に出来るもんね」
「呼吸という観点からも、ヨガとブリージングストレッチの違いは説明できる。
ヨガのポーズは、呼吸を止めて行うのが基本」
「完全なる静止=静寂を求めるから、呼吸で内側から揺らされるのを嫌うんだよね。
ブリージングストレッチは、息を吐きながら、身体を左右に微振動させるもんね」
「息を吐くと、身体が緩むからね=陰性。同時に身体も微振動させると、内外から筋肉のコリが崩されていく。
もちろん、あくまで微振動で、体育会系の柔軟体操のように、グイグイ押すような反動は使わない。身体を痛めかねないからね。
つまり、静一辺倒でも動一辺倒でもない、第三の動き=微振動を追及するのがブリージングストレッチ」
「その微振動の中にも、また陰陽があって、左右=水平には揺らすけど、上下=垂直には揺らさないのが基本だもんね。
縦振動は効きすぎて、身体を壊しちゃうから」
「胸バウンドとか、特別の目的を持った体操以外は、縦には動かさない。
そして、呼吸の使い方にも、陰陽がある。身体が固い人は、息を吐きながら揺らす。
しかし、身体が緩みすぎて、締まれない人・芯が無い人の場合は、吸いながら微振動を与える」
「人の身体は、息を吸うと固まるもんね」
「ヨガとブリージングストレッチの違いは、他にもいっぱいあるけれど、まあこのくらい説明できたら、相談者さんの知人も納得するんじゃないだろうか?」
「古久澤先生は、ヨガ指導員の資格を持っているけど、他にも色んなメソッドを勉強されているもんね。
氣功、呼吸法、断食、西式健康法、足揉み法各種、クリーニング系体操各種、自律訓練法、磯谷式力学療法・・・・・・」
「軸が無い人が、こんなに色々学んだら、訳が分からなくなって潰れてしまう。
しかし古久澤先生は
『軸を持つ人なら大丈夫。
軸を振っているうちに、必要なモノだけが引っかかって、不要なモノは捨てられていく』
とおっしゃている」
「スワイショウに似ているね。
そうやってブリージングストレッチが出来上がっていったわけか」
「やがてある日、体操中に、思うところあって表情を緩めてみたところ、一氣に呼吸が深くなり、同時に身体が柔らかくなった。
その瞬間に、ブリージングストレッチが産声を上げたとのこと。
『呼吸とイメージ』という観点から、今までの学びを整理したところ、全て体系化され、9割方メソッドが完成したとのお話」
「このエピソードから学べることは二つあるよね。
体操中に表情を緩めたら、呼吸・身体が変わるという体験は、ブリージングの生徒なら、みんなしている筈。
でも、古久澤先生だけが、革命的な氣づきを得たということは、その体験までの修行の蓄積が違うってことだよね」
「そのとおり。準備が出来ている人にだけ、氣づき・悟りが訪れる」
「あと、9割完成ということは、まだ完全に出来あがった訳じゃないんだよね。
その後も、古久澤先生は研究を続けられているし、教室の指導内容は発展しているもんね。
ブリージングストレッチは、まだまだ変化していくってことか。
って言うより、本当の完成は無いのかも?」
「『易経』も、『既済(きさい)』というモノゴトの完成を意味する卦が、63番目に出る。
しかし、その次の64番目(最後の卦)は『未済(びさい)』=未完成。
モノゴトは固まっては壊れ、また固まる=陰陽を繰り返すのが、宇宙の原理だよ と教えている。
ブリージングストレッチに限らず、メソッドに真の完成は無いのかも知れない。
でも、どんなに変化・発展しても、『呼吸とイメージ』=本質を外すと、ブリージングストレッチじゃなくなるということ」
「逆に言うと、呼吸とイメージさえ押さえていれば、目に見える体操のパッケージは何でもいいってことか。
応用は効くけれど、その代わりに他のメソッドと混同されやすいよね」
「なので指導員は、自分なりの定義の言葉を持たないといけない。
杏子ちゃんは言えるかね?」
「う~ん、ブリージングストレッチの特徴として、
『クリーニング・マッサージ体操と、動きの質や能力を高めるトレーニング体操の橋渡し』
って性格があると思う。
ブリージングストレッチの基本は、ただのほぐしじゃなくて、あとで氣功やヨガの動きをきちんと出来るための、準備にもなっているもんね。
手足にコリが残っていると、胴体を動かそうとするときに、ブレーキになるもんね」
「つまり、『末端から胴体へ』という回路を開くのが、ブリージングストレッチの基本。
リフレッシュ空手時代の体操は、『胴体から末端へ』という回路を創るためのものばかり。
これも大事だけど、もともと身体が動く人以外は、この方向しかないときつい」
「陰陽調和の方向で発展したってことだね。
あと、ブリージングストレッチの特徴としてはね、『身体・呼吸・心』を全部整えようとすること=調身・調息・調心(ちょうしん・ちょうそく・ちょうしん)。
スポーツ系は主に身体を鍛えることがメイン。
呼吸法は、呼吸ばっかり。
宗教やスピ系は、心オンリーだもんね」
「そのとおり。現実には、レッスン時間の制約もあって、なかなか全部できないけど(笑)。
呼吸は唯一、身体と心に同時に働きかけられる存在。
その呼吸をメインに、呼吸の器である身体と、心を同時並行的に整えて行く」
「他の特徴としてはね、目指すモノが『しあわせ』と明確に決まっていること。
健康や美しさ、強さ、お金とかは、『しあわせ』という全体のピースに過ぎないもんね。
部分だけ目指すと、目的がかなっても、不幸になりかねないもん」
「またまた正解。古久澤先生の処女作『しあわせを引き寄せるカラダ』を素朴に読んでみると、
『何で健康法の本の筈なのに、お金の話とか、般若心経の話が出てくるの?』
と感じる筈」
「人生をストレッチして、しあわせになるためには必要だからだよね。
人間の3大悩みは、健康・お金・人間関係。
マイナスをクリアしていけば、それだけ『しあわせ』に近づけちゃう。
お金と仲良く付き合うこと=金運上昇も、心をキレイにすることも、生活ストレッチとしてのブリージングストレッチの必須内容なんだよね」
「他にも定義は色々ある筈だけど、
『結局はその人自身が輝いていることが最大の説得になる』
と、古久澤先生はおっしゃっている」
「つまり、ブリージングストレッチを学んでいる人が、健康で元氣いっぱい。
金運があって、豊か。仲間にも恵まれている。
しあわせオーラを放っている・・・・・。
って感じだったら、薦めなくたって『私もやってみようかしら?』って周りの人は想うだろうね。
そうなったら、メソッドの違いなんか、問題なくなるもんね」
「大正解。
『お前自身はどうなんだ?』と聞かれたら、まだまだ課題だらけなんだけど(笑)」
「めざせ、『スーパーボディ』=しあわせを引き寄せるカラダ だね」
(虎徹のワン!ポイントコメント)
ブリージングスタッフ・ふぐじろう先生のペットの虎徹です~。

写真は、ちぎり絵で表現した、ボクの横顔です(Y先輩、素敵なポートレートありがとう~)。
ちぎり絵は、ボクそのものではありませんが、まぎれもなく、ボクの一面を写し取ったものです。
ブリージングストレッチそのものと、人によって見ているブリージングストレッチ像の関係に似ています。
みんな、自分の見える部分・見たい部分だけを見ています。
宮本武蔵も、『見(けん)の目と、観(かん)の目』について説いています。
部分だけを見てとらわれるな。全体を観よ って教えですね。
いまは情報化社会で、情報は本当に手軽に手に入ります。
でも、それは部分・断片に過ぎません。
その部分をつなぎ合わせ、血の通ったものに肉付けして行くことが、人間の先生のお仕事。
古久澤先生が発信する情報に、息・呼吸を吹き込んでこそ、ブリージングストレッチの指導員と言えるでしょう。
う~ん、今日のコメントは決まったゼ(笑)。
ふぐじろう先生、ごホウビに、今日は鳥のササミお願いします~」
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つづく
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