春を快適に過ごすためのブリージングストレッチ
- 2015/03/08
- 00:00
「ここ1か月ほど、肩背部がすごく張って、肩がこります。花粉症も出ています。
よい対策は無いでしょうか?
3月のライオン丸」
「春の語源は『張る』だって説があるくらいだから、春は身体も張ってくるよね」
「古久澤先生の著書『しあわせを引き寄せるカラダ』(以下、しあわせ本)には、季節のリズムに応じた過ごし方についても書かれている」
「春は目覚め、夏は発散、秋は収穫、冬は充電。このリズムに従って生活すると、元氣でいられるんだよね」
「そのとおり。
自然のリズムに逆らう生活を、『無理』と言う。無理と努力することは違う。
努力は人を向上させてくれるけれど、無理は人を破壊する。あとで必ず反動が来る。病氣が典型」
「季節に応じた生活をすること自体が、氣功の稽古にもなるんだよね。
天地の<氣>の変化・違いに敏感になるってことだから」
「正解。だから四季のある日本は、氣功に上達する上で、非常に有利。
しあわせ本の174~175ページには、『春の過ごし方のコツ』についても書かれている。
今回は、その記述に沿って、話を進めて行きたい」
古久澤先生のメルマガとブログには、一年間を健康・爽快に過ごすため知恵が満載。
「呼吸で人生をストレッチする!」
「夢をかなえる心のストレッチ」
ブログ「青い空と碧い海」
ブリージングスタッフ・ふぐじろう先生のメルマガとブログはこちらです。
メルマガ「小顔なんて簡単!」
ブログ「ふぐじろうのブリージングストレッチ日記」
「しあわせ本にも書いてあるように、春は一年のうちで一番骨盤が動く時期だもんね。
特に3月以降」
「骨盤の動きの基本は、開閉運動。開閉運動に最も影響を受ける内臓が、生殖器」
「だから春は恋の季節でもあるんだよね(笑)」
「同時に、春は生理トラブルや更年期障害などの、婦人科系疾患が、激化しやすい時期でもある。
それだけ骨盤の動きが激しいため」
「でも、ピンチはチャンス!って言うように、婦人科系疾患を一番改善しやすい時期でもあるんでしょ?
動くって言うことは、弾力・柔軟性に富んでいるってことだもん」
「そのとおり。骨盤の動きが失われているほど、症状も固定してしまって、改善しづらくなる。
春先に婦人科系疾患が激化するのは、大きく開こうとする骨盤が、歪みで引っかかるから。
基本の骨盤のストレッチで、骨盤の歪みを取ってやれば、症状は解消する理屈。
骨盤が開くと、普通骨盤は下がる。しかし、春先だけは、骨盤が開きながら上がるという特殊な時期。
もちろん、上がっていると言っても、プロの整体師じゃないと氣づけないくらいの変化らしいけど。
正直、チンパンもリアルな感覚としては分かりません」
「だから春は『木の芽どき』と言って、精神的に不安定な人が増えるんだよね。
骨盤が上がると、氣が上がってハイテンションになりやすい。
骨盤が開くと、頭がぼんやりしやすい。それが同時に起きちゃう訳だから。
生殖器は、感情のアンバランスの影響をモロに受けちゃうから、その意味でも、春は婦人科系疾患がひどくなりがちなんだね」
「2月4日の立春を境に、身体は冬の緊張体モードから、春の脱力体モードに切り替わる。
骨盤はもちろん、全身が細胞レベルで緩み始めるから、冬の間にため込んだ、老廃物・邪氣が活発に発散される。
だから色んな症状が起きる。花粉症やアトピーなどのアレルギーが代表」
「12月下旬の冬至にマックスに閉じた骨盤・骨格は、1月に入ると開き始めるんだよね。
それも上から下に向かって。
まず、1月は後頭骨が開き始めるし」
「後頭骨の開き具合に引っかかりがあると、首周辺にコリが出やすい。
チンパンも、今年の1月は、首の右後ろ側がすごく突っ張った。こんなに張ったのは初めてかも知れない」
「2月になると、肩甲骨が開き始めるんだよね。まず左側から開き始めるけど、引っかかりやすいんだよね~。
左の肩甲骨周辺の背骨からは、鼻への神経が出ているから、花粉症の原因になっちゃう。
きっと相談者さんも、左肩甲骨が引っかかっているんだよ。
左手の甲を左わき腹に当てて、左肘を右手で持って正中線に近づけるストレッチがおススメだよね。
左肩甲骨が引き剥がされて、少しは引っかかりが解消されるから。

春分の日以降は、右の肩甲骨が引っかかり始めるけど、それまでは左肩甲骨のほぐし・緩めが優先」
「2月4日の立春以降は、氣的には本当のお正月。一年のスタート。
だからブリージングでは、この時期に酵素デトックス合宿や、お粥養生合宿を行う。
実は、チンパンは今年の養生合宿中に、左肩背部がものすごく痛くなった」
「他にも、同じ症状を訴える人がいたしね。やっぱり好転反応なのかな?
それに今年は、今までやってきたことの結果が、全て表面化する年らしいし。深部の歪みや毒も顕れちゃう」
「そういうこと。全ての人が否応なしに開運してしまう。
よい蓄積をしてきた人は、年頭からいい筈。
それなりの人は、結構苦しんでいるようである」
「チンパン君も、1月からいよいよ教室で指導を始めたもんね。
いままでの学びの蓄積を発し出したってことだよね」
「想えば、6年間続けてきた『チンパンのブログ』が、去年の秋に消滅したのは、
『いつまでもネット発信ばかりやっていないで、そろそろリアルに指導・発信しなさい』
とのメッセージだったのかも知れない。
それにしても、左肩背部の痛みには往生した。
普段は肩に痛みやハリが出ても、2~3日、40分間の前後スワイショウをやると、嘘のように楽になっていた。
しかし、今回は半月近く痛みが続いた。仰向けに寝ている時以外は、ずっと痛かった」
「仰向けに寝ると、重力から解放されるもんね。
どんな肩がこった人でも、仰向けに寝ると、肩や首周りがフニャフニャに緩んじゃう。
手で肩を触ってみれば分かるよね。全然揉みほぐしていないのに」
「チンパンも、朝起きたときは、肩が楽になっている。
しかし、起きてから1時間もすると、だんだん重力の影響が出てきて、左肩背部が痛くなってくるのであった。
痛みを解消するために、職場でも、まめに肩をほぐす動きを小さく(?)やっていたので、まわりから『どうしたんだ?』と聞かれるほどだった」
「五十肩に悩む、おとっつあんみたいだね(笑)」
「普段は痛みと無縁の生活なので、身体の痛みがどれほどのストレスになるのかがよく分かった」
「わが身に起こることは、すべて学びだよね。
で、どうやって治したの?」
「肩甲骨のストレッチは、十何種類やったけど、一番メインでやったのがやはり前後スワイショウ。
毎日40分やり続けたら、半月ほどで、ほぼ元に戻った。
スワイショウは前七後三(ぜんななごさん)=手を前に振る勢いが7、後ろに振る勢いが3 が基本。


しかし、より肩甲骨に効かせたいのであれば、前三後七(ぜんさんごなな)で、この比率を逆転させる」


「もっと肩甲骨に響かせるのには、手を後ろに振った時に、顎を上げて後頭部を後ろに倒すことだよね。
花粉症の予防・軽減効果もあるし」

「ただし、後頭部を倒す動きは、より氣を上げてしまうリスクもある。
もともと、花粉症=アレルギーの人は氣が上がっているので、後頭部を倒すやり方は、ほどほどの回数にした方がいい。
前後スワイショウは、上半身の全ての経絡に効くけれど、ダイレクトに響くのが、肺・大腸経」
「花粉症・アトピー・喘息の3大アレルギーは、すべて呼吸器系の病氣だもんね。
しあわせ本に書いてあるように、花粉症のくしゃみは肺の邪氣発散。
鼻水は大腸の汚水浄化だし」
「肺を陰から支えるのが大腸。
肺が汚れると、大腸が助けに行くけれど、負担がかかって大腸も汚れて行く。
そのままだと共倒れになってしまう」
「共倒れを避けるために、身体がわざわざ花粉症を起こして、体内をクレンジングしてくれるんだもんね。
だから『病いを正す』と書いて症状」
「スワイショウをやっていると、肩背部周辺がほぐれていくので、浄化も加速される。
今回の経験で、スワイショウはチンパンにとって、特に必要な技だと言う確信を深めた。
一見いかにも効きそうな体操よりも、スワイショウは胸郭や肩甲骨を緩めるのに効く。
『これで本当に効くのか?』と思えるくらい、緩やかな動きだけど、そっちの方が身体の深部に刺激が届く。
これも一種のウサギとカメ」
「確かにチンパン君は、肩背部と胸周りを柔らかくするのが課題だもんね。
身体が固くても、体力が無くても、ぶきっちょでも、運動神経が鈍くても、高齢でも、スワイショウの動作=腕振り運動が出来ない人は、まず居ないし。
要求される才能があるとすれば、『中途でやめないこと』くらい。
実は、それが一番難しいことかも知れないけど」
「ただし、初心者のスワイショウは、本当にただの腕振り運動。
軽やかなのに重い腕、氣を感じたり、発したりできる腕=スワイショウの腕に変えて行くのは、毎日の繰り返し。
チンパンもまだ全然だけど、古久澤先生のご指導のもと、何年も取り組んできたから、スワイショウのスの字くらいにはなって来たんじゃないか?と思っている」
「ゴールを近くに考えすぎるのも、遠くに考えすぎるのもよくないもんね」
「スワイショウは氣功最高の技ではないだろうけれど、それでも人生ほとんど間に合うくらいの技。
もし誰かが、自分は健康でない、お金もない、運も悪い、頭もよくない、人望もない、若くもない、モテない、人望もない、夢も希望もない と嘆くなら、スワイショウを薦めたいと本音で想う。
いまがどれほど惨めでも、根こそぎひっくり返して行く力を、スワイショウは秘めている筈。
まあ、チンパンもそこまで断言できるほど、まだ体現できていないけど」
「般若心経に出てくるフレーズで言うと、『無苦集滅道(むくしゅうめつどう)』ってとこか。
『世界中の苦が束になってあなたに集まってきても、道が滅びることは無い』って言う超強氣の宣言。
きっとスワイショウはそのレベルの技」
「昔、ブルーハーツの『リンダリンダ』という歌に、『決して負けない強い力を 僕は一つだけ持つ』というフレーズがあった。
人間、一つだけでいいから、そういう力を持ちたいものである」
「話は変わるけど、しあわせ本には、足三里のツボ(膝頭から指四本分=人差し指~小指の横幅 下がった位置の、脛の外側にあるツボ)を刺激すると、アレルギーが楽になるって書いてあるよね。
でも足三里って、胃経=消化器系統のツボじゃん?それが花粉症などの呼吸器系の症状に効くってどういうこと?」
「一つには、足のツボを刺激することで、氣が下がるから。
症状が派手に出ている人は、みんなトップヘビーの状態になっている。頭寒足熱の逆。
胃が元氣になると、身体の弱った箇所も修復されていくしね。胃はそれくらいの力を持った臓器。
しあわせ本にも書いてあるように、花粉症の目の充血は、胃の邪氣出しにもなっている。そして肝臓の解毒。
その意味でも、胃が活性化すれば、花粉症も楽になって行く。
特に、足三里は万能のツボ。ここを刺激すると、足先の冷えも解消し、骨盤の動きも良くなる。
骨盤の動きがよくなれば、春先の婦人科系の不調も改善して行く」
「足三里へのお灸は有名。
でも、お灸は熱いし跡が残っちゃうから、自分で外脛を叩いたり、さすったりするのが無難だよね。
ゲンコツで叩いて、つ~ん!と響く位置が足三里」

「沖ヨガでも、『接待を受けて、無理してでも全部食べなきゃ行けないときは、外脛をさすりなさい』と言う教えがある。
胃が活発になって、たくさん食べられる。これも足三里の活性化」
「本当に足三里って、重宝するツボなんだね。即効性もありそうだし」
「だから、足三里が効きづらいということは、かなり身体が疲れている、鈍感になってきている証拠。
実際に、ボケた人には効きにくい場合があるという。
足三里を刺激する、組手や整体の技もたくさんあるけれど、文章と写真だけで正しく伝えるのは困難なのでカット」
「自分でやる体操としては、座って左足の土踏まずを、右足の踵で踏んづける。これだけで腎の刺激になっちゃう。

次に、左手で左膝を抱えて、右膝に近づけて行く。出来れば右膝とくっつける。

これで外脛の、胃経ラインが刺激されるもんね。もちろん、足三里にも効いちゃう。
痛い人は、無理に両膝をくっつける必要はないけど」
「階段の上り下りがキツイと言う人には、この体操が効く。
O脚の人も、みんな重心が外に逃げているので、外脛が張っている。だから意識を伴って丁寧に行うと、この体操はO脚矯正にもなる」
「ほんとうは、ほとんど全ての体操は、意識ひとつでO脚矯正になるんだけどね」。
特に胸が柔らかくなると、O脚は自然に良くなっちゃう。
下半身の不調は上半身で改善して、上半身の不調は、下半身で改善し、行くと言うのが、ブリージングの考え方だもんね」
「そのとおり。
呼吸器は呼吸で天の氣を取り込み、消化器は食べ物から地の氣を取り込む。
この二つが整えば、身体は相当いい状態になる。春の不調も消えて、楽しい春になる。
春の不調には、肝臓も関係してくるけれど、その話はまた別の機会に」
(虎徹のワン!ポイントコメント)
ブリージングスタッフ、ふぐじろう先生のペットの虎徹です~。

写真は、ふぐじろう先生のお供で、北に向かって旅するボクです。
車に乗っているから楽ちんですが。
足三里のツボは、かの松尾芭蕉も愛用したそうです。
有名な『奥の細道』には、『股引きの破れをつづり、笠の緒付替えて、三里に灸すゆる』という旅支度の記述があります。
お灸で足の疲れを取りながら、旅をしていたってことですね~。
ボクも北の大地で、思いっきり駆け回ってきます。
しかし、犬にも足三里のツボって効くんだろうか?
つづく
よい対策は無いでしょうか?
3月のライオン丸」
「春の語源は『張る』だって説があるくらいだから、春は身体も張ってくるよね」
「古久澤先生の著書『しあわせを引き寄せるカラダ』(以下、しあわせ本)には、季節のリズムに応じた過ごし方についても書かれている」
「春は目覚め、夏は発散、秋は収穫、冬は充電。このリズムに従って生活すると、元氣でいられるんだよね」
「そのとおり。
自然のリズムに逆らう生活を、『無理』と言う。無理と努力することは違う。
努力は人を向上させてくれるけれど、無理は人を破壊する。あとで必ず反動が来る。病氣が典型」
「季節に応じた生活をすること自体が、氣功の稽古にもなるんだよね。
天地の<氣>の変化・違いに敏感になるってことだから」
「正解。だから四季のある日本は、氣功に上達する上で、非常に有利。
しあわせ本の174~175ページには、『春の過ごし方のコツ』についても書かれている。
今回は、その記述に沿って、話を進めて行きたい」
古久澤先生のメルマガとブログには、一年間を健康・爽快に過ごすため知恵が満載。
「呼吸で人生をストレッチする!」
「夢をかなえる心のストレッチ」
ブログ「青い空と碧い海」
ブリージングスタッフ・ふぐじろう先生のメルマガとブログはこちらです。
メルマガ「小顔なんて簡単!」
ブログ「ふぐじろうのブリージングストレッチ日記」
「しあわせ本にも書いてあるように、春は一年のうちで一番骨盤が動く時期だもんね。
特に3月以降」
「骨盤の動きの基本は、開閉運動。開閉運動に最も影響を受ける内臓が、生殖器」
「だから春は恋の季節でもあるんだよね(笑)」
「同時に、春は生理トラブルや更年期障害などの、婦人科系疾患が、激化しやすい時期でもある。
それだけ骨盤の動きが激しいため」
「でも、ピンチはチャンス!って言うように、婦人科系疾患を一番改善しやすい時期でもあるんでしょ?
動くって言うことは、弾力・柔軟性に富んでいるってことだもん」
「そのとおり。骨盤の動きが失われているほど、症状も固定してしまって、改善しづらくなる。
春先に婦人科系疾患が激化するのは、大きく開こうとする骨盤が、歪みで引っかかるから。
基本の骨盤のストレッチで、骨盤の歪みを取ってやれば、症状は解消する理屈。
骨盤が開くと、普通骨盤は下がる。しかし、春先だけは、骨盤が開きながら上がるという特殊な時期。
もちろん、上がっていると言っても、プロの整体師じゃないと氣づけないくらいの変化らしいけど。
正直、チンパンもリアルな感覚としては分かりません」
「だから春は『木の芽どき』と言って、精神的に不安定な人が増えるんだよね。
骨盤が上がると、氣が上がってハイテンションになりやすい。
骨盤が開くと、頭がぼんやりしやすい。それが同時に起きちゃう訳だから。
生殖器は、感情のアンバランスの影響をモロに受けちゃうから、その意味でも、春は婦人科系疾患がひどくなりがちなんだね」
「2月4日の立春を境に、身体は冬の緊張体モードから、春の脱力体モードに切り替わる。
骨盤はもちろん、全身が細胞レベルで緩み始めるから、冬の間にため込んだ、老廃物・邪氣が活発に発散される。
だから色んな症状が起きる。花粉症やアトピーなどのアレルギーが代表」
「12月下旬の冬至にマックスに閉じた骨盤・骨格は、1月に入ると開き始めるんだよね。
それも上から下に向かって。
まず、1月は後頭骨が開き始めるし」
「後頭骨の開き具合に引っかかりがあると、首周辺にコリが出やすい。
チンパンも、今年の1月は、首の右後ろ側がすごく突っ張った。こんなに張ったのは初めてかも知れない」
「2月になると、肩甲骨が開き始めるんだよね。まず左側から開き始めるけど、引っかかりやすいんだよね~。
左の肩甲骨周辺の背骨からは、鼻への神経が出ているから、花粉症の原因になっちゃう。
きっと相談者さんも、左肩甲骨が引っかかっているんだよ。
左手の甲を左わき腹に当てて、左肘を右手で持って正中線に近づけるストレッチがおススメだよね。
左肩甲骨が引き剥がされて、少しは引っかかりが解消されるから。

春分の日以降は、右の肩甲骨が引っかかり始めるけど、それまでは左肩甲骨のほぐし・緩めが優先」
「2月4日の立春以降は、氣的には本当のお正月。一年のスタート。
だからブリージングでは、この時期に酵素デトックス合宿や、お粥養生合宿を行う。
実は、チンパンは今年の養生合宿中に、左肩背部がものすごく痛くなった」
「他にも、同じ症状を訴える人がいたしね。やっぱり好転反応なのかな?
それに今年は、今までやってきたことの結果が、全て表面化する年らしいし。深部の歪みや毒も顕れちゃう」
「そういうこと。全ての人が否応なしに開運してしまう。
よい蓄積をしてきた人は、年頭からいい筈。
それなりの人は、結構苦しんでいるようである」
「チンパン君も、1月からいよいよ教室で指導を始めたもんね。
いままでの学びの蓄積を発し出したってことだよね」
「想えば、6年間続けてきた『チンパンのブログ』が、去年の秋に消滅したのは、
『いつまでもネット発信ばかりやっていないで、そろそろリアルに指導・発信しなさい』
とのメッセージだったのかも知れない。
それにしても、左肩背部の痛みには往生した。
普段は肩に痛みやハリが出ても、2~3日、40分間の前後スワイショウをやると、嘘のように楽になっていた。
しかし、今回は半月近く痛みが続いた。仰向けに寝ている時以外は、ずっと痛かった」
「仰向けに寝ると、重力から解放されるもんね。
どんな肩がこった人でも、仰向けに寝ると、肩や首周りがフニャフニャに緩んじゃう。
手で肩を触ってみれば分かるよね。全然揉みほぐしていないのに」
「チンパンも、朝起きたときは、肩が楽になっている。
しかし、起きてから1時間もすると、だんだん重力の影響が出てきて、左肩背部が痛くなってくるのであった。
痛みを解消するために、職場でも、まめに肩をほぐす動きを小さく(?)やっていたので、まわりから『どうしたんだ?』と聞かれるほどだった」
「五十肩に悩む、おとっつあんみたいだね(笑)」
「普段は痛みと無縁の生活なので、身体の痛みがどれほどのストレスになるのかがよく分かった」
「わが身に起こることは、すべて学びだよね。
で、どうやって治したの?」
「肩甲骨のストレッチは、十何種類やったけど、一番メインでやったのがやはり前後スワイショウ。
毎日40分やり続けたら、半月ほどで、ほぼ元に戻った。
スワイショウは前七後三(ぜんななごさん)=手を前に振る勢いが7、後ろに振る勢いが3 が基本。


しかし、より肩甲骨に効かせたいのであれば、前三後七(ぜんさんごなな)で、この比率を逆転させる」


「もっと肩甲骨に響かせるのには、手を後ろに振った時に、顎を上げて後頭部を後ろに倒すことだよね。
花粉症の予防・軽減効果もあるし」

「ただし、後頭部を倒す動きは、より氣を上げてしまうリスクもある。
もともと、花粉症=アレルギーの人は氣が上がっているので、後頭部を倒すやり方は、ほどほどの回数にした方がいい。
前後スワイショウは、上半身の全ての経絡に効くけれど、ダイレクトに響くのが、肺・大腸経」
「花粉症・アトピー・喘息の3大アレルギーは、すべて呼吸器系の病氣だもんね。
しあわせ本に書いてあるように、花粉症のくしゃみは肺の邪氣発散。
鼻水は大腸の汚水浄化だし」
「肺を陰から支えるのが大腸。
肺が汚れると、大腸が助けに行くけれど、負担がかかって大腸も汚れて行く。
そのままだと共倒れになってしまう」
「共倒れを避けるために、身体がわざわざ花粉症を起こして、体内をクレンジングしてくれるんだもんね。
だから『病いを正す』と書いて症状」
「スワイショウをやっていると、肩背部周辺がほぐれていくので、浄化も加速される。
今回の経験で、スワイショウはチンパンにとって、特に必要な技だと言う確信を深めた。
一見いかにも効きそうな体操よりも、スワイショウは胸郭や肩甲骨を緩めるのに効く。
『これで本当に効くのか?』と思えるくらい、緩やかな動きだけど、そっちの方が身体の深部に刺激が届く。
これも一種のウサギとカメ」
「確かにチンパン君は、肩背部と胸周りを柔らかくするのが課題だもんね。
身体が固くても、体力が無くても、ぶきっちょでも、運動神経が鈍くても、高齢でも、スワイショウの動作=腕振り運動が出来ない人は、まず居ないし。
要求される才能があるとすれば、『中途でやめないこと』くらい。
実は、それが一番難しいことかも知れないけど」
「ただし、初心者のスワイショウは、本当にただの腕振り運動。
軽やかなのに重い腕、氣を感じたり、発したりできる腕=スワイショウの腕に変えて行くのは、毎日の繰り返し。
チンパンもまだ全然だけど、古久澤先生のご指導のもと、何年も取り組んできたから、スワイショウのスの字くらいにはなって来たんじゃないか?と思っている」
「ゴールを近くに考えすぎるのも、遠くに考えすぎるのもよくないもんね」
「スワイショウは氣功最高の技ではないだろうけれど、それでも人生ほとんど間に合うくらいの技。
もし誰かが、自分は健康でない、お金もない、運も悪い、頭もよくない、人望もない、若くもない、モテない、人望もない、夢も希望もない と嘆くなら、スワイショウを薦めたいと本音で想う。
いまがどれほど惨めでも、根こそぎひっくり返して行く力を、スワイショウは秘めている筈。
まあ、チンパンもそこまで断言できるほど、まだ体現できていないけど」
「般若心経に出てくるフレーズで言うと、『無苦集滅道(むくしゅうめつどう)』ってとこか。
『世界中の苦が束になってあなたに集まってきても、道が滅びることは無い』って言う超強氣の宣言。
きっとスワイショウはそのレベルの技」
「昔、ブルーハーツの『リンダリンダ』という歌に、『決して負けない強い力を 僕は一つだけ持つ』というフレーズがあった。
人間、一つだけでいいから、そういう力を持ちたいものである」
「話は変わるけど、しあわせ本には、足三里のツボ(膝頭から指四本分=人差し指~小指の横幅 下がった位置の、脛の外側にあるツボ)を刺激すると、アレルギーが楽になるって書いてあるよね。
でも足三里って、胃経=消化器系統のツボじゃん?それが花粉症などの呼吸器系の症状に効くってどういうこと?」
「一つには、足のツボを刺激することで、氣が下がるから。
症状が派手に出ている人は、みんなトップヘビーの状態になっている。頭寒足熱の逆。
胃が元氣になると、身体の弱った箇所も修復されていくしね。胃はそれくらいの力を持った臓器。
しあわせ本にも書いてあるように、花粉症の目の充血は、胃の邪氣出しにもなっている。そして肝臓の解毒。
その意味でも、胃が活性化すれば、花粉症も楽になって行く。
特に、足三里は万能のツボ。ここを刺激すると、足先の冷えも解消し、骨盤の動きも良くなる。
骨盤の動きがよくなれば、春先の婦人科系の不調も改善して行く」
「足三里へのお灸は有名。
でも、お灸は熱いし跡が残っちゃうから、自分で外脛を叩いたり、さすったりするのが無難だよね。
ゲンコツで叩いて、つ~ん!と響く位置が足三里」

「沖ヨガでも、『接待を受けて、無理してでも全部食べなきゃ行けないときは、外脛をさすりなさい』と言う教えがある。
胃が活発になって、たくさん食べられる。これも足三里の活性化」
「本当に足三里って、重宝するツボなんだね。即効性もありそうだし」
「だから、足三里が効きづらいということは、かなり身体が疲れている、鈍感になってきている証拠。
実際に、ボケた人には効きにくい場合があるという。
足三里を刺激する、組手や整体の技もたくさんあるけれど、文章と写真だけで正しく伝えるのは困難なのでカット」
「自分でやる体操としては、座って左足の土踏まずを、右足の踵で踏んづける。これだけで腎の刺激になっちゃう。

次に、左手で左膝を抱えて、右膝に近づけて行く。出来れば右膝とくっつける。

これで外脛の、胃経ラインが刺激されるもんね。もちろん、足三里にも効いちゃう。
痛い人は、無理に両膝をくっつける必要はないけど」
「階段の上り下りがキツイと言う人には、この体操が効く。
O脚の人も、みんな重心が外に逃げているので、外脛が張っている。だから意識を伴って丁寧に行うと、この体操はO脚矯正にもなる」
「ほんとうは、ほとんど全ての体操は、意識ひとつでO脚矯正になるんだけどね」。
特に胸が柔らかくなると、O脚は自然に良くなっちゃう。
下半身の不調は上半身で改善して、上半身の不調は、下半身で改善し、行くと言うのが、ブリージングの考え方だもんね」
「そのとおり。
呼吸器は呼吸で天の氣を取り込み、消化器は食べ物から地の氣を取り込む。
この二つが整えば、身体は相当いい状態になる。春の不調も消えて、楽しい春になる。
春の不調には、肝臓も関係してくるけれど、その話はまた別の機会に」
(虎徹のワン!ポイントコメント)
ブリージングスタッフ、ふぐじろう先生のペットの虎徹です~。

写真は、ふぐじろう先生のお供で、北に向かって旅するボクです。
車に乗っているから楽ちんですが。
足三里のツボは、かの松尾芭蕉も愛用したそうです。
有名な『奥の細道』には、『股引きの破れをつづり、笠の緒付替えて、三里に灸すゆる』という旅支度の記述があります。
お灸で足の疲れを取りながら、旅をしていたってことですね~。
ボクも北の大地で、思いっきり駆け回ってきます。
しかし、犬にも足三里のツボって効くんだろうか?
つづく
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