ブリージングストレッチのルーツ(前編)
- 2014/10/19
- 08:00

チンパン ブリージングストレッチを分かりやすく紹介するため、日々猿知恵を絞っている。

杏子(あんこ)
チンパンの問答相手。
「ブリージングに入会して1年。ガタガタだった身体も健康になりました。
すっかりブリージングストレッチにほれ込んで、知人たちにも『いいよ』と薦めています。
しかし、ある人から『ヨガと何が違うの?』と聞かれて、説得力のある答えを返せませんでした。
ブリージングストレッチと、他のメソッドとの違いを、分かりやすく教えてください。
将来は指導者志望」
「人体の基本構造=胴体から二本ずつ手足が生えて、上に頭が乗っている はみんな同じ。
だから真面目に健康体操や、動きの質を追及していけば、どんなメソッドでも基本フォームは似たようなものになっちゃうよね」
「そのとおり。そして世の中に3年以上存在しているメソッドには、それに価値を認める人が存在していると言うこと」
「本当にどうしようもなかったら、3年もたないよね。
だから、自分が好きなもの・相性がいいものを選べばいいってことだよね。
人には選ぶ権利があるもんね。
相談者さんも、
『身体のことは、実際に動いてみないと分からないよ。一回やってみよう。
氣に入ったら続ければいいじゃん』
と、明るくその人を誘えばいいだけかも。
・・・・・あれ、これで今日の相談解決(笑)?」
「一般のブリージングストレッチ愛好者なら、それで百点満点の対応。
しかし、相談者さんは指導者も志望しているとのこと。
指導者は、必要とあらば、ブリージングストレッチと他のメソッドとの違いを、説得力を持って説けないとダメ」
「生徒や他流の人から質問されて、口ごもっちゃったら、信用を無くすもんね。
別に言い負かす必要は無いけどさ。
そのためにも勉強が必要だよね」
「なので今回は、主にブリージングストレッチのルーツを紹介。長くなるので2週に分ける。
指導者じゃなくても、ブリージングストレッチをより良く実践するためのヒントがたくさんあると想う。
ブリージング創始者・古久澤先生のメルマガはこちら!
「呼吸で人生をストレッチする!」
「夢をかなえる心のストレッチ」
古久澤先生は、いまは健康法と氣功の先生だけど、最初は空手の先生だった」
「90年代の前半、リフレッシュ空手っていう空手を、都内で指導されていたんだもんね。
空手で心身をリフレッシュして、強くて健康になろうってコンセプト。
いまで言う、ボクササイズの先取りって感じ?」
「しかし、内容はかなりハードだったと言う。
まず空手の稽古をする前に、準備運動として、胴体力メソッドの体操や、ヨガの修正体操をみっちりやる」
「準備運動からして、かなりきつそうだね」
「組手(くみて)=二人組の準備体操も、たくさん行ったそうだ。
中でも相手をかついでの背伸ばしが、基本中の基本」
「ブリージングの上級者クラス=凛風会(りんぷうかい)でも、よくやっているよね。
かつがれる方が、土台になる人の手首をつかむ。
万一落っこちた時、手を自由に使えるようにしておくため。

そのままお互いに身体を合わせて背中合わせになる。
背骨をピッタリ合わせることが肝心。


土台になる側は、お互いの背骨をずらさないように、更に深く腰を落として、股関節に体重を乗せる。

そのままお辞儀すると、相手の足が自然に浮いて、背中に乗っちゃう。
股関節で捉えていれば、自分の倍くらいの体重の相手でも支えられる。

安定したら、上に乗った人は手首を離して、完全に相手に身をゆだねる。

土台になる人には、股関節の捉え=土台強化になるし、上の人には委ねて心身を解放する練習にもなる。
お互いに呼吸と軸を合わせる稽古にもなるしね。
さらに余裕があったら、土台になる人は背骨を小さく前後に波打たせると、お互いの体重で、背骨の詰まりがほぐされていくんだよね。
戻るときは、土台の人がゆっくり上体を起こせば、自然に上の人の脚が床に着くから、組手を安全に終えられる」
「実は、この組手にはまだ先がある。今度は土台の人が、かついだ相手の手首を下からつかむ。

そのままお辞儀して行って、受け手の掌が床に着くように誘導する。

担がれた人は、相手の背中の上で骨盤を丸める。すると自然に身体が回転を始める。

相手の背中の上で一回転して、足を床に着地。
出来るだけ足音を殺し、静かに着地できるほどよい」

「着地の姿勢って、二人とも基本の体操の『雑巾がけ』そのままじゃない?

本当にお互いの体重を、無理なく支えられる姿勢なんだね」
「この組手は、かつがれる人にとっては、胴体を『丸める・反る』動きのいい稽古になる。
落っこちる怖さの中で、リラックスして胴体を操作する=恐怖心の克服効果もあるしね。
リフレッシュ空手の生徒は、学生のキックボクサーがメインだった。
まずこの組手が出来ることが、入門の条件だったと言う」
「難しそうだけど、きちんと稽古を積んでいけば、女性もできるもんね」。
実際に凛風会でやってるし」
「もちろん、健康法レベルでいい人は、無理して挑戦する必要はない。
落っこちてケガしても責任を負えないので、やりたい人は、自己責任でトライしてください。
最初は砂浜とか、砂場・マットの上でやった方がいい。
この組手の動画はこちら。www.youtube.com/watch
実はこの組手には、更に裏バージョンがあって、着地の姿勢から逆回しで相手の背中に登っていくという」
「それって難しすぎない!?」
「チンパンも何回か挑戦してみたが、あえなく失敗しました(笑)。先は長いね。
この記事の続きは、また来週」
(虎徹のワン!ポイントコメント)
ブリージングスタッフふぐじろう先生のペットの虎徹です~。
ふぐじろう先生のブログはこちら。
「ふぐじろうのブリージングストレッチ日記」

写真は、大自然の中で氣分爽快なボクです。
運命は氣分で決まります。氣分がいい状態で決めたことは、しあわせロードに続いています。
氣分がいい状態にするには、身体を整えることが出発点。
筋肉が緊張した身体ほど、感情が抑制されるので、氣分も悪くなりがち。
ブリージングストレッチは、筋肉を柔らかくすることで、感情・氣分、そして運命さえもコントロールすることを目指すメソッドです。
「他のメソッドと何が違うの?」と聞かれたら、まずその点を言えばいいと想います。
では、来週の後編でお会いしましょう~。
つづく
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